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「【バリアフリー対策】家を建てる今だからこそ考えておきたい、バリアフリーの備えとは?」というテキストと、段差のないフラットな玄関や幅広の廊下など、バリアフリーに配慮した木目調の内観。

【バリアフリー対策】
家を建てる今だからこそ考えておきたい、バリアフリーの備えとは?

2026.10.05

こんにちは。
高槻市を中心に注文住宅やリノベーションを手掛ける工務店、woodplus代表の武下です。

将来、もし足腰が弱くなったら。
もし車椅子での生活になったら。

そんな「もしも」を、家づくりの最初から考えるご夫婦は、実はそれほど多くありません。
「バリアフリーは、必要になったときにリフォームすればいい」――そう思っている方も少なくないはずです。それは間違いではありませんが、新築のタイミングで少しだけ備えておくかどうかで、将来のリフォームのしやすさや費用感は変わってきます。

この記事では、後付けでも対応できることと、新築時に検討しておくとよいことを整理しながら、「今の暮らしやすさ」と「将来への備え」を両立させる考え方をお伝えします。
1階にリビングを配置することを前提にした話ではありません。
どんな間取りでも取り入れやすい視点を中心にご紹介しますので、これから間取りを検討される方の参考になればと思います。

無垢材のフローリングと木製建具で統一された、明るく奥行きのある廊下。段差のないフラットな設計で和室へと繋がるナチュラルな空間です。



なぜ「今の設計」でバリアフリーを考えておくとよいのか


結論からお伝えすると、バリアフリーの多くは後付けのリフォームでも対応可能ですが、新築時に少し備えておくことで、将来の工事範囲や費用感が変わりやすくなります。
これは「今すぐ手すりを付けましょう」という話ではなく、「後から変えやすい家にしておく」という考え方に近いものです。

住宅の構造上、壁の中の下地や配管のルート、床の高さなどは、完成後に大きく変更しようとすると工事が大掛かりになりがちです。
一方で、内装の仕上げや設備の交換など、比較的手を加えやすい部分もあります。
この違いを知っておくことが、将来の判断をしやすくする第一歩になります。

実際、家づくり勉強会や個別相談の場でも、「ご実家のリフォームをしたら、思っていたより工事の範囲が広がってしまった」という声を耳にすることがあります。
話を聞いてみると、下地が入っていなかったために、手すりを取り付けるだけでも先に壁の補強からやり直すことになった、というケースがよくあるようです。

建築中の住宅内部の壁面構造。木造の軸組とボード状の断熱材、そして丁寧に施工された配管や電気配線などの内部構造を確認できます。


▶ 後付けでも十分に対応しやすいこと


以下のような内容は、必要になったタイミングで後付けのリフォームでも比較的対応しやすいとされています。

• 手すりの取り付け(下地の有無によって工事範囲は変わります)
• 段差を解消するための踏み台(式台)やスロープの設置
• 床材の一部変更(滑りにくい素材への張り替えなど)
• 一部の扉の取り替え(開き戸から引き戸へなど、枠の状況によります

白を基調とした清潔感のあるトイレ空間。L字型の手すりを備え、立ち座りの動作をサポートするバリアフリーに配慮した設計です。

ただし「後付けでも対応しやすい」ことと「同じ費用で済む」ことは、必ずしもイコールではありません。
下地が入っていない場合は、壁を開けて補強してから手すりを取り付けることになり、その分の工事が追加で必要になる場合があります。

▶ 事前に備えておくと、工事の範囲が変わりやすいこと[cite: 2]


これに対して、次のような部分は、完成後の変更が大掛かりになりやすいと言われています。

• 壁の中の下地(手すりを後から強度をもって取り付けるための補強)
• 建具まわりの下地や枠のサイズ(将来、開口部を広げたい場合の制約)
• 給排水管の配置(水回りの位置を大きく動かす場合の制約)
• 床の構造や高さ(段差を大きく解消したい場合の制約)

これらは、暮らし始めてから「やっぱり変えたい」と思っても、構造に関わる部分であるため、リフォームの規模や費用が大きくなりやすい傾向があります。
だからこそ、新築の設計段階で「将来、変える可能性がある場所」を意識しておくことに意味があります。

このような「見えない部分の備え」は、完成してからでは判断しにくく、見た目にも表れにくいものです。打ち合わせでは「将来のことは、また今度考えます」と後回しにされることも少なくありません。
ですが、下地の位置や建具の枠など、構造に関係する部分だけは、新築時にまとめて検討しておくと、あとから選べる余地が生まれます。

木目調の上吊り式引き戸のレール部分。床面にレールがなく段差ができないため、つまずきを防ぎ車椅子でも移動しやすいバリアフリー設計の建具です。



新築時に検討しておきたい、設計の具体的なポイント[cite: 2]


結論として大切なのは、「将来こうする」と決め打ちすることではなく、「将来、変えやすい余白を残しておく」という発想です。
1階にリビングを配置することだけがバリアフリー対策ではありませんし、ご家族の暮らし方や敷地の条件によって、最適な形はそれぞれ異なります。
ここでは、間取りのタイプを問わず取り入れやすい視点を整理します。

▶ 見えない部分の「下地」であらかじめ備える


手すりは、後から取り付けようとすると、壁の中に下地があるかどうかで工事の手間が大きく変わります。
例えば、家を建てるときに、将来手すりを検討しそうな場所――廊下、階段、トイレ、浴室まわりなど――に、あらかじめ下地となる補強材を入れておくと、実際に必要になったときの工事がぐっとスムーズになります。

壁を仕上げてしまってからでは見えなくなる部分だからこそ、設計段階で相談しておく価値があります。費用は住宅の状況や施工内容によって異なりますが、後から壁を開けて補強する場合に比べると、新築時にあわせて計画しておくほうが、比較的無理なく取り入れやすいというのが実感です。

施工中の木造住宅の内部壁面。等間隔に配置された柱や間柱とともに、コンセントやスイッチ用の電気配線ボックスが設置された状態です。


▶ 動線と建具に、少しの余白を持たせる


廊下や開口部の幅は、日常生活の使いやすさだけでなく、将来的に杖や歩行器、車椅子などを使う可能性を考えるうえでも影響します。
すべてを車椅子仕様にする必要はありませんが、人がよく通る場所だけ少し幅にゆとりを持たせておいたり、開き戸を引き戸に替えやすい枠にしておいたりする工夫は、暮らしの快適性を損なわずに取り入れやすい備えです。

無垢材の床と白いクロスが調和する、シンプルモダンな洗面スペース周辺。縦長の窓から自然光が入り、明るく清潔感のある動線です。

また、コンセントやスイッチの高さについても、将来使いやすい位置を意識しておくことで、大掛かりな工事をしなくても、あとから調整しやすくなります。

以下は、新築時に検討しやすい備えの一例です。
ご家庭によって優先順位は異なりますので、あくまで検討のたたき台としてご覧ください。

• 廊下・開口部:主要な動線の幅に少し余裕を持たせておくと、将来、歩行補助具などを使うことになっても対応しやすくなります
• 壁の下地:手すりを設置しそうな場所にあらかじめ補強材を入れておけば、後付け時の工事範囲を抑えられます
• 建具:開き戸を引き戸に替えやすい枠にしておくと、将来の開け閉めのしやすさを調整できます
• 水回り:配管ルートに大きな制約を作りすぎないでおくと、将来の設備更新やレイアウト変更が楽になります

縁なし畳を敷き詰めたモダンな和室空間。グレーのアクセントクロスと木目調の吊り押入れを採用し、下部の地窓から自然光を取り入れています。


▶ 将来、間取りを見直しやすい構造にしておく


woodplusでは、家族の成長やライフステージの変化に合わせて間取りを柔軟に見直せる「可変型プラン」をご提案することがあります。これは老後だけを見据えたものではなく、お子さまの成長期にも、将来的な暮らし方の変化にも対応しやすくするための考え方です。

たとえば、将来的に居室の配置を見直したい場合に、構造上の制約が少ない間取りにしておくと、大掛かりな改修をせずに対応しやすくなります。
1階にリビングを配置するかどうかは、敷地条件やご家族の希望によって変わるものですので、まずは「将来も見直しやすいかどうか」という視点で設計を検討していただくことをおすすめしています。
高槻市周辺は、敷地の形状や高低差もご家庭ごとに異なりますので、土地の特性に合わせて無理のない形をご一緒に考えていくことを大切にしています。

リビングとひと続きになった、縁なし畳が敷かれた和室スペース。見せ梁のある折り上げ天井と間接照明が、開放的でモダンな空間を演出しています。



介護保険の住宅改修費制度と、新築時の備えが与える影響


先にお伝えしておくと、介護が実際に必要になった際には、介護保険の住宅改修費制度を利用できる場合があります。
ただし支給には上限があるため、新築時に備えているかどうかで、自己負担の大きさは変わってくることがあります。

▶ 介護保険の住宅改修費制度の概要


介護保険には、要支援・要介護の認定を受けた方が、手すりの取り付けや段差の解消などの住宅改修を行う場合に、費用の一部を支給する制度があります。全国共通の制度で、支給の対象となる住宅改修の種類は厚生労働大臣が定めています。
執筆時点で確認できる制度の概要は、次のとおりです。


• 対象者:要支援・要介護の認定を受けている方
• 支給限度額:原則20万円(執筆時点の情報)
• 支給される割合:費用の7割から9割(負担割合は個人の状況により異なります)
• 自己負担:20万円を超えた部分は全額自己負担


制度自体は全国共通ですが、申請窓口や運用の細部は自治体によって異なる場合がありますので、実際に検討される際は、お住まいの自治体窓口へ事前にご確認いただくと安心です。

工務店の打ち合わせスペースで、図面やモニターを見ながら家づくりのプランを相談する様子。背景の棚には多様な木材サンプルや住宅模型が並んでいます。


▶ 新築時の備えが、実際の改修にどう関わるか[cite: 2]


支給限度額に上限がある以上、1つの工事にかかる費用を抑えられれば、限られた枠の中で他の改修にも対応しやすくなります。

たとえば、壁の中にあらかじめ下地補強が入っていれば、手すりの取り付け工事そのものは比較的シンプルに済みやすく、浮いた予算や支給枠を、段差解消や床材の変更など、ほかの工事にまわせるという考え方もできます。

もちろん、実際の工事内容や費用は住宅の状態やご家庭の条件によって変わりますので、将来リフォームを検討される際には、施工会社に個別にご相談いただくとよいと思います。
woodplusでも、点検やアフターサポートの折に、将来を見据えたご相談をあわせて承ることがあります。気になる点があれば、遠慮なくお声がけください。

また、こうした備えは、ご自身たちの老後だけでなく、将来同居するかもしれないご両親や、いずれこの家を手放す場合の住まいの価値という観点からも、意味を持つことがあります。
将来の暮らし方は正確に予測できるものではありませんが、「変えやすい状態にしておく」ことは、どのような未来にも一定の対応力を持たせることにつながります。

グレー系の落ち着いた外壁と木目調の玄関ドアが特徴的な住宅の外観。階段アプローチと植栽を前に、完成した住まいを見上げる夫婦の後ろ姿です。



この記事のまとめ


バリアフリーの多くは、必要になったタイミングでの後付けリフォームでも対応できます。
ただ、壁の下地や建具の枠、配管のルートといった構造に関わる部分だけは、新築時に少し備えておくことで、あとになってからの工事範囲や費用感が変わってきます。
1階にリビングを配置するといった決め打ちの形にこだわる必要はなく、「将来、変えやすい余白を残しておく」という考え方が、ご家族それぞれの未来に対応しやすい家づくりにつながります。


• 後付けでも対応しやすいことと、事前の備えが活きる部分を分けて考える
• 壁の下地や建具の枠など、見えなくなる部分こそ設計段階で相談する
• 廊下やコンセント位置など、暮らしを損なわない範囲で余白を持たせる
• 将来の間取り変更にも対応しやすい構造かどうかを意識する
• 介護保険の住宅改修費制度には上限があることを、あわせて頭に入れておく

今すぐすべてを決める必要はありません。
まずは「この先も変えやすい家かどうか」という視点を、間取りの打ち合わせの中で少し意識していただくだけでも、将来の選択肢は広がりやすくなります。
少しでも気になることがあれば、設計の早い段階でお気軽にご相談ください。

※本記事には、内容理解を助ける目的で一部AI生成画像を使用しています。



引用元・参照元


• 厚生労働省「厚生労働大臣が定める居宅介護住宅改修費等の支給に係る住宅改修の種類」(厚生労働省告示)

https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001506169.pdf

• 東京都大田区「介護保険住宅改修費の支給」(大田区公式サイト)

https://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/fukushi/kourei/sumai/kaigojyutaku.html

• 杉並区「居宅介護(介護予防)住宅改修費の支給」(杉並区公式サイト)

https://www.city.suginami.tokyo.jp/guide/zei/kaigo/service/1014600.html

• 船橋市「住宅改修費の支給制度」(船橋市公式サイト)

https://www.city.funabashi.lg.jp/kenkou/kaigo/004/p056497.html

• 箕面市「住宅改修費・福祉用具購入費<介護保険>」(箕面市公式サイト)

https://www.city.minoh.lg.jp/iryouseido/juukai_yougu.html


※本記事は執筆時点の情報です。
制度や金利、補助内容などは変更される場合がありますので、実際にご利用を検討される際は、お住まいの自治体窓口や公式情報で最新の内容をご確認ください。


よくある質問<FAQ>


Q1. バリアフリーの工事は、老後になってからでも間に合いますか?


A. 多くの場合、手すりの取り付けや段差の解消などは、必要になったタイミングでの工事でも対応できます。
ただし、壁の中の下地がないと工事の範囲が広がることがあるため、「間に合うかどうか」よりも「どのくらいの規模の工事になりそうか」という視点で考えていただくと安心です。

Q2. 新築時にバリアフリー対策をすると、費用は大きく上がりますか?


A. 下地の補強など、見えない部分への備えは、後から壁を開けて補強する場合に比べると、比較的無理のない形で取り入れやすいとされています。
すべてを一度に揃える必要はなく、優先順位をつけながら検討することができますので、まずはご希望を整理するところから始めていただければと思います。

Q3. 1階にリビングを配置しないと、将来困ることになりますか?


必ずしもそうとは限りません。
敷地条件やご家族の暮らし方によって、最適な間取りは異なります。
大切なのは、将来間取りを見直したいと感じたときに、構造上の制約が少なく対応しやすいかどうかという点です。
ご家庭ごとの事情に合わせて、無理のない形をご一緒に考えることができます。

Q4. 介護保険の住宅改修費は、誰でも使えますか?


A. 要支援・要介護の認定を受けた方が対象となる、全国共通の制度です。
事前の申請が必要になる場合がほとんどで、支給には上限があります。
制度の内容は変更されることもありますので、実際にご検討される際は、お住まいの自治体窓口で最新の内容を確認しておくと、迷わずに進められます。

Q5. まだ子育て中で、老後のことまで考える余裕がありません。今から考える必要がありますか?


A. 老後のことを、今の段階で全部決めておく必要はありません。
ただ、壁の下地や建具の枠といった、完成後には見えなくなる部分だけは、設計の打ち合わせの中で少し触れておくと、将来の選択肢が広がりやすくなります。
無理のない範囲で、少しずつ整理していただければ十分です。


woodplusの施工エリアについて


woodplusでは、高槻市を中心に、島本町、茨木市、枚方市、摂津市、守口市、寝屋川市、吹田市、箕面市、豊中市、交野市など、事務所から車で1時間圏内を主な施工エリアとして、家づくりのご相談を承っています。
施工可能エリアの詳細は、お気軽にお問い合わせください。


ご相談・お問い合わせについて


将来を見据えた家づくりの考え方は、間取りの打ち合わせの初期段階でご相談いただくほど、選択肢を広く残しやすくなります。
「まだ検討を始めたばかりで、何から聞けばいいかわからない」という段階でも大丈夫です。

woodplusでは、家づくり勉強会や個別相談の中で、今回ご紹介したような設計の考え方についてもあわせてご案内しています。
ご興味のある方は、まずは情報収集の一環として、お気軽にご参加・ご相談ください。


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