【築5年で差が出る!】自分でも簡単にできる!住まいのセルフメンテナンスについて
2026.09.17
こんにちは。
高槻市を中心に注文住宅やリノベーションを手掛ける工務店、woodplus代表の武下です。
「新しい家は、お手入れって何をすればいいのだろう」「壊れてから直すのではダメなのだろうか」。
完成見学会やお引き渡し後の打ち合わせで、こうしたご質問をいただくことがよくあります。
実は、住宅は建てたときが一番良い状態で、そこからどう付き合っていくかによって、住み心地や寿命が少しずつ変わっていきます。
この記事では、無垢床や自然素材のお手入れ、換気や水まわりの日常チェック、そして意外と知られていないエコキュートの逃し弁の点検方法まで、ご家庭で無理なくできるセルフメンテナンスをまとめました。
難しい作業は含みません。
読み終えたときに、「これなら自分たちでもできそうだ」と感じていただける内容を目指しています。

なぜ「建てたあと」のお手入れが暮らしを左右するのか
住宅の寿命や快適さは、性能や仕様だけで決まるものではありません。
実際には、日々の小さな手入れの積み重ねが、思っている以上に結果を左右します。
どんなに高性能な家であっても、まったく手をかけずに済むわけではないのです。
とくに新築のうちは「まだ新しいから大丈夫」と感じやすいものですが、住まいの状態は、住み始めたその日から少しずつ変化していきます。
▶ 小さな気づきが、将来の大きな出費を防ぐ
住宅の不具合の多くは、ある日突然発生するわけではなく、少しずつ進行してから表面化します。
たとえば換気扇のフィルターにホコリが溜まったまま使い続けると、モーターへの負荷が増え、本来より早く寿命を迎えてしまうこともあります。
パッキンのひび割れも同じで、初期段階で気づけばコーキングの打ち直し程度で済むところが、放置すると内部への浸水につながり、修繕範囲が広がってしまうケースも見られます。

こうした変化は、専門家でなくても、日常の中で意外と気づけるものです。
「なんとなく前と違う気がする」という感覚は、実は住まいからの小さなサインであることが少なくありません。
セルフメンテナンスに求められているのは、実のところ「完璧に直すこと」ではなく、「変化に早く気づくこと」なのだと思います。
月に一度、季節の変わり目に、というように、決まったタイミングで家の中をぐるっと見て回る習慣をつけるだけでも、変化には気づきやすくなります。
特別な時間を確保する必要はなく、掃除のついでや、休日の少しの時間で十分です。
▶ セルフメンテナンスでできること・できないことの線引き
一方で、セルフメンテナンスにはできることとできないことがあります。
日常的な清掃や、目視での確認、簡単な操作で行える点検は、ご家庭で対応いただいて問題ありません。
しかし、外壁のコーキング補修や構造にかかわる修繕、給排水管の内部作業などは、知識や道具がないまま手を加えると、かえって症状を悪化させてしまうこともあります。
この線引きがあいまいなまま、良かれと思って手を加えてしまい、後から専門的な修繕が必要になってしまうケースは、決して珍しくありません。
だからこそ、「ここまでは自分たちで」「ここから先はプロに」という区切りを、あらかじめ知っておいていただければ幸いです。
打ち合わせの中では、「ここまでは自分たちでできますよ」「ここは私たちにお任せください」と、線引きを具体的にお伝えするようにしています。
迷ったときに一人で判断せず、気軽に相談していただける関係でいることが、結果的に住まいを長持ちさせる近道だと考えています。

場所別にできるセルフメンテナンスの基本
住まいの中でご自身で行える日常のお手入れは、大きく分けると「拭く」「確認する」「空気を通す」の3つが基本になります。
使う素材や設備によって少しずつコツが異なりますので、代表的な場所ごとにご紹介します。
▶ 無垢床・自然素材のお手入れ
無垢床や珪藻土・漆喰といった自然素材は、化学物質を抑えた健康的な住環境をつくれる一方で、素材そのものの性質を理解したうえで付き合っていくことが大切です。
工業製品のように均一な仕上がりではないぶん、住みながら少しずつ表情が変わっていくのも、こうした素材ならではの魅力といえます。
・ふだんは乾拭きが基本。水がこぼれたときは、すぐに拭き取ってあげてください
・ 軽いへこみなら、湿らせた布と当て布をあてたアイロンで戻せることがあります
・年に1回ほど、必要に応じてオイルなどのお手入れをすると、経年変化を楽しみながら長く付き合えます
・ 珪藻土や漆喰の壁は、軽い汚れなら消しゴムや柔らかいヤスリで目立ちにくくできる場合もあります

どれも特別な道具を必要としない範囲のお手入れです。
「使うほどに味わいが増す」という自然素材の魅力を長く楽しんでいただくためにも、日々のちょっとした気配りが役立ちます。
最初は戸惑われる方も多いのですが、続けているうちに、ご家庭ごとのペースが自然とできてくるものです。
▶ 換気システム・水まわりの日常チェック
24時間換気システムのフィルターは、ホコリが溜まると換気効率が落ち、室内の空気環境に影響することがあります。
目安として数か月に一度、フィルターの汚れを確認し、必要に応じて清掃していただくと安心です。
花粉の多い時期や、エアコンの使用頻度が上がる季節の変わり目に合わせて確認いただくと、無理なく習慣にしやすいかもしれません。

水まわりでは、洗面台やシステムキッチンの水栓まわりを乾いた布で拭き上げる習慣が、水あかやカビの予防につながります。
また、蛇口の付け根や排水口まわりに水漏れの跡がないか、月に一度くらいの頻度で目で確認していただくのもおすすめです。
小さな滲みのうちに気づければ、パッキン交換など軽微な対応で済むことも多いものです。
逆に、気づかないまま時間が経つと、床材や下地にまで影響が及んでしまうこともあるため、早めの気づきが何より大切になります。

▶ 建具・外まわりで確認しておきたいポイント
ドアや窓の建具は、開閉時に「引っかかる」「重くなった」といった変化を感じ取ることが、早期発見の第一歩になります。
ちょっとした建てつけの変化は、季節による木部の伸縮であることも多いのですが、繰り返し気になる場合は、一度確認してみる価値があります。
また、外壁のコーキング(目地を埋めているゴム状の部材)は、紫外線や雨風の影響で少しずつ硬くなったり、ひび割れたりしていくと一般的にいわれています。
ここで注意していただきたいのは、コーキングのひび割れに気づいた際、ご自身で補修材を充填するのはおすすめしていない点です。
下地処理や充填の手順を誤ると、かえって雨水の浸入を招く場合があります。
ご家庭でできるのは、あくまで「気づくこと」まで。
実際の補修は専門家にご相談いただくのが安心です。
目安として、春や秋の気候が穏やかな時期に、外から見える範囲を確認する習慣をつけておくとよいでしょう。
脚立を使うような高い場所の確認は無理をせず、目線の届く範囲だけで十分です。

給湯設備(エコキュートなど)のセルフメンテナンス
エコキュートをはじめとする給湯設備は、毎日欠かさず使うものだからこそ、簡単な自主点検を続けることで、不具合の早期発見や寿命を延ばすことにつながるとされています。
ここでは、代表的な2つの点検をご紹介します。
なお、操作方法や点検頻度は、メーカーや機種によって異なる場合がありますので、あくまで一般的な目安としてお読みください。
▶ 逃し弁の点検は、ご自身でも可能です
逃し弁とは、お湯を沸き上げる際に水が膨張して内部の圧力が上がりすぎないよう、自動で圧力を逃がす役割を持つ部品です。
ふだん目にする機会は少ない部品ですが、給湯システム全体の安全性を支えている、いわば縁の下の力持ちのような存在です。
この部品が劣化すると機能が低下し、水漏れなどのトラブルにつながる可能性があるといわれています。
一般的な点検方法として、逃し弁のレバーを数回上げ下げし、貯湯タンク下部の排水管からお湯や水が出るかどうかを確認する手順が、メーカーの案内でも紹介されています。
作業自体は数分で終わる簡単なものですが、レバーの位置や排水管の場所は機種によって異なりますので、初めて行う際は取扱説明書の図解を確認しながら進めていただくと安心です。
目安として年に2〜3回ほど確認しておくと安心とされていますが、この頻度はメーカーや機種によって異なる場合がありますので、詳しくは取扱説明書をご確認ください。

▶ 貯湯タンクの水抜き
貯湯タンクの中には、水道水に含まれるわずかな砂や不純物が少しずつ溜まっていきます。
これを放置すると、配管の詰まりやお湯のにおいの原因になることもあるため、定期的にタンク内の水を勢いよく抜いて汚れを排出するお手入れが推奨されています。
あわせて、1か月以上使用しない期間がある場合も、水抜きが必要とされています。
旅行や帰省などで長期間家を空ける予定がある場合は、あらかじめ手順を確認しておくと慌てずに済みます。

ただし、操作手順や必要な頻度は、メーカーや機種によって異なります。
ご自宅の給湯器の取扱説明書を確認しながら行っていただくか、不安な場合は施工会社やメーカーにひと声かけていただければと思います。
誤った操作は、思わぬトラブルにつながることもあるためです。
セルフメンテナンスとプロの点検、両方があってこそ安心
セルフメンテナンスは、日々の小さな変化に気づくための習慣です。
一方で、構造や防水など、完成後には見えなくなってしまう部分の確認は、専門家による点検でなければ判断が難しい領域になります。
この2つは、どちらか一方で十分というものではなく、両方が揃って初めて、住まいを長く安心して維持しやすくなると考えています。
▶ woodplusの点検体制について
woodplusでは、お引き渡し後、6か月・1年・2年・5年・10年・15年・20年・25年という節目で無償点検を実施しています。
5年目・10年目・15年目・20年目・25年目という節目では、第三者検査機関である株式会社家守りと連携し、専門的な視点からもチェックを行う体制を整えています。
ご自身での日々のお手入れに加えて、こうした節目ごとの点検があることで、見た目だけでは判断しづらい部分まで安心して任せていただける仕組みになっています。
長期優良住宅の認定を受けている住まいでは、少なくとも10年ごとの点検が求められるため、こうした定期点検のスケジュールは、制度面から見ても大切な位置づけになります。

また、初期30年・最長60年の長期保証や、24時間365日対応の緊急駆けつけサービス(10年間)など、日常のセルフメンテナンスだけではカバーしきれない部分を支える仕組みもあわせてご用意しています。
▶ 気になる変化に気づいたときの考え方
「これは様子見でいいのか、それとも相談したほうがいいのか」。
日々のお手入れの中で、そんなふうに迷う場面が出てくることがあります。
そのようなときは、ご自身で判断を急がず、まずは施工会社に状況を伝えていただくことをおすすめします。
小さな違遭遇の段階で共有していただくことで、早期の対応につながりやすくなります。
「これくらいで連絡してよいのだろうか」とためらう必要はありません。
実際、ご連絡いただく内容の多くは、確認してみると軽微なものだったというケースも少なくありませんので、気になった時点でお伝えいただくくらいがちょうどよいと思います。
この記事のまとめ
住まいは、建てたときが完成ではありません。
そこからの日々のお手入れによって、住み心地や寿命が変わっていきます。
難しい作業をすべて自分で行う必要はありませんが、日常のちょっとした気づきの積み重ねが、将来の大きな修繕を防ぐことにつながります。
• 無垢床や自然素材は、乾拭きや簡単な補修で長く付き合っていける
• 換気フィルターや水まわりは、月に一度程度の確認が目安になる
• 外壁のコーキングなどは、気づくことまでを自分で行い、補修は専門家に相談する
• エコキュートの逃し弁や水抜きは、機種による違いを踏まえたうえで、取扱説明書に沿って年数回の点検を行う
• セルフメンテナンスとプロの定期点検は、どちらも欠かせない役割を持っている
まずは、ご自宅の中でできそうなことをひとつだけ、今週の予定に入れてみてはいかがでしょうか。
無理のない範囲から始めることが、長く続けるコツになります。
※本記事には、内容理解を助ける目的で一部AI生成画像を使用しています。
引用元・参照元
■メーカー公式
- ダイキン工業株式会社「エコキュートを長持ちさせるためのメンテナンスとは?日常でできるお手入れも紹介」
https://www.ac.daikin.co.jp/customercenter/useful/article/38 - エディオンリフォームサイト「エコキュートのメンテナンス方法は?長持ちさせる方法を解説」
https://reform.edion.jp/blog/blog085/ - エコキュート交換工事専門【チカラもち】「エコキュートの逃し弁とは?メンテナンス方法解説」
https://chikaramoti.jp/blog/5330/ - 外壁塗装駆け込み寺「外壁塗装の目地の重要性と補修方法を徹底解説」
https://gaiheki-kakekomi.com/home/meji/ - 株式会社ソウシン「外壁の目地コーキングは自分で直しても問題ない?デメリットや補修する際の注意点を解説」
https://soushin-corp.com/column/caulking/4541/
- 株式会社K’S CREATE「外壁塗装の点検のタイミングは?時期や頻度、自分でできるチェック方法」
https://hiroshima-toso.com/blog/4004/
※本記事は執筆時点(2026年9月初旬)の情報です。
給湯設備の操作方法や点検頻度は、メーカー・機種によって異なる場合がありますので、必ずお手元の取扱説明書をご確認いただくか、メーカーまたは施工会社へご相談ください。
外壁コーキングなどの劣化状況についても、実際の状態は立地や築年数によって個別に異なります。
よくある質問<FAQ>
Q1. セルフメンテナンスをしないと、保証に影響しますか?
A. ご不安に思われるかもしれませんが、日常のお手入れをしていないからといって、すぐに保証が受けられなくなるわけではありません。
ただし、woodplusの長期保証は、定期点検を受けていただくことを継続の前提としております。
一度ご確認いただけると、より安心して長くお付き合いいただけると思います。
Q2. エコキュートの点検をしないと、どうなりますか?
A. 逃し弁や水抜きなどの点検を長期間行わないと、内部に汚れが溜まったり、部品の劣化が進んだりする可能性があるといわれています。
とはいえ、すぐに故障につながるわけではなく、多くの場合は少しずつ進行するものです。
まずは取扱説明書を確認いただき、無理のない範囲から始めていただければ大丈夫です。
Q3. どこまで自分で直してよいのか、判断に迷います。
A. 目視での確認や、簡単な清掃・操作までがセルフメンテナンスの範囲とお考えください。
ひび割れの補修や配管内部の作業など、専門知識が必要な部分は、ご自身で手を加えるとかえって状態が悪化することもあります。
まずはご相談いただく、くらいの気持ちで大丈夫です。
Q4. お手入れの頻度がわからず、続けられるか不安です。
A. 毎日でも週に一度でも構いません。
まずは「季節の変わり目に家の中を見て回る」くらいの緩やかなペースで始めていただくご家庭が多いです。
完璧を目指さず、気づいたときに対応する、という考え方で十分続けていただけます。
Q5. すでに住んでいる家でも、今から始めて意味がありますか?
A. もちろんです。
築年数にかかわらず、今日から始めるお手入れは、これから先の住まいの状態に良い影響を与えます。
「今さら遅いのでは」と感じる必要はありませんので、気になった箇所から少しずつ取り入れていただければと思います。
woodplusの施工エリアについて
woodplusでは、高槻市を中心に、島本町、茨木市、枚方市、摂津市、守口市、寝屋川市、吹田市、箕面市、豊中市、交野市などのエリアで、家づくりのご相談を承っています。
事務所から車で1時間圏内を主な対応エリアとしております。
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「うちの場合はどこまで自分でできるのだろう」「今の家のメンテナンス方法を知りたい」など、気になる点があれば、どんな小さなことでもお気軽にご相談ください。
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