【新しい選択肢登場】
乾太くんだけじゃない、電気でも叶う時短乾燥という新しい発想とは?
2026.07.16
こんにちは。
高槻市の工務店、woodplus代表の武下良太です。
梅雨や花粉の季節はもちろん、共働きのご家庭では「洗濯物をいつ、どこで乾かすか」は暮らしの中の小さくない悩みではないでしょうか。近年は室内干しを前提にした間取りや設備を希望される方が増えており、衣類乾燥機はその中心的な設備のひとつになっています。これまでガス式の「乾太くん」が高い支持を集めてきましたが、2026年7月、パナソニックから屋外排気式の電気衣類乾燥機「Solaire(ソレイル)」が発表されました(発売は同年11月上旬予定)。
この記事では、両者の特徴と、ご家庭の環境によってどちらが検討しやすいのかを、住宅会社の立場から整理してご紹介します。

室内干しが「当たり前」になった今、衣類乾燥機は暮らしの必需品に
結論からお伝えすると、洗濯物を室内で乾かす「室内干し」を前提にした暮らし方は、この数年で急速に広がっています。共働き世帯の増加やライフスタイルの多様化、そして天候に関係なく洗濯を完結させたいというニーズの高まりが背景にあるとされています。
実際に、家づくり勉強会や個別相談の場でも、「乾太くんを検討している」「電気式の乾燥機と迷っている」というご相談を伺う機会が増えました。以前は乾燥機能を「あれば便利」程度に考えていたご家庭も、いまでは洗面脱衣室やランドリールームの計画段階から、乾燥機の設置を前提に間取りを検討されるケースが目立ちます。とくに、共働きで洗濯物を干すタイミングが取りにくいご家庭や、小さなお子さまがいて花粉やほこりが気になるご家庭からのご相談が増えている印象です。

また、外干しをしない前提で計画を進めると、バルコニーの広さや物干し金物の位置といった検討項目が変わります。それにともなって、室内のランドリースペースや収納計画により力を入れられるという、もう一つのメリットも生まれます。
こうした背景を受けて、住宅設備メーカー各社も乾燥機能に力を入れており、2026年7月には新しい選択肢としてパナソニックから電気式の「Solaire」が発表されました。ガス式の代表格である「乾太くん」に加えて、電気だけで完結する選択肢が広がったことは、家づくりを検討されているご夫婦にとっても知っておいて損はない情報です。
Solaireは2026年11月上旬発売予定のため、本記事の公開時点(2026年7月)ではまだ店頭でのお取り扱いは始まっていませんが、これから家づくりを検討される方は、今のうちに選択肢のひとつとして知っておかれるとよいかもしれません。
ガス式「乾太くん」と新登場の電気式「Solaire」、まず違いを整理
この章の結論として、両者は熱源も設置条件も異なるため、単純な優劣ではなく「ご家庭の環境に合うかどうか」で考えることが大切です。それぞれの特徴を整理してみます。
▶ ガス式「乾太くん」の特徴
リンナイの「乾太くん」は、ガスの燃焼熱を利用して衣類を乾かすガス衣類乾燥機です。高温の温風で一気に乾燥させるため乾燥時間が短く、6kgタイプで目安として約60分程度とされています(メーカー公表値)。ふんわりとした仕上がりに定評があり、乾燥機能そのものを重視するご家庭から長く支持を集めてきました。また、乾太くんは容量やコースのバリエーションも豊富なため、ご家族の人数やライフスタイルに合わせて機種を選びやすい点も魅力のひとつです。

一方で、設置にはガス栓の増設や排湿筒(排気口)の設置が必要になる場合が多く、建物の構造や設置場所によっては工事の可否を事前に確認する必要があります。都市ガス・プロパンガスいずれにも対応する製品がありますが、契約状況によって導入のしやすさが変わる点も押さえておきたいポイントです。
▶ 電気式「Solaire(ソレイル)」の特徴
パナソニックが2026年7月に発表した「Solaire」は、乾燥時に出る高温多湿の空気をダクトで屋外へ排出する「屋外排気式」を採用した電気衣類乾燥機です。200V電源を組み合わせることで、従来の家庭用電気衣類乾燥機と比べて乾燥時間を約45%短縮したとされ、標準コース・6kg乾燥時で約135分が目安とされています(メーカー公表値、使用条件により異なります)。

大風量かつ低温風で衣類の縮みを抑えながらふんわり仕上げる設計や、ワイシャツコース・厚物コースなど洗濯物に応じて選べる複数のコースが用意されている点も特徴です。ガスを使わない設計のため、太陽光発電や夜間電力との組み合わせによって、ランニングコストを抑えやすいとされています。
条件によっては都市ガスと同程度のコスト水準も見込めるとメーカーは案内していますが、実際の費用は電気料金プランや使用状況によって変わりますので、あくまで目安として捉えていただくのがよいでしょう。電気料金プランによっては、深夜時間帯にまとめて乾燥させることで、日中よりもコストを抑えられる可能性がある点も、電気式ならではの検討材料です。
なお、この製品は住宅設備ルートでの取り扱いが中心となる見込みで、設置には屋外へのダクト接続工事と200V電源の引き込み工事が必要になり、別途費用が発生する点には注意が必要です。発売は2026年11月上旬予定で、価格は執筆時点でオープン価格(販売店での確認が必要な価格設定)となっています。つまり、本記事の公開時点(2026年7月)では、まだ店頭での販売や実機の確認はできない状況です。これから発売される製品として、情報収集の段階から選択肢のひとつに加えておかれるのもひとつの方法です。
※本記事は執筆時点(2026年7月)の情報です。価格や仕様、発売時期などは変更される場合がありますので、最新情報はメーカー公式サイト等でご確認ください。
▶ 比較して見えてくること
ここまでの内容を、簡単に整理してみます。
| 項目 | 乾太くん(ガス式) | Solaire(電気式) |
| 熱源 | ガス | 電気(200V) |
| 目安乾燥時間(6kg) | 約60分 | 約135分 |
| 主な設置条件 | ガス栓・排湿筒の設置 | 200V電源・屋外排気ダクト |
| 位置づけ | 既存の人気製品 | 2026年11月上旬発売予定(発表済み・未発売) |
※上記はメーカー公表値をもとにした目安です。実際の時間や費用は、使用環境や衣類の量、条件によって異なります。
こうして並べると、乾燥のスピードでは乾太くんに分があり、ガスの契約や配管が不要になる点はSolaireならではの特徴といえます。どちらが優れているというよりも、ご家庭の設備環境や、何を優先したいかによって、向き不向きがあると考えるのが自然です。乾燥時間の差は、日々の家事の流れにも関わってくるため、洗濯から乾燥までの一連の動線をイメージしながら比較していただくと、より判断がしやすくなります。

どちらが向いている?ご家庭のタイプ別に考える
この章の結論は、ガスの契約状況や電気設備の方針、住まいの形態によって、向いているタイプが変わるということです。以下、タイプ別に整理します。
▶ ガスの契約や配管環境が整っているご家庭
すでに都市ガスやプロパンガスを契約されている、またはこれから契約を予定されているご家庭であれば、乾太くんのようなガス式乾燥機は選択肢として検討しやすいでしょう。特に、短時間での乾燥を重視される方や、大容量タイプで一度に多くの衣類をまとめて乾かしたい方には向いていると考えられます。共働きで朝の身支度の時間が限られているご家庭からも、乾燥の速さを理由に選ばれる傾向があります。キッチンなどですでにガスを使用されているご家庭であれば、既存の配管を活用できる場合もあるため、あわせて確認しておくとよいでしょう。

▶ オール電化・太陽光発電を検討しているご家庭
オール電化住宅や太陽光発電の導入を予定されているご家庭では、ガスを新たに契約する必要がない電気式の乾燥機は検討しやすい選択肢のひとつです。特にSolaireのように、夜間電力や自家発電との組み合わせでランニングコストを抑えられる可能性がある製品は、電気を主体とした暮らしと相性が良いといえそうです。
ただし、200V電源の確保やダクト工事が必要になるため、間取りや電気配線の計画段階での事前確認が欠かせません。太陽光発電を検討されている場合は、あわせて蓄電池の要否もご相談いただくとよいでしょう。ZEHを目指す家づくりとも方向性が合いやすい設備といえます。

▶ 賃貸や既存住宅にお住まいの方
賃貸住宅や、大きなリフォームを伴わない既存住宅にお住まいの場合は、ガス栓の増設や屋外への排気ダクト工事が難しいケースもあります。乾太くん・Solaireいずれも設置には一定の工事条件があるため、導入を検討される際は、建物の構造や管理規約を含めて、事前に施工可否を確認されることをおすすめします。
工事が難しい場合は、コンパクトタイプの電気式乾燥機や、衣類乾燥除湿機といった別の選択肢もあわせて検討する方法があります。新築のタイミングであれば、こうした制約を気にせず計画できることも、注文住宅ならではの利点といえるでしょう。

家づくりのタイミングで検討するメリットと、見落としやすい注意点
この章の結論は、乾燥機の種類は間取りの初期段階で方向性を決めておくと、後の調整が少なく済むということです。
▶ 新築だからこそ叶う設置計画
注文住宅の場合、間取りや電気配線、換気計画を設計段階から織り込めることが大きな利点です。たとえばSolaireのような200V電源・屋外排気ダクトが必要な設備も、新築時であれば無理のない位置に計画しやすく、ランドリールームやファミリークローゼットとあわせて、洗濯から収納までの動線全体を効率化することもできます。乾太くんを検討される場合も同様に、ガス栓の位置や排湿筒の取り出し方向を、間取りの初期段階から相談しておくと、後々の調整が少なくなります。
woodplusでも、ランドリールームの計画時に「乾燥機はどちらのタイプにするか」を早めにお伺いし、配管・配線の位置を先に確保しておくご提案をすることがあります。設備選びは、後から変更しようとすると、壁や配管の位置によっては大きな手間がかかる場合もあるため、間取りづくりの初期段階でのご相談をおすすめしています。

▶ 見落としやすい費用・工事の注意点
衣類乾燥機は、本体価格だけでなく、設置に伴う電源工事やダクト工事、ガス配管工事などの費用が別途発生する場合があります。特にSolaireは執筆時点でオープン価格のため、本体価格に加えて工事費用も含めた総額での確認が必要です。乾太くんについても、設置環境によって工事内容や費用が変わるとされています。いずれの製品も、正式な金額や工事内容は、メーカーまたは販売店への確認が必要な点にご留意ください。
また、どちらの製品を選ぶ場合も、設置スペースの奥行きや排気・排湿の方向、メンテナンスのしやすさなど、日々の使い勝手に関わる部分も忘れずに確認しておきたいポイントです。フィルターの掃除のしやすさや、扉の開閉スペースなども、実際に使い始めてから気づきやすい部分ですので、可能であればショールームなどで実物を確認されることもおすすめします。
woodplusでは、こうした設備選びについても、間取りの打ち合わせの中で気になる点を整理しながら進めていただけるようにしています。

この記事のまとめ
洗濯物を室内で乾かす暮らしが広がる中で、乾燥機は「あれば便利」から「暮らしに欠かせない設備」へと位置づけが変わりつつあります。今回ご紹介したパナソニックの「Solaire」は、ガスを使わずに時短乾燥を叶える新しい選択肢として、今後の家づくりでも話題になりそうです。とはいえ、乾太くんとSolaireのどちらが優れているという単純な話ではなく、ご家庭のガス環境や電気設備の方針、設置場所の条件によって、向いている製品は異なります。
なお、Solaireは2026年11月上旬発売予定の製品であり、本記事の公開時点(2026年7月)ではまだ店頭でのお取り扱いは始まっていません。これから家づくりを進められる方は、今のうちに選択肢のひとつとして知っておかれると、今後の設備選びの参考になるかもしれません。家づくりを検討される際は、洗濯動線や設備計画とあわせて、ご家庭に合った乾燥機の形を早めに整理しておくと、後悔の少ない選択につながるのではないでしょうか。
引用元・参照元
パナソニック株式会社「屋外排気式電気衣類乾燥機『Solaire(ソレイル)』を発売」Panasonic Newsroom Japan(2026年7月1日)
https://news.panasonic.com/jp/press/jn260701-2
「パナソニックが200Vの電気衣類乾燥機 乾太くんの強力ライバルに」ASCII.jp(Yahoo!ニュース配信)
https://news.yahoo.co.jp/articles/5f6ea768ca026d08715e04c2cfad13d792ccb9b6
よくある質問<FAQ>
Q1. Solaireはもう購入できますか?
A. Solaireは2026年7月に発表された製品で、発売は2026年11月上旬を予定しています。本記事の公開時点では、まだ店頭でのお取り扱いは始まっていません。発売開始時期や取り扱い店舗については、メーカー公式サイト等で最新情報をご確認ください。
Q2. 乾太くんとSolaire、どちらが電気代・ガス代を含めて安く済みますか?
A. 使用頻度や契約している電気・ガスの料金プラン、設置条件によって異なるため、一概にはお答えできません。目安として、Solaireは条件によって都市ガスと同程度のコスト水準になる可能性があるとメーカーは案内していますが、実際の費用は個別にご確認いただくことをおすすめします。
Q3. 乾太くんの設置にはどのような工事が必要ですか?
A. 一般的にガス栓の増設や排湿筒(排気口)の設置が必要とされています。建物の構造や設置場所によって工事内容が変わるため、施工会社への確認が必要です。
Q4. 賃貸住宅でも乾燥機は導入できますか?
A. ガス栓の増設や屋外排気の工事が難しい賃貸住宅では、設置が制限される場合があります。管理会社や大家さんへの確認に加えて、工事が不要なタイプの乾燥機を検討する方法もあります。
Q5. 新築の場合、乾燥機はいつ頃までに決めればよいですか?
A. 電源やダクト、ガス栓の位置は間取りの設計段階で決めておく必要があるため、詳細な機種選定は着工前までに、方向性のご相談はできるだけ早い段階で行っておくと安心です。Solaireのように発売前の製品を検討される場合も、電源・ダクトの計画だけ先に確保しておくことができます。
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