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2023年ゴールデンウィーク休業のお知らせ

2023.04.26

平素は格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。
誠に勝手ながら、2023年ゴールデンウィークの休業日を下記のとおりとさせていただきます。


     休業期間:2023年5月3日(水) ~ 2023年5月7日(日)


ご不便をおかけいたしますが、何卒ご了承いただきますようお願い申し上げます。

※ホームページからのお問い合わせにつきましても、2023年5月8日(月)以降に返信をさせていただきます。



高槻市・茨木市の地域密着の工務店がいいな・・・
注文住宅の相場ってどれくらいだろう・・・
相場よりも安い注文住宅を建てたい・・・

狭小地や奥行きのある土地で家を検討中・・・

ちょっとしたことでも構いませんのでお気軽にお問い合わせください。

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【ブログ更新】 📝
収納上手な人が実践している、意外な習慣とは?

2026.09.21

「収納は多ければ多いほど安心」
そう思っていませんか?

実は、収納の満足度に一番効いていたのは広さじゃなくて「モノを手放す基準」を持っているかどうか、という調査結果があります。

得意な人と苦手な人で、その差なんと27ポイント。

家族構成や暮らし方によっても、優先すべきポイントは変わってきます。
「うちの収納、何が合っているんだろう?」

そんな方にこそ読んでほしい内容です。

👉続きはブログで!

室内で子どもと笑顔で向き合う母親の様子と「収納上手の習慣」についてのテキストが配置されたブログのサムネイル画像。

【暮らしを大きく左右?】収納上手な人が自然に実践している、
今すぐ知っておきたい意外な習慣とは?

2026.09.21

こんにちは。
高槻市を中心に注文住宅やリノベーションを手掛ける工務店、woodplus代表の武下です。

家づくりのご相談の中で、収納については本当によくお話をいただきます。
「収納は多ければ多いほど安心」——そう思われがちですが、実際にはそうとも言い切れないことが、ある調査から見えてきました。この記事では、その調査結果をもとに、収納との上手な付き合い方と、家づくりの段階でできる工夫についてお伝えしていきます。

「収納はたくさんあったほうが安心」「とりあえず大きなウォークインクローゼットを付けておけば大丈夫」。家づくりを検討し始めた頃、そんなふうに考える方は少なくありません。けれど実際に暮らしを始めてみると、様子が違ってきます。「収納はあるのに片づかない」「モノが増え続けて出し入れが大変」。そんな声を、私たちも現場でよく耳にします。収納の悩みは、量の問題だけではありません。モノとの向き合い方や、暮らし方そのものと深く結びついています。

この記事では、旭化成ホームズ株式会社LONGLIFE総合研究所が実施した「収納の満足度調査」の結果をもとに、収納に満足している人がどのような考え方をしているのかを整理しながら、家づくりの中で実践できる収納計画のヒントをお伝えします。
読み終える頃には、「うちはどんな収納が合っているのか」を考えるための判断材料が、少し具体的になっているはずです。

無垢材の床とアクセントクロスが映える開放的なリビングダイニング、造作の長椅子と木製家具が調和する空間



なぜ「収納」が暮らし全体の満足度を左右するのか


▶ 調査結果が示す「収納」と「くらし」の関係

「収納はあるのに、なぜか片づかない」。そんな感覚を持たれたことはないでしょうか。実はその感覚、暮らし全体の満足度にまでつながっているようです。
旭化成ホームズ株式会社LONGLIFE総合研究所が2024年12月に実施した調査(25〜74歳の既婚男女・戸建住宅居住者1,000人対象)によると、「収納に満足している」人のうち95%が「くらし」全体にも満足していると回答しました。一方、「収納に満足していない」人で「くらし」に満足していると答えたのは、わずか2割です。

この差は、家づくりを検討しているご夫婦にとって見逃せないポイントだと思います。収納は単に「モノをしまう場所」ではありません。日々のストレスの有無や、家事のしやすさ、家族の時間の過ごしやすさにまで影響する要素なのでしょう。

タイル貼りの壁と木製の可動棚を備えた明るい洗面所、丸みのある陶器製洗面ボウルとシンプルな水栓


▶ 現場でよく聞く、収納にまつわる悩みの実態


実際、私たちが打ち合わせの中でお話を伺っていても、収納にまつわるお悩みは「量が足りない」よりも、使い勝手に関するものが多い印象です。「取り出しにくい」「戻す場所を忘れる」「家族それぞれの動きに合っていない」——こういった声です。

たとえば、洗濯物を畳んでからしまうまでの動線が長いと、それだけで毎日のちょっとした負担になります。玄関から手を洗うまでの動線に収納が絡んでいなければ、コートや荷物が床に置かれがちになる。そんなお話もよく伺います。小さな不便の積み重ねが、収納への満足度だけでなく、暮らし全体への満足度にも影を落としているのかもしれません。

白を基調とした清潔感のあるランドリールーム、室内物干しパイプとドラム式洗濯乾燥機を備えた家事効率の良い空間

こうした不便さは、住み始めてすぐには気づきにくいものでもあります。新居に引っ越した直後は、モノの量もまだ少なく、収納にも余裕があるからです。ところが半年、一年と暮らしていくうちに、季節ものや子どもの持ち物、書類などが少しずつ増えていき、当初は気にならなかった動線の悪さが、じわじわとストレスとして表面化してくる。私たちが打ち合わせでお伝えしているのは、まさにこの「暮らし始めてからの変化」まで見据えて収納を考えることの大切さです。

▶ 家族構成やライフスタイルで変わる優先順位


もちろん、家族構成やライフスタイルによって、何が負担になりやすいかは変わってきます。共働きのご家庭であれば時間の使い方、お子さまが小さいご家庭であれば安全性や片づけやすさが、それぞれ優先されるポイントになるでしょう。収納は「一般的な正解」を当てはめるものではなく、そのご家族の暮らし方に合わせて考えるものなのです。

実際、高槻市やその周辺エリアでご相談をいただく中でも、共働き世帯からは家事の時短につながる収納配置への関心が高く、お子さまが小さいご家庭からは片づけやすさや安全面への相談をいただくことが多い傾向にあります。地域や世帯によって重視するポイントは違います。
だからこそ、最初から一律の答えを用意するのではなく、それぞれのご家庭の話を丁寧に伺うところから始める。私たちが大切にしているのは、そんな進め方です。

玄関の土間にしゃがんで子供の靴を優しく整える母親の姿、木製の造作下駄箱と豊かな自然光が入る明るい玄関

ただし、「収納量を増やせば満足度が上がる」という単純な話ではなさそうです。次の章でご紹介する通り、満足度を左右しているのは、収納の”量”よりも”モノとの付き合い方”にあるとされています。


収納上手な人に共通する「モノを手放す基準」


▶ 満足度を分ける「モノを手放す基準」の有無


収納に満足している人には、ある共通点があります。モノを手放すための、明確な基準を持っているということです。
同調査では、収納の満足度に影響する要素として「ゴール設定(理想の暮らしのイメージ)」「整理(モノの取捨選択)」「収納」「インテリア」という4つの視点が挙げられています。7つの指標の中で最も差が大きかったのが、「整理」に関する「モノを手放すことが得意か苦手か」という項目でした。その差、なんと27ポイント。収納そのものの工夫以前に、「モノを手放せるかどうか」が満足度を大きく左右しているようです。

数字をもう少し詳しく見てみましょう。モノを手放すことが「得意」と回答した人の77.8%が「モノを手放す際の基準」を持っていました。一方、「苦手」な人でそうした基準を持っていたのは29.4%にとどまります。基準があれば自然とモノの量が調整され、基準がなければ知らないうちにモノが増えていく。そんな構造が浮かび上がってきます。

基準の中身にも違いがありました。「得意」な人は衣類などを手放す際、「1年以上使っていない」といった使用頻度を基準にする傾向があります。一方「苦手」な人は、「傷んでいる」という物理的な限界を基準にする傾向が強かったそうです。使用頻度という、日々の暮らしの中で判断しやすい基準を持っているかどうか。ここに、モノの量をコントロールできるかどうかの分かれ目がありそうです。

床に座り「残す」と「手放す」のラベルに分けて衣服を整理する様子、クローゼット前の整理収納のひとコマ


▶ 収納満足度を左右する4つの視点


視点内容
ゴール設定どんな暮らしをしたいかをイメージする
整理モノを手放す・残すを判断する
収納モノをしまう場所や方法を決める
インテリア見た目の統一感や心地よさを整える

この4つの視点は、どれか一つだけを頑張れば良いというものではありません。順番に整えていくことで、収納の満足度が高まりやすくなります。特に「整理」を後回しにしたまま収納スペースだけを増やしても、モノが増える速度に追いつかない。結果として片づかない収納になってしまうケースは、私たちも現場でよく目にします。

逆に言えば、収納スペースが決して広くなくても、「整理」の視点をきちんと押さえているご家庭は、驚くほどすっきりとした暮らしを実現されています。収納の広さよりも先に、モノとの向き合い方を整えることのほうが、結果として効果が大きいのかもしれません。これは、間取りの相談を数多く受けてきた中で、私たちが実感していることでもあります。

木製の収納棚にタオルや食器、書籍が美しく整頓された大容量の造作シェルフ、リビングとダイニングを繋ぐ開放的なレイアウト


▶ 基準は家族で話し合い、見直していくもの


家づくりの相談の場でも、「収納をどれだけ作るか」という話になりがちです。でも実は、その前段階として「どんな基準でモノを見直していくか」を家族で話し合っておくこと。これも、収納計画と同じくらい大切な準備です。新居に持っていくモノを選ぶタイミングで、「1年以上使っていないものは一度見直す」といった簡単なルールを共有しておくだけでも、収納スペースの計画はぐっと立てやすくなります。

また、こうした基準は一度決めたら終わりというものでもありません。子どもの成長や趣味の変化によって、モノの種類も量も少しずつ変わっていきます。年に一度、季節の変わり目などに「今の暮らしに合っているか」を家族で見直す習慣をつくっておくと、収納が常にその時々の暮らしに合った状態を保ちやすくなるのでおすすめです。

明るい日差しの入るリビングで子供とブロック遊びをする母親、木製の収納棚とナチュラルなインテリアが馴染む空間



家づくりで実践できる、収納計画の考え方


▶ 「広い収納」より大切な、配置という視点


「収納の相談に来られるお客様は、最初はみなさん『とにかく広い収納が欲しい』とおっしゃいます」。これは、woodplusの打ち合わせでよくある光景です。
でも、話を伺いながら一緒に整理していくと、本当に必要なのは広さではなく、配置だったというケースが少なくありません。注文住宅の良いところは、家族の暮らし方に合わせて収納の場所や大きさを自由に設計できることです。私たちは「どこで」「何を」「どのくらいの頻度で」使うのかを一緒に整理しながら、収納の配置を考えるようにしています。

玄関からパントリーを経由してキッチンへ入れる動線。洗面・脱衣室にファミリークローゼットを隣接させる配置。こうしたプランは、日々の家事の負担を軽くする工夫として、ご希望をいただくことが多いです。

大きな納戸を一つ作るよりも、リビングや洗面など各所に少しずつ収納を分散させる、いわゆる「分散収納」の考え方についても触れておきましょう。これまで手がけてきた住まいづくりの中では、モノを使う場所の近くにしまえる分、結果的に片づけやすい住まいにつながっているというご感想を、暮らし始めたお客様からいただくことが多いように感じます。

白を基調としたすっきりとした対面式キッチン、奥には大容量のパントリーが続き料理と収納の動線に配慮された間取り

▶ 収納計画で確認しておきたい注意点


一方で、収納計画には注意しておきたい点もあります。
収納の「量」だけでなく、「どこにあると使いやすいか」を優先して配置を考えること。使う場所から離れた収納は、結局モノが出しっぱなしになりがちです。家族それぞれのモノの量や使い方に差があることも、前提として考えておきたいところです。共有スペースにモノが集中すると、誰のモノか分からなくなり、片づけが後回しになりやすくなります。

将来的に家族構成や暮らし方が変わることを見据えて、収納の使い方を変えられる余白を残しておくことも大切です。可動棚など、後から調整しやすい仕様にしておくと安心でしょう。お子さまが小さいうちはおもちゃや絵本が中心だった収納も、成長とともに学用品や趣味の道具に置き換わっていきます。棚の高さや間仕切りを変えられる仕組みにしておくことで、その都度大きく手を加えなくても、暮らしの変化についていきやすくなります。

木製のオープン棚にランドセルや学用品が綺麗に収納された子供部屋、使いやすさを考慮したシンプルな学習スペース

あわせて、見せる収納と隠す収納のバランスも意識したいところです。
すべてを隠そうとすると出し入れが面倒になりますし、すべてを見せようとすると、今度は雑然とした印象になってしまいます。よく使うものは取り出しやすい位置にオープンに、季節ものや来客時に見られたくないものは扉の中に。こうした使い分けを、暮らしの動きに合わせて間取りの段階から考えておくと、完成後の満足度に差が出やすくなります。

木目の美しい造作の大型壁面収納棚、下部に扉付き収納を備えリビングの美観と収納力を高めたインテリア

▶ 見落としやすいポイントと、後悔しないための考え方


これらは、間取り図の段階では見落としやすいポイントです。
実際に暮らし始めてから、「こうしておけばよかった」と感じやすい部分でもあります。私たちの経験上、収納で後悔されるご家庭の多くは、収納の「量」には満足していても、「配置」や「使い方との相性」で不便を感じているケースが目立ちます。家づくりの初期段階で、暮らし方そのものを一緒に整理していく。それが、後悔を減らす一番の近道だと考えています。


この記事のまとめ


収納の満足度は、単なるスペースの広さでは決まりません。モノとの向き合い方と、暮らし方に合わせた配置の工夫。この二つが、大きく左右しているといえそうです。


• 収納への満足度は、暮らし全体の満足度と強く結びついている
• 満足度に最も影響するのは「モノを手放すことが得意か苦手か」という要素
• モノを手放す「基準」を持っているかどうかで、収納の使いやすさに差が生まれやすい
• 家づくりでは、収納の量よりも「どこで」「何を」使うかに合わせた配置が重要
• 将来の暮らしの変化にも対応できる、余白のある収納計画が安心につながる


収納は、家が完成した後も少しずつ育てていくものです。
まずはご自宅の中で「使いやすい収納」と「使いにくい収納」を振り返ってみることから始めてみると、これから家づくりを進める際の判断基準が見えてくるかもしれません。完璧な収納計画を最初から目指す必要はなく、暮らしながら少しずつ整えていく、そんな気持ちで向き合っていただければと思います。

※本記事には、内容理解を助ける目的で一部AI生成画像を使用しています。


引用元・参照元


旭化成ホームズ株式会社「新生活スタートの春は片づけ・収納見直しのチャンス LONGLIFE総合研究所『収納の満足度調査』を実施 ~収納に対する満足度が高い人が持つ4つの要素とは~」(2025年3月10日公表)

https://www.asahi-kasei.co.jp/j-koho/press/20250310/index/

※本記事でご紹介した調査結果は、2024年12月に実施され、2025年3月に公表されたものです。収納やくらしに関する意識は年々変化する可能性があるため、最新の傾向については各種公表情報もあわせてご確認いただくことをおすすめします。



よくある質問<FAQ>


Q1. 収納は多ければ多いほど良いのでしょうか?


A. 収納の量が多いこと自体は安心材料になりますが、それだけで満足度が上がるとは限らないようです。大切なのは、モノを手放す基準を持つことと、使う場所に合わせた配置です。まずは「今あるモノとの付き合い方」を見直すところから始めてみてください。

Q2. モノを手放す基準は、どうやって決めればいいですか?


A. ご家庭によって合う基準は異なりますが、「使っているか使っていないか」という使用頻度を目安にする方法は判断しやすいとされています。「1年使わなかったら見直す」など、ご家族で共有しやすいルールを一つ決めてみるところから、始めてみてはいかがでしょうか。

Q3. 収納の配置は、間取りのどの段階で考えればいいですか?


A. 間取りが固まってから収納を後付けで考えるよりも、家事動線や生活動線を検討する初期段階から一緒に考えていくほうが、使いやすい配置になりやすい傾向があります。woodplus では、間取りのご相談の中で収納の配置についても一緒に整理していますので、迷われた際はぜひお声がけください。

Q4. 子どもがいる家庭で、収納の工夫はありますか?


A. お子さまと一緒にモノの取捨選択をしたり、片づけやすい高さや配置を意識したりすることは、収納習慣を育てるうえで役立つとされています。ご家庭の状況に合わせて、無理のない範囲で取り入れていただければ十分です。

Q5. 将来的に家族構成が変わっても対応できる収納はありますか?


A. 可動棚や間仕切りの工夫など、暮らしの変化に合わせて使い方を調整できる収納は、長い目で見て安心につながります。ライフステージに合わせて間取りが育てられるプランについても、個別にご提案しておりますので、気になる場合はぜひご相談ください。


woodplus の施工エリアについて


woodplusでは、高槻市を中心に、島本町、茨木市、枚方市、摂津市、守口市、寝屋川市、吹田市、箕面市、豊中市、交野市などのエリアで、家づくりのご相談を承っています。事務所から車で1時間圏内を主な商圏としております。施工可能エリアの詳細は、お気軽にお問い合わせください。


ご相談・お問い合わせについて


収納の悩みは、間取りが固まってから相談するよりも、家づくりの早い段階で「どんな暮らしをしたいか」から一緒に整理していくほうが、後悔の少ない計画につながりやすいです。今、収納やお片づけについて漠然とした不安をお持ちでしたら、家づくり勉強会や個別相談の場で、暮らし方に合わせた収納の考え方についてお話しすることもできます。
まずは情報収集からで大丈夫です。気になる点があれば、どうぞお気軽にお声がけください。

美しい木目のフローリングを白い布で丁寧に拭いて手入れをする様子。「【築5年で差が出る!】自分でも簡単にできる!住まいのセルフメンテナンスについて」の文字とwoodplusのロゴ。

【築5年で差が出る!】自分でも簡単にできる!住まいのセルフメンテナンスについて

2026.09.17

こんにちは。
高槻市を中心に注文住宅やリノベーションを手掛ける工務店、woodplus代表の武下です。

「新しい家は、お手入れって何をすればいいのだろう」「壊れてから直すのではダメなのだろうか」。
完成見学会やお引き渡し後の打ち合わせで、こうしたご質問をいただくことがよくあります。
実は、住宅は建てたときが一番良い状態で、そこからどう付き合っていくかによって、住み心地や寿命が少しずつ変わっていきます。

この記事では、無垢床や自然素材のお手入れ換気や水まわりの日常チェック、そして意外と知られていないエコキュートの逃し弁の点検方法まで、ご家庭で無理なくできるセルフメンテナンスをまとめました。
難しい作業は含みません。
読み終えたときに、「これなら自分たちでもできそうだ」と感じていただける内容を目指しています。

青空に映える、片流れ屋根とグレーの外壁が特徴的なモダン住宅の外観。玄関周りの白い壁と木目調のドアがアクセントになっており、手前には広々としたカーポートを備えています。



なぜ「建てたあと」のお手入れが暮らしを左右するのか


住宅の寿命や快適さは、性能や仕様だけで決まるものではありません。
実際には、日々の小さな手入れの積み重ねが、思っている以上に結果を左右します。
どんなに高性能な家であっても、まったく手をかけずに済むわけではないのです。
とくに新築のうちは「まだ新しいから大丈夫」と感じやすいものですが、住まいの状態は、住み始めたその日から少しずつ変化していきます。

▶ 小さな気づきが、将来の大きな出費を防ぐ


住宅の不具合の多くは、ある日突然発生するわけではなく、少しずつ進行してから表面化します。

たとえば換気扇のフィルターにホコリが溜まったまま使い続けると、モーターへの負荷が増え、本来より早く寿命を迎えてしまうこともあります。
パッキンのひび割れも同じで、初期段階で気づけばコーキングの打ち直し程度で済むところが、放置すると内部への浸水につながり、修繕範囲が広がってしまうケースも見られます。

木目調のナチュラルな対面キッチンで、女性がレンジフードのフィルターカバーを取り替えるセルフメンテナンスの様子。

こうした変化は、専門家でなくても、日常の中で意外と気づけるものです。
「なんとなく前と違う気がする」という感覚は、実は住まいからの小さなサインであることが少なくありません。

セルフメンテナンスに求められているのは、実のところ「完璧に直すこと」ではなく、「変化に早く気づくこと」なのだと思います。
月に一度、季節の変わり目に、というように、決まったタイミングで家の中をぐるっと見て回る習慣をつけるだけでも、変化には気づきやすくなります。
特別な時間を確保する必要はなく、掃除のついでや、休日の少しの時間で十分です。

▶ セルフメンテナンスでできること・できないことの線引き


一方で、セルフメンテナンスにはできることとできないことがあります。
日常的な清掃や、目視での確認、簡単な操作で行える点検は、ご家庭で対応いただいて問題ありません。
しかし、外壁のコーキング補修や構造にかかわる修繕、給排水管の内部作業などは、知識や道具がないまま手を加えると、かえって症状を悪化させてしまうこともあります。

この線引きがあいまいなまま、良かれと思って手を加えてしまい、後から専門的な修繕が必要になってしまうケースは、決して珍しくありません。
だからこそ、「ここまでは自分たちで」「ここから先はプロに」という区切りを、あらかじめ知っておいていただければ幸いです。

打ち合わせの中では、「ここまでは自分たちでできますよ」「ここは私たちにお任せください」と、線引きを具体的にお伝えするようにしています。
迷ったときに一人で判断せず、気軽に相談していただける関係でいることが、結果的に住まいを長持ちさせる近道だと考えています。

木製のテーブルに間取り図やカタログを広げ、担当者と顧客が家づくりの打ち合わせを行っている様子。



場所別にできるセルフメンテナンスの基本


住まいの中でご自身で行える日常のお手入れは、大きく分けると「拭く」「確認する」「空気を通す」の3つが基本になります。
使う素材や設備によって少しずつコツが異なりますので、代表的な場所ごとにご紹介します。


▶ 無垢床・自然素材のお手入れ


無垢床や珪藻土・漆喰といった自然素材は、化学物質を抑えた健康的な住環境をつくれる一方で、素材そのものの性質を理解したうえで付き合っていくことが大切です。
工業製品のように均一な仕上がりではないぶん、住みながら少しずつ表情が変わっていくのも、こうした素材ならではの魅力といえます。

・ふだんは乾拭きが基本。水がこぼれたときは、すぐに拭き取ってあげてください
・ 軽いへこみなら、湿らせた布と当て布をあてたアイロンで戻せることがあります
・年に1回ほど、必要に応じてオイルなどのお手入れをすると、経年変化を楽しみながら長く付き合えます
・ 珪藻土や漆喰の壁は、軽い汚れなら消しゴムや柔らかいヤスリで目立ちにくくできる場合もあります


美しい木目を持つ無垢材風のフローリングを、白い布を使って手作業で丁寧に拭き上げている様子。

どれも特別な道具を必要としない範囲のお手入れです。
「使うほどに味わいが増す」という自然素材の魅力を長く楽しんでいただくためにも、日々のちょっとした気配りが役立ちます。
最初は戸惑われる方も多いのですが、続けているうちに、ご家庭ごとのペースが自然とできてくるものです。

▶ 換気システム・水まわりの日常チェック


24時間換気システムのフィルターは、ホコリが溜まると換気効率が落ち、室内の空気環境に影響することがあります。
目安として数か月に一度、フィルターの汚れを確認し、必要に応じて清掃していただくと安心です。
花粉の多い時期や、エアコンの使用頻度が上がる季節の変わり目に合わせて確認いただくと、無理なく習慣にしやすいかもしれません。

グレーの外壁に設置された、ホコリが付着しメンテナンスや交換の時期を迎えている換気システムの円筒形フィルター。

水まわりでは、洗面台やシステムキッチンの水栓まわりを乾いた布で拭き上げる習慣が、水あかやカビの予防につながります。

また、蛇口の付け根や排水口まわりに水漏れの跡がないか、月に一度くらいの頻度で目で確認していただくのもおすすめです。
小さな滲みのうちに気づければ、パッキン交換など軽微な対応で済むことも多いものです。
逆に、気づかないまま時間が経つと、床材や下地にまで影響が及んでしまうこともあるため、早めの気づきが何より大切になります。

木目調のキャビネットと壁付け水栓を備えたシンプルな洗面台を、白い布で丁寧に拭き掃除している様子。


▶ 建具・外まわりで確認しておきたいポイント


ドアや窓の建具は、開閉時に「引っかかる」「重くなった」といった変化を感じ取ることが、早期発見の第一歩になります。
ちょっとした建てつけの変化は、季節による木部の伸縮であることも多いのですが、繰り返し気になる場合は、一度確認してみる価値があります。

また、外壁のコーキング(目地を埋めているゴム状の部材)は、紫外線や雨風の影響で少しずつ硬くなったり、ひび割れたりしていくと一般的にいわれています。
ここで注意していただきたいのは、コーキングのひび割れに気づいた際、ご自身で補修材を充填するのはおすすめしていない点です。
下地処理や充填の手順を誤ると、かえって雨水の浸入を招く場合があります。

ご家庭でできるのは、あくまで「気づくこと」まで。
実際の補修は専門家にご相談いただくのが安心です。
目安として、春や秋の気候が穏やかな時期に、外から見える範囲を確認する習慣をつけておくとよいでしょう。
脚立を使うような高い場所の確認は無理をせず、目線の届く範囲だけで十分です。

白い塗り壁仕上げの外壁と黒い窓サッシの境界部分に施された、防水のためのコーキング処理の様子。



給湯設備(エコキュートなど)のセルフメンテナンス


エコキュートをはじめとする給湯設備は、毎日欠かさず使うものだからこそ、簡単な自主点検を続けることで、不具合の早期発見や寿命を延ばすことにつながるとされています。
ここでは、代表的な2つの点検をご紹介します。
なお、操作方法や点検頻度は、メーカーや機種によって異なる場合がありますので、あくまで一般的な目安としてお読みください。

▶ 逃し弁の点検は、ご自身でも可能です


逃し弁とは、お湯を沸き上げる際に水が膨張して内部の圧力が上がりすぎないよう、自動で圧力を逃がす役割を持つ部品です。
ふだん目にする機会は少ない部品ですが、給湯システム全体の安全性を支えている、いわば縁の下の力持ちのような存在です。
この部品が劣化すると機能が低下し、水漏れなどのトラブルにつながる可能性があるといわれています。

一般的な点検方法として、逃し弁のレバーを数回上げ下げし、貯湯タンク下部の排水管からお湯や水が出るかどうかを確認する手順が、メーカーの案内でも紹介されています。
作業自体は数分で終わる簡単なものですが、レバーの位置や排水管の場所は機種によって異なりますので、初めて行う際は取扱説明書の図解を確認しながら進めていただくと安心です。
目安として年に2〜3回ほど確認しておくと安心とされていますが、この頻度はメーカーや機種によって異なる場合がありますので、詳しくは取扱説明書をご確認ください。

ブラウン系の外壁の住宅の屋外に設置された、エコキュートの貯湯タンクユニットとヒートポンプユニット。


▶ 貯湯タンクの水抜き


貯湯タンクの中には、水道水に含まれるわずかな砂や不純物が少しずつ溜まっていきます。
これを放置すると、配管の詰まりやお湯のにおいの原因になることもあるため、定期的にタンク内の水を勢いよく抜いて汚れを排出するお手入れが推奨されています。
あわせて、1か月以上使用しない期間がある場合も、水抜きが必要とされています。
旅行や帰省などで長期間家を空ける予定がある場合は、あらかじめ手順を確認しておくと慌てずに済みます。

下部のカバーが外され、断熱材が巻かれた配管やバルブ類が露出しているパナソニック製エコキュートの点検時の様子。

ただし、操作手順や必要な頻度は、メーカーや機種によって異なります。
ご自宅の給湯器の取扱説明書を確認しながら行っていただくか、不安な場合は施工会社やメーカーにひと声かけていただければと思います。
誤った操作は、思わぬトラブルにつながることもあるためです。



セルフメンテナンスとプロの点検、両方があってこそ安心


セルフメンテナンスは、日々の小さな変化に気づくための習慣です。

一方で、構造や防水など、完成後には見えなくなってしまう部分の確認は、専門家による点検でなければ判断が難しい領域になります。
この2つは、どちらか一方で十分というものではなく、両方が揃って初めて、住まいを長く安心して維持しやすくなると考えています。

▶ woodplusの点検体制について


woodplusでは、お引き渡し後、6か月・1年・2年・5年・10年・15年・20年・25年という節目で無償点検を実施しています。
5年目・10年目・15年目・20年目・25年目という節目では、第三者検査機関である株式会社家守りと連携し、専門的な視点からもチェックを行う体制を整えています。

ご自身での日々のお手入れに加えて、こうした節目ごとの点検があることで、見た目だけでは判断しづらい部分まで安心して任せていただける仕組みになっています。
長期優良住宅の認定を受けている住まいでは、少なくとも10年ごとの点検が求められるため、こうした定期点検のスケジュールは、制度面から見ても大切な位置づけになります。

木造住宅の建築現場で、職人が柱や筋交いが組まれた壁面の構造部分を確認している様子。

また、初期30年・最長60年の長期保証や、24時間365日対応の緊急駆けつけサービス(10年間)など、日常のセルフメンテナンスだけではカバーしきれない部分を支える仕組みもあわせてご用意しています。


▶ 気になる変化に気づいたときの考え方


「これは様子見でいいのか、それとも相談したほうがいいのか」。
日々のお手入れの中で、そんなふうに迷う場面が出てくることがあります。
そのようなときは、ご自身で判断を急がず、まずは施工会社に状況を伝えていただくことをおすすめします。
小さな違遭遇の段階で共有していただくことで、早期の対応につながりやすくなります。

「これくらいで連絡してよいのだろうか」とためらう必要はありません。
実際、ご連絡いただく内容の多くは、確認してみると軽微なものだったというケースも少なくありませんので、気になった時点でお伝えいただくくらいがちょうどよいと思います。


この記事のまとめ


住まいは、建てたときが完成ではありません。
そこからの日々のお手入れによって、住み心地や寿命が変わっていきます。
難しい作業をすべて自分で行う必要はありませんが、日常のちょっとした気づきの積み重ねが、将来の大きな修繕を防ぐことにつながります。

• 無垢床や自然素材は、乾拭きや簡単な補修で長く付き合っていける
• 換気フィルターや水まわりは、月に一度程度の確認が目安になる
• 外壁のコーキングなどは、気づくことまでを自分で行い、補修は専門家に相談する
• エコキュートの逃し弁や水抜きは、機種による違いを踏まえたうえで、取扱説明書に沿って年数回の点検を行う
• セルフメンテナンスとプロの定期点検は、どちらも欠かせない役割を持っている

まずは、ご自宅の中でできそうなことをひとつだけ、今週の予定に入れてみてはいかがでしょうか。
無理のない範囲から始めることが、長く続けるコツになります。

※本記事には、内容理解を助ける目的で一部AI生成画像を使用しています。



引用元・参照元


■メーカー公式

※本記事は執筆時点(2026年9月初旬)の情報です。
給湯設備の操作方法や点検頻度は、メーカー・機種によって異なる場合がありますので、必ずお手元の取扱説明書をご確認いただくか、メーカーまたは施工会社へご相談ください。
外壁コーキングなどの劣化状況についても、実際の状態は立地や築年数によって個別に異なります。



よくある質問<FAQ>


Q1. セルフメンテナンスをしないと、保証に影響しますか?


A. ご不安に思われるかもしれませんが、日常のお手入れをしていないからといって、すぐに保証が受けられなくなるわけではありません。
ただし、woodplusの長期保証は、定期点検を受けていただくことを継続の前提としております。
一度ご確認いただけると、より安心して長くお付き合いいただけると思います。

Q2. エコキュートの点検をしないと、どうなりますか?


A. 逃し弁や水抜きなどの点検を長期間行わないと、内部に汚れが溜まったり、部品の劣化が進んだりする可能性があるといわれています。
とはいえ、すぐに故障につながるわけではなく、多くの場合は少しずつ進行するものです。
まずは取扱説明書を確認いただき、無理のない範囲から始めていただければ大丈夫です。

Q3. どこまで自分で直してよいのか、判断に迷います。


A. 目視での確認や、簡単な清掃・操作までがセルフメンテナンスの範囲とお考えください。
ひび割れの補修や配管内部の作業など、専門知識が必要な部分は、ご自身で手を加えるとかえって状態が悪化することもあります。
まずはご相談いただく、くらいの気持ちで大丈夫です。

Q4. お手入れの頻度がわからず、続けられるか不安です。


A. 毎日でも週に一度でも構いません。
まずは「季節の変わり目に家の中を見て回る」くらいの緩やかなペースで始めていただくご家庭が多いです。
完璧を目指さず、気づいたときに対応する、という考え方で十分続けていただけます。

Q5. すでに住んでいる家でも、今から始めて意味がありますか?


A. もちろんです。
築年数にかかわらず、今日から始めるお手入れは、これから先の住まいの状態に良い影響を与えます。
「今さら遅いのでは」と感じる必要はありませんので、気になった箇所から少しずつ取り入れていただければと思います。


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woodplusでは、高槻市を中心に、島本町、茨木市、枚方市、摂津市、守口市、寝屋川市、吹田市、箕面市、豊中市、交野市などのエリアで、家づくりのご相談を承っています。
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築5年で差が出る住まいのメンテナンス、新着ブログを公開しました

2026.09.17

「新しい家、お手入れって何をすればいいの?」
そんな質問、よくいただきます。

実は住宅は、建てたときが一番いい状態。
そこからどう付き合うかで、住み心地も寿命も変わってきます。

無垢床の拭き方、換気フィルターのチェック時期、意外と知られていないエコキュートの逃し弁点検まで。

特別な道具も知識もいりません。
週末のちょっとした時間でできることばかりです。

「これなら自分たちでもできそう」
そう感じていただけたら嬉しいです。

続きはブログでご紹介しています!

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【ブログ更新】 📝
50年ローン、本当に大丈夫?金融庁の懸念とシミュレーションで検証

2026.09.14

「金融庁が50年ローンに懸念」というニュース、見ましたか?

これから住宅ローンを組む方には、少し不安になる話だと思います。
でも、報道の中身を整理すると、そこまで恐れる必要はありません。
月々の負担は軽くなるけれど、総支払額は増える。

5,000万円を借りた場合で、実際にどれくらい差が出るのか。
数字で試算してみました。
完済時の年齢や教育費のピークとの兼ね合いも、見逃せないポイントです。
「35年か50年か」で迷っている方に、判断材料をまとめています。

資金計画で迷っている方は、ぜひチェックしてみてください。続きはブログでご覧ください。
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木のテーブルでパソコンを開き、住宅ローンシミュレーション画面を確認する様子。「50年ローン、大丈夫?金融庁の懸念を踏まえ、後悔しない住宅ローンの返済期間の選び方」と記載されています。

【50年ローン、大丈夫?】金融庁の懸念を踏まえ、後悔しない住宅ローンの返済期間の選び方

2026.09.14

こんにちは。
高槻市を中心に注文住宅やリノベーションを手掛ける工務店、woodplus代表の武下です。

先日、「金融庁が50年住宅ローンに懸念を強めている」という報道があり、これから家づくりを検討されているご夫婦の中には、「このまま50年ローンを選んでも大丈夫なのだろうか」「35年とはいったい何が違うのだろうか」と、不安を感じられた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

住宅価格が上がり続ける中で、返済期間を延ばして月々の負担を抑えるという選択肢は、決して珍しいものではなくなってきています。だからこそ、ニュースの見出しだけを見て必要以上に不安になってしまうのは、少しもったいないと感じています。

woodplusでも、ご家庭の状況によっては50年ローンをご提案することがあります。そこで今回は、話題になっているニュースの内容を整理したうえで、35年ローンと50年ローンで実際にどれくらい返済額が変わるのかを、5,000万円の借入を例にシミュレーションしながら解説します。
あわせて、返済期間を選ぶ際に押さえておきたい考え方や、woodplusが資金計画をどのようにお伝えしているかについてもご紹介します。この記事を読んでいただくことで、どちらが良い・悪いということではなく、ご自身のご家庭にとって無理のない選択とは何かを考えるための材料を持ち帰っていただければと思います。

無垢材の床が広がる明るいリビングダイニングで、テーブルに住宅のパンフレットや間取り図を広げて熱心に検討する夫婦の様子。




金融庁の懸念が報じられた背景と、今知っておきたいこと


先にお伝えしておくと、今回の報道は、50年住宅ローンそのものを禁止したり、新しい規制を設けたりするものではありません。報道機関の取材に対し、金融庁が金融機関の融資実態への監視を強めている、という段階の話です。見出しだけを見て身構えてしまった方もいらっしゃるかもしれませんが、中身を整理していくと、そこまで恐れる必要はないことが見えてきます。


▶ 報道の内容を正確に整理すると


住宅価格の高騰を背景に、返済期間を最長50年とする住宅ローンが広がりつつあります。こうした状況を受け、金融庁がネット銀行などの融資実態への監視を強化する方針であることが、関係者の話として報じられています。

月々の返済額を抑えられる点から若い世代を中心に利用が広がる一方、金利が上がったり収入が減ったりした場合には、返済の負担が長期間続くリスクもあります。同庁はこの点への懸念を強めているとされています。

大事なのは、これが金融庁による正式な制度改正や新しい規制の発表ではなく、報道機関が関係者への取材をもとに伝えている段階の情報だということです。今後、何らかの指針や監督方針が実際に示される可能性はありますが、現時点で50年ローンそのものが使えなくなったわけではありません。
過度に不安になるよりも、「金融機関側の融資姿勢が、これから慎重になっていくかもしれない」という一つの動きとして、まずは受け止めていただければと思います。


▶ なぜ今、50年ローンが増えているのか


背景にあるのは、住宅価格の上昇です。住宅金融支援機構が公表している「住宅ローン利用者の実態調査結果(2026年1月調査)」を見ても、返済期間を35年超に設定した利用者の割合は、35年超40年以内が17.9%、40年超が5.5%となっており、合わせると全体の2割を超える水準まで広がっていることがわかります。数年前まで住宅ローンといえば35年が当たり前でしたが、住宅価格が上がるにつれて、返済期間を延ばし月々の負担を抑えるという選択肢が現実味を帯びてきた、というのが今の市場の姿です

woodplusの個別相談の場でも、「35年だと月々の負担が重いので、期間を延ばして検討したい」というお声は、以前に比べて増えてきた実感があります。住宅価格の水準を考えれば、これは決して不自然な流れではありません。

木目のテーブルの上に広げられた、住宅の間取り図や外観パースが描かれた複数のパンフレットと、資料を指差しながら打ち合わせを進める様子。


▶ この段階で押さえておきたいこと


「50年ローン=危険」と単純に決めつけるのではなく、なぜ懸念が示されているのか、その背景を理解したうえで、ご自身の資金計画に落とし込んで考えることが何より大切です。次の章では、実際にどれくらいの金額差が生まれるのか、具体的な数字で見ていきます。

※本記事は執筆時点(2026年9月初旬)の情報です。制度や金利、金融機関の対応方針などは今後変更される場合がありますので、実際のお借入れの際は最新の情報をあらためてご確認ください。

温かみのある照明が照らす夜のリビング。無垢材の床とローテーブルが置かれた空間で、ファブリックソファに並んで座りスマートフォンを見る夫婦。




5,000万円を借りた場合、35年と50年でどれくらい差が出るのか


50年ローンは、月々の返済額を抑えられる一方で、支払う利息の総額は増えていきます。突き詰めれば、この記事のシミュレーションが示すのはその一点です。月々の負担を優先するか、総支払額を優先するか。これが、返済期間を選ぶうえでの本質的な論点になります。


▶ 試算の前提条件


今回は、2026年8月時点における銀行グループ別の変動金利の平均水準(メガバンク約1.08%、ネット銀行約1.21%、地方銀行約1.23%)を参考に、年1.2%・元利均等返済(毎月の返済額が一定になる、最も一般的な返済方法です)という条件で、借入額5,000万円のケースを試算してみました。

あくまで一般的な条件による目安であり、実際の適用金利や返済額は、金融機関や審査結果、返済方法(ボーナス払いの有無など)によって変わってきます。この点はあらかじめご承知おきください。金利は今後の金融情勢次第で変わる可能性もあるため、以下の数字は「現時点での目安」として見ていただければと思います。

無垢材のテーブルでノートパソコンを開き、住宅ローンの返済シミュレーション画面を確認する男性。傍らには資料やベビーマグが置かれています。



▶ 35年と50年、返済額シミュレーション


項目35年返済50年返済差額
借入額5,000万円5,000万円
想定金利(変動・目安)年1.2%年1.2%
月々の返済額(目安)約14.6万円約11.1万円約3.5万円
総返済額(目安)約6,126万円約6,652万円約526万円
うち総利息(目安)約1,126万円約1,652万円約526万円

※本試算は、一定の条件を仮定して算出した目安であり、実際の金利や返済額を保証するものではありません。金利タイプ・審査結果・返済方法などによって数値は変わりますので、実際のお借入れの際は、各金融機関に最新の条件をご確認ください。


この試算からわかるように、50年ローンにすると月々の返済額は約3.5万円軽くなりますが、完済までに支払う利息の総額は約526万円増える計算になります。月々の負担を抑えて教育費や生活費にゆとりを持たせたいご家庭には魅力的に映るはずですが、長い目で見れば総支払額が膨らむという点も、あらかじめ知っておく必要があります。月々3.5万円という金額は、お子さまの習い事や、将来の教育費の積み立てに回せる額だと考えると、決して小さくはありません。

無垢材の床に座って絵本を読む母親と子供、それをソファから見守る父親。大きな窓から自然光と庭の緑が差し込む開放的なリビング空間です。



▶ 金利が変動した場合に起こりうること


なお、この試算は、金利が完済までずっと変わらないという前提に立てた目安です。実際の変動金利は、今後の金融情勢によって上下する可能性があり、この点には注意が必要です。

ここで一つ、知っておくと安心材料になりそうな点があります。
元利均等返済は、返済の初期ほど毎月の返済額に占める利息の割合が高く、元金はゆるやかにしか減っていきません。今回の試算でも、35年返済の場合、総利息額(約1,126万円)のうちおよそ47%にあたる約529万円が、最初の10年間に集中して発生する計算になります。つまり、この最初の10年ほどの間に金利が急激に上がらなければ、その後多少の上昇があったとしても、総返済額全体への影響は比較的抑えられやすい、という傾向があります。

ただし、この傾向がそのまま50年返済に当てはまるわけではありません。50年返済は元金の減り方がより緩やかで、10年が経過した時点でも借入残高はおよそ4,224万円残る計算になります(同じ時点の35年返済の残高は、およそ3,779万円です)。返済期間が長くなるほど、金利変動の影響を受け続ける期間そのものが長くなるという点は変わりませんので、この点は50年返済を検討する際に、あわせて押さえておきたいポイントです。

木枠の大きなピクチャーウインドウから夕景の街並みと木々を眺める男性の後ろ姿。無垢材の床と塗り壁が落ち着いた空間を演出しています。


将来の金利動向を正確に読み切ることは、正直なところ誰にもできません。だからこそ、「金利が上がったときにどこまで対応できるか」をあらかじめ想定しておくことが、安心につながります。



50年ローンを選ぶかどうか、判断の前に考えておきたいこと


50年ローンが向いているかどうかは、金利の高い・低いだけで決まるものではありません。ご家庭のライフプラン全体との相性で判断することが、何より大切になります。


▶ 完済時年齢と老後資金


まず押さえておきたいのは、完済時の年齢です。上限は金融機関によって差がありますが、80歳前後を目安としているところが多いようです。借入時の年齢次第では、そもそも50年という期間自体を選べないこともあります。たとえば30歳で借りると、完済は80歳。定年後も長く返済が続く計算になります。退職金や年金だけでやりくりできるのか、それとも60歳前後までに繰り上げ返済で完済を目指すのか。借入の時点である程度、見通しを立てておくと気持ちが楽になります。

軒の深いテラスと広いウッドデッキで、庭の植栽を眺めながら椅子に座りくつろぐ二人の男性。落ち着いた色合いの塗り壁の外壁と大きな掃き出し窓が特徴です。



▶ 教育費など支出のピークとの兼ね合い


お子さまのいらっしゃるご家庭なら、進学のタイミングで教育費がぐっと膨らむ時期があるはずです。住宅ローンの返済額だけでなく、その時期に他の支出とどう重なるかも合わせて確認しておきたいところです。

月々の返済額を抑えられる50年ローンは、こうした支出のピークを乗り越えやすくするという点では、有効な選択肢になり得ます。ただ、「月々が楽だから」という理由だけで決めてしまうと、あとから総支払額の大きさに戸惑うこともあるようです。両方の側面を理解したうえで検討していただければと思います。

木目の美しい上がり框と床材が広がる明るい玄関。赤いランドセルや制服が整頓されて置かれ、ガラス戸から自然光が差し込んでいます。



▶ 繰り上げ返済という選択肢


実務の現場では、「はじめは50年で組んでおき、収入が安定してきた段階で繰り上げ返済を行い、実質的な返済期間を縮めていく」という考え方で計画されるご家庭も少なくありません。無理のない返済額でスタートし、その後の収入増やボーナスを繰り上げ返済に充てることで、総支払利息を抑えつつ月々の負担感も軽くできる可能性があります。ただし繰り上げ返済には手数料がかかることや、まとまった資金が必要になることもあるため、事前に金融機関の条件を確認しておくと安心です。

木目のダイニングテーブルが置かれた明るいLDKで、スマートフォンを見ながら笑顔で話す夫婦。奥には対面キッチンと木の造作棚が見えます。


ここに挙げた視点はどれも、「絶対にこうすべき」という決まった正解があるわけではありません。ご家庭ごとの収入や支出の見通しによって、最適な形は変わってきます。返済期間だけを単独で決めるのではなく、資金計画全体の中でバランスを見ながら判断していく。遠回りに思えるかもしれませんが、実はそれが一番確実な進め方だと感じています。



woodplusが大切にしている「資金計画の伝え方」


woodplusでは、35年・50年のどちらか一方を強くおすすめするようなことはしていません。両方のメリット・デメリットを数字でお示ししたうえで、ご家庭に合った選択を一緒に考える——それを大切にしています。


現場でよくあるご相談


今回のようなニュースが報じられると、「長期ローンは危ないのでは」と不安になる方もいれば、逆に「月々の負担が減るなら安心」と感じる方もいらっしゃいます。どちらの受け止め方も自然なもので、大切なのは、感覚だけで判断せず、実際の数字と将来の見通しをもとに検討することです。

個別相談の場では、「営業担当に勧められるまま期間を決めてしまい、あとから総支払額の大きさに気づいた」というお話を伺うこともあります。だからこそwoodplusでは、どちらの期間を選んだ場合でも、月々の返済額と総支払額を並べてお見せするようにしています。


▶ 資金計画は「比較できる形」で提示する


woodplusの資金セミナーや個別の資金相談では、今回ご紹介したような返済期間ごとのシミュレーションに加え、教育費や老後資金まで含めた資金計画を一緒に整理しています。
「まだ35年か50年か決めていない」
「そもそもいくら借りられるのかわからない」
そんな段階でも遠慮なくご相談ください。複数のパターンを比較できる形でお示しすることで、ご夫婦おふたりが納得しながら決められるよう心がけています。数字を並べたうえで、ご家庭にとって無理のない選択を、一緒に見つけていきたいと思っています。

無垢材の床が広がる打ち合わせスペース。手前のキッズスペースで子供がおもちゃで遊び、奥では大人たちが木材のサンプルを前に家づくりの相談をしています。




H2:この記事のまとめ


金融庁が50年住宅ローンへの懸念を強めているという報道は、制度の禁止や規制強化そのものを意味するわけではなく、金融機関の融資実態への監視が強まっている、という動きとして受け止めるのが実情に近いといえそうです。そのうえで、実際に返済期間を選ぶ際には、次のポイントを押さえておくと整理しやすくなります。


  • ✅50年ローンは月々の返済額を抑えられる一方、総利息は増えやすい(今回の試算では月々約3.5万円軽減、総利息は約526万円増)
  • ✅完済時の年齢と、退職後の収入の見通しを事前に確認しておく
  • ✅教育費など支出が増える時期と、返済負担のバランスを事前にシミュレーションしておく
  • ✅変動金利・固定金利、それぞれの特徴を理解したうえで金利タイプも検討に含める
  • ✅返済期間だけで決めず、資金計画全体の中でバランスを見て判断する


「35年か50年か」という問いに、唯一の正解はありません。ご家庭の収入や将来の見通しによって、ちょうどいいバランスは変わってくるものです。数字をひとつずつ整理しながら、納得できる選択を進めていっていただければと思います。

※本記事には、内容理解を助ける目的で一部AI生成画像を使用しています。




引用元・参照元



※金融庁からの公式な声明・発表は、本記事の確認時点(2026年9月1日)では確認されておらず、上記Bloombergの報道は関係者への取材に基づく情報である点にご留意ください。




よくある質問<FAQ>


Q1. 金融庁は50年住宅ローンを禁止したのでしょうか?


A. いいえ、今回報じられている内容は、50年ローンの提供そのものを禁止するものではなく、金融機関の融資実態への監視を強化する方針が伝えられている段階のものです。なお、金融庁からの正式な声明・発表は、本記事の確認時点(2026年9月1日)では確認できておらず、報道機関による関係者取材に基づく情報である点はご留意ください。今後の動向によって扱いが変わる可能性もありますので、最新の情報はそのつど確認しながら進めていただくと安心です。

Q2. 50年ローンは審査が通りにくくなるのでしょうか?


A. 現時点で、審査基準が一律に厳しくなったという発表は出ていません。ただ、審査の考え方は金融機関によって差があります。希望する金融機関の最新の取り扱いは、事前に確認しておくと計画が立てやすくなるはずです。

Q3. 50年で組んでおいて、途中で返済期間を短くすることはできますか?


A. はい、多くの場合、繰り上げ返済を活用すれば、実質的な返済期間を短くしていくことができます。はじめは月々の負担を抑えておき、収入が安定してきた段階で調整するという考え方もありますので、資金計画の中で一緒に検討してみてください。

Q4. 変動金利で組むのが不安なのですが、固定金利にした方がよいのでしょうか?


A. どちらが良いかは、ご家庭の収入の安定度や、将来の金利変動をどこまで受け止められるかによって変わります。「絶対にこちらが正解」というものではありませんので、ご自身の状況に合わせて、メリットとデメリットの両方を見比べながら検討していただければと思います。

Q5. まだ35年か50年か決めていないのですが、相談しても大丈夫でしょうか?


A. もちろん大丈夫です。むしろ、返済期間がまだ決まっていない段階でご相談に来られる方のほうが多いくらいです。ご希望や不安な点をうかがいながら、数字をもとに一緒に整理していきますので、気軽な気持ちでお越しください。



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ご相談・お問い合わせについて


「うちの場合、35年と50年、どちらが合っているんだろう」という段階でも、もちろん大丈夫です。woodplusでは、資金計画からご一緒に整理する「資金セミナー」や「個別の資金相談」を行っています。まずは情報収集のつもりで構いませんので、気になる点があれば、お気軽にお声がけください。




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想定外の浸水急増。千葉・石川・福井の豪雨から考える水害対策

2026.09.10

「もし自分たちの土地でも、同じことが起きたら」。

2026年8月、そう感じた方も多いのではないでしょうか。
千葉、石川・富山、福井と、記録的な豪雨が立て続けに発生しました。
しかも被害の半数以上が、ハザードマップの想定区域「外」から。
「うちは大丈夫」と思っていた土地でも、油断できない時代です。

実際に何が起きたのか、一次情報から整理しました。
土地選びや設計の段階でできる備えも、あわせて紹介しています。
これから家を建てる方に、ぜひ知っておいてほしい内容です。


土地探し中の方も、そうでない方も。続きはブログでご覧ください。

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雨で濡れた道路と堅牢な塀を構える和モダンな住宅の外観を背景に、「【想定外の浸水急増】千葉・石川・福井の豪雨から学ぶ、土地と住まいの水害対策の考え方」と記されたwoodplusの記事見出し。

【想定外の浸水急増】千葉・石川・福井の豪雨から学ぶ、土地と住まいの水害対策の考え方

2026.09.10

こんにちは。
高槻市を中心に注文住宅やリノベーションを手掛ける工務店、woodplus代表の武下です。

2026年8月は、記録的な豪雨が全国各地で相次いだ月でした。千葉県での大雨に続き、石川県・富山県、そして福井県でも短期間に激しい雨が降り、住宅の浸水や道路の冠水など、多くのご家庭が影響を受けました。ニュースを見て、「もし自分たちの土地でも同じことが起きたら」と、ふと不安になったご夫婦も多いのではないでしょうか。

特に今回の一連の豪雨では、これまでハザードマップで「浸水のおそれが低い」とされていた場所でも被害が確認されました。水害への備えは、もう特定の地域だけの話ではなくなってきているのです。「うちの土地は大丈夫」——そう思っていた方ほど、今回の被害には驚かれたかもしれません。

この記事では、実際に何が起きたのかを一次情報から整理し、住まいづくりの段階でできる水害への備えや、土地選びの考え方についてお伝えしていきます。これから家づくりを検討されているご夫婦にとって、土地探しや設計を考えるときのひとつの材料になれば嬉しく思います。

白いサッシと木目の窓台を備えた窓から、雨に濡れた住宅街を望む様子。




2026年8月、日本各地で何が起きたのか


2026年8月13日から30日にかけて、千葉県、石川県・富山県、福井県で記録的な豪雨が立て続けに発生しました。いずれも住宅への浸水被害が広い範囲に及んでいます。まずは被害の概要から見ていきましょう。


▶ 千葉県(8月13日〜14日)


8月13日夜から14日未明にかけては、千葉県内で線状降水帯が相次いで発生しました。気象庁は千葉県内の22市町にレベル5の大雨特別警報、6市にレベル5の土砂災害特別警報を発表し、千葉県・茨城県の最大19市町村、約20万世帯・40万人に避難指示が出されています。
この大雨は「令和8年8月千葉豪雨」と名付けられました。住宅被害は8月27日10時時点で4,597棟(半壊302棟、床上浸水2,218棟、床下浸水1,987棟)にのぼり、被害認定調査が今も続いているため、この数字は今後さらに増える可能性があります。

雨上がりの水たまりに反射する和モダンな住宅の外観。白い壁と木の格子、石組みと植栽が特徴的なアプローチ。



▶ 石川県・富山県(8月27日〜28日)


「令和8年8月千葉県豪雨」からわずか2週間後、8月27日深夜から28日にかけては、石川県・富山県が記録的な大雨に見舞われました。石川県羽咋市では1時間に82.0ミリ、12時間で316.0ミリという、いずれも観測史上最大の雨量を記録し、富山県氷見市でも12時間で317.0ミリの大雨となっています。気象庁は石川県・富山県にレベル5の大雨特別警報を発表し、住宅街での大規模な浸水や道路の冠水が各地で確認されました。

8月27日時点の速報分析では、5市町の社会・経済的な影響が約9.5億円から38.7億円にのぼると試算されています。住宅や家財、道路や公共施設の復旧なども含めた広い範囲に影響が及んでいるとみられますが、発生直後の速報値であるため、今後の調査で数字が変わる可能性がある点にはご留意ください。

住宅の外壁に沿って設置された黒い雨樋から、コンクリートの犬走りにある排水溝へと雨水が流れ込む様子。



▶ 福井県(8月30日)


数日を置かず、8月30日には福井県の福井市・大野市・勝山市にレベル5の大雨特別警報が発表されました。永平寺町では24時間で342.0ミリ、坂井市の観測点では338.0ミリの雨量が記録され、住宅や公共施設への浸水、道路の冠水が相次いでいます。福井県は、福井市・大野市・勝山市・あわら市・坂井市・永平寺町の6市町に災害救助法を適用しました。

■ここまでの3つの豪雨を、発生時期と特徴で整理すると次のとおりです。


地域主な発生時期特徴
千葉県8月13日〜14日線状降水帯、22市町にレベル5特別警報
石川県・富山県8月27日〜28日複数地点で観測史上最大の雨量を記録
福井県8月30日24時間300ミリ超、6市町に災害救助法適用


こうして振り返ると、わずか半月ほどの間に、地域も雨の降り方も異なる3つの豪雨が発生したことになります。特定の地域だけの出来事というより、大雨の降り方そのものが、これまでの経験則では読みにくくなってきている——そう感じさせる展開でした。


※本記事は執筆時点(2026年9月上旬)の情報です。被害状況や数値は、その後の調査で更新される場合があります。




ハザードマップの外でも浸水は起こりうる


今回の一連の豪雨では、ハザードマップで浸水の可能性が低いとされていた場所でも被害が数多く報告されました。色分けだけを頼りに水害への備えを考える時代は、終わりつつあるのかもしれません。


▶ 被害の半数以上が想定区域「外」から


千葉豪雨に関する調査によると、住宅被害の報告のうち55.7%が、河川の氾濫を前提とした浸水想定区域や、周辺より低い「低地帯」の外から寄せられていたことがわかっています。これは、河川があふれる「外水氾濫」ではなく、雨水を排水しきれずに道路や敷地にあふれる「内水氾濫」が広い範囲で起きたためと考えられています。

一般的な下水道の排水能力は1時間あたり50ミリ程度とされていますが、今回はそれを大きく上回る、1時間に80ミリを超えるような猛烈な雨が降った地点もありました。排水が追いつかなければ、ハザードマップでは「浸水しにくい」とされている場所であっても、水があふれてしまうことがあります。

実際に、千葉県内では「ハザードマップでは問題ないとされていたエリアで浸水した」という声が複数寄せられています。同じような内水氾濫は、地形や排水設備の状況によって、程度の差はあれ、どの地域でも起こりうるものです。

木目のテーブルの上で、タブレット端末に表示された地域のハザードマップを確認している様子。



▶ ハザードマップが不要というわけではない


とはいえ、ハザードマップが不要というわけではありません。河川の氾濫による大規模な浸水リスクを知るうえでは、今も重要な情報源です。ただ、ハザードマップに「浸水想定なし」と表示されているからといって、水害のリスクがゼロというわけではない、という点は、土地選びの際にぜひ知っておいていただきたい視点です。

woodplusが家づくり勉強会や個別相談の場でお客様とお話ししていても、「ハザードマップさえ確認すれば安心」と考えている方は少なくありません。今回のような内水氾濫の広がり方を見ると、ハザードマップの確認と合わせて、敷地そのものの排水のしやすさや、周辺の地形についても目を向けておくことが、これからの土地選びではより大切になってきていると、現場で日々感じています。

住宅模型や建材サンプルが並ぶ打ち合わせスペースで、モニターの図面を見ながら担当者と相談する夫婦。




住まいづくりでできる、具体的な水害への備え


水害のリスクは、土地の場所だけでなく、建物側の工夫によってもある程度やわらげることができます。ここでは、設計・施工の段階で検討できる代表的な対策をご紹介します。


▶ 建築的にできる代表的な対策


対策項目内容期待できること
基礎・地盤面のかさ上げ敷地の状況に応じて基礎の高さを周辺の道路面より高く設定する床上への浸水を防ぎやすくなる
屋外設備の設置高さの工夫給湯器の設置台を高くする(woodplusの実務上の目安としておおむね1メートル以上)設備故障のリスクを抑えやすくなる
電気設備の配置分電盤や主要なコンセントを通常より高い位置に設置する床上浸水時の電気設備の被害を抑えやすくなる
止水板・防水塀玄関やガレージなど、水が入りやすい開口部に設置する一定の浸水の侵入を防げる場合がある
外構・排水計画駐車場の勾配や雨水桝の位置をあらかじめ計画する敷地内の雨水をスムーズに排水しやすくなる


グレーのシンプルな外壁と木目の玄関ドアが調和する、モダンなキューブ型住宅の外観とコンクリートの階段アプローチ。


これらのうち、屋外設備の設置高さは公的な統一基準があるわけではなく、敷地の高さや過去の浸水実績によって適切な水準が異なります。「1メートルまで上げれば絶対に安心」というものではなく、あくまでwoodplusが現場で培ってきた実務上の目安として、敷地条件に合わせて検討することが大切です。

浸水対策などのために、サイディングの外壁に専用の架台を用いて壁掛け設置されたエアコンの室外機。



▶ 間取りや建物配置での工夫


そのほか、建物の配置や間取りにも工夫の余地があります。1階に水回りや寝室など生活の中心を置く場合は、床の高さや窓の位置を見直し、万が一浸水した場合の被害を最小限にとどめる設計も検討できます。

モルタル調の玄関土間から直接つながる、無垢材のフローリングと木製家具で統一されたナチュラルテイストのリビング。



▶ 対策は敷地条件に合わせて選ぶもの


こうした対策は、すべての住宅に一律に必要というわけではありません。敷地の高さや周辺の地形、過去の浸水実績を踏まえながら、必要な部分だけを選んで取り入れていくのが現実的です。
woodplusでは、設計の打ち合わせのなかで、こうした水害への備えについても、お客様の敷地条件に合わせてご相談いただける体制を整えています。



土地選びとハザード外エリアでの家づくりについて


ハザードマップだけを基準に土地を絞り込むと、選択肢が大きく狭まってしまうことがあります。大切なのは、ハザードマップの外か中かだけで判断するのではなく、その土地でどのような備えができるかまで含めて検討することです。


▶ 色だけで判断すると選択肢が狭まる


内水氾濫は、特定のエリアに限らず起こりうるものです。そのため、「色がついていないから安心」「色がついているから避けるべき」と単純に判断してしまうと、実際には十分な備えができる土地であっても、検討の対象から外れてしまう可能性があります。

実際のところ、リスクを左右するのは色の有無よりも対策の有無です。対策をしっかり行えば、周辺よりわずかに低い土地であっても、基礎を高くする、外構の排水計画を工夫するといった建築的な対応によって、水害のリスクを一定程度おさえられる場合があります。逆に、対策を怠れば、ハザードマップ上のリスクが低いとされる土地であっても、周辺の排水状況や地形によっては内水氾濫が起こり得ます。

つまり、ハザードマップの色は土地を選別するためのふるいではなく、どこにどんな備えが必要かを教えてくれる材料として使うのが本来の役割だと思います。

整備された更地の前に立ち、担当者の案内を聞きながら周辺環境や境界を確認している夫婦。



▶ ハザード情報は引き続き大切な判断材料


もちろん、ハザードマップや過去の浸水実績、地盤の状況などは、土地選びの重要な判断材料であることに変わりはありません。これらの情報は、事前にしっかり確認しておく必要があります。

▶ 建築的な視点も交えた土地探しを


woodplusでは、土地探しの段階から建築的な視点を取り入れ、ハザード情報だけでなく、「その土地でどんな暮らしが実現できるか」「どのような備えができるか」まで含めてご提案しています。ハザードマップの外か中かだけで選択肢を狭めてしまう前に、一度、建築側の視点も交えて土地を見てみることをおすすめします。

無垢材の床と木の温もりを感じる家具が配置された明るいリビングで、ソファに座り家族でくつろぐ様子。




この記事のまとめ


2026年8月は、千葉県、石川県・富山県、福井県と、短期間のうちに記録的な豪雨が相次ぎ、多くの住宅で浸水被害が発生しました。今回の一連の豪雨からは、ハザードマップの想定区域外であっても浸水は起こりうること、そして水害への備えは特定の地域だけの課題ではないことが、あらためて浮き彫りになったといえます。

この記事のポイントを整理すると、次のとおりです。


  • ✅2026年8月は千葉県・石川県・富山県・福井県で記録的な豪雨が相次ぎ、住宅の浸水被害が発生した
  • ✅千葉豪雨では、被害報告の半数以上がハザードマップの想定区域「外」から寄せられていた
  • ✅排水が追いつかない「内水氾濫」は、ハザードマップに関わらずどの地域でも起こりうる
  • ✅基礎の高さや室外機・電気設備の位置、外構の排水計画など、建築側でできる備えは複数ある
  • ✅土地選びは、ハザードマップの色分けだけでなく、建築的にどんな備えができるかまで含めて検討することが大切


ハザードマップは大切な情報源です。ただ、それだけに頼りすぎず、建物側の工夫と組み合わせて考えることが、これからの家づくりでは重要になってきています。ご不安な点があれば、土地探しの段階から、ぜひ一度ご相談ください。


※本記事には、内容理解を助ける目的で一部AI生成画像を使用しています。




H2:引用元・参照元


・国土交通省「令和8年8月千葉豪雨による被害状況等について(第13報・8月27日10時時点ほか)」
https://www.mlit.go.jp/saigai/saigai_260813.html


・総務省消防庁「令和8年8月千葉豪雨による被害及び消防機関等の対応状況(第18報・8月27日10時時点)」

https://www.fdma.go.jp/disaster/info/2026/


・内閣府 防災情報のページ「令和8年8月千葉豪雨に関する被害状況等の資料」

https://www.bousai.go.jp/updates/r8chiba_ooame/pdf/260815_1000.pdf


・福井県災害対策本部「令和8年8月29日からの大雨の被害状況について」

https://www.pref.fukui.lg.jp/doc/kikitaisaku/fuusuigai/20260829ooame_d/fil/2608300800.pdf


・ウェザーニュース「【石川・富山 記録的豪雨】社会・経済的影響は約9.5億円〜38.7億円と試算(8月27日時点の速報分析)」

https://weathernews.jp/news/202608/280231/


・日本経済新聞「千葉豪雨、浸水想定区域外でも被害 排水追いつかず『内水氾濫』」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD172B40X10C26A8000000/


・ITmedia NEWS「千葉水害、半数以上が“ハザードマップの浸水エリア外”で起きていた ウェザーニューズ調査より」

https://www.itmedia.co.jp/news/article/2608/17/2000000561/


・福井新聞ONLINE「福井県嶺北に一時レベル5大雨特別警報、レベル2大雨注意報に」

https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/2686422


・株式会社Spectee「【速報】SNSに見る、石川・富山県の記録的大雨の被害」

https://spectee.co.jp/report/breaking_sns_toyama_ishikawa_rain_damage_2026/


※本記事は執筆時点の情報です。被害状況や統計、制度等は変更・更新される場合があります。最新情報は、各公的機関・公式サイトでご確認ください。




よくある質問<FAQ>


Q1. ハザードマップで安全とされている土地なら、水害の心配はしなくても大丈夫ですか?


A. 多くの場合、ハザードマップは河川の氾濫リスクを知るうえで大切な情報ですが、今回のような内水氾濫は、想定区域の外でも起こることがあります。ハザードマップの確認に加えて、周辺の地形や排水状況、建築的な備えについても合わせて検討いただくと、より安心して進めやすくなります。

Q2. 室外機の設置高さは、どのくらいを目安にすればよいですか?


A. 敷地の高さや過去の浸水実績によって適切な高さは異なるため、一概には言えませんが、浸水リスクが気になる敷地では、おおむね1メートル前後を目安に検討するケースがあります。まずは敷地の状況を確認しながら、設計担当者と一緒に相談していただくことをおすすめします。

Q3. 水害対策をすると、費用はかなり上がってしまいますか?


A. 対策の内容によって費用感は変わりますが、すべてを一律に取り入れる必要はありません。敷地の条件やご家族の不安な点に合わせて、必要な箇所だけをピンポイントで強化する進め方も可能です。まずはどんな備えが必要そうか、整理するところから始めていただければ大丈夫です。

Q4. 今回のような豪雨は、これからも増えていくのでしょうか?


A. 将来の気象傾向を断定的にお伝えすることはできませんが、近年、短時間に激しい雨が降るケースが各地で報告されています。だからこそ、特定の地域だけでなく、住まいづくり全体で備えを意識しておくことが、安心につながると考えています。

Q5. すでに土地を持っている場合でも、対策は可能ですか?


A. はい、可能です。すでにお持ちの土地でも、建物の配置や基礎の高さ、設備の位置などを工夫することで、一定の備えを取り入れられる場合があります。まずは敷地の状況を一緒に確認させていただければと思います。



woodplus の施工エリアについて


woodplusでは、高槻市を中心に、島本町、茨木市、枚方市、摂津市、守口市、寝屋川市、吹田市、箕面市、豊中市、交野市などを中心に、家づくりのご相談を承っています。施工可能エリアの詳細は、お気軽にお問い合わせください。



ご相談・お問い合わせについて


今回のような水害への備えは、実際の土地や建物の状況によって、必要な対策が変わってきます。もし気になる土地がある場合や、これから土地探しを始められる場合は、一度、建築的な視点も交えてご相談いただくと、判断がしやすくなるかもしれません。

まずは情報収集からでも大丈夫です。
実際の基礎や構造を確認いただける構造見学会や、敷地条件に合わせた個別相談など、気になるものから気軽にご活用ください。



9月 woodplus EVRNT


S様邸、上棟式と手形式を行いました

2026.09.09

皆さん、こんにちは。
woodplusスタッフです。
昨日、高槻市でも大雨レベル3の警報が出ました。全国各地で線状降水帯による被害のニュースも続いています。今日もまだ雨が続いていて、被害がこれ以上広がらないことを願うばかりです。
こんな空模様だと、晴れた日のありがたさを余計に感じますね。

さて、今日は先日行ったS様邸の上棟式および手形式の模様をレポートしますね。


▶ お神酒、お米を撒いて、感謝を伝える


上棟式ではまず、柱に飾った榊に手を合わせ、ここまで工事が順調に進んだことへの感謝を伝えました。そしてこれからの工事の安全と、完成した家とご家族の繁栄をお祈りしました。

ご家族三人で並んで手を合わせる姿に、こちらも自然と背筋が伸びました。木の香りがまだ新しい現場に、静かな時間が流れます。骨組みだけの建物も、こうして手を合わせる瞬間があると、これから命が吹き込まれていくような気持ちになります。

その後、棟上げを終えたばかりの建物の四隅にお米を撒きました。しゃがみこんで一緒にお米を撒いているT君の姿、とてもかわいかったです。



▶ 手形式、柱に残す家族の記憶


上棟式のあとは,この日のメインイベントの手形式を行いました。
ご家族それぞれが好きな色の絵の具を選んで、手のひらに塗っていきます。
青い絵の具を選んだT君。塗ってもらう手を、じっと見つめていました。
そして、そのまま柱にぺたり。

すでに押されていたお父様の緑の手形の下に、今度は小さな青い手形が並びました。どの色にしようか悩む姿も、思いきり手を伸ばして押す瞬間も、見ていてこちらまで自然と笑顔になるあたたかな空間でした。
柱には手形式の日付と共に、ご家族の色とりどりの手形が並びました。ご家族の手形が並ぶ柱は、家が完成すれば壁の中に隠れて見えなくなってしまうので、少しの間だけの特別な風景です。

それでも、上棟式の日にご家族そろってここに立って、家の一部にご自分の手を残したという事実は変わりません。形として見えなくなっても、記憶としてご家族の中に残ってくれたら・・・。woodplusではそんな思いで、この行事を大切にしています。

上棟記念の御幣を背に、色とりどりの手を見せてくれたS様ご家族。
この日の笑顔も、大切な記録の一枚です。

ここから完成に向けて、まだまだ工程は続きます。これから内装や仕上げが進み、S様ご家族の新しい暮らしの家が少しずつ形になっていきます。
お引き渡しの日まで、1つ1つの工程を丁寧に気を引き締めて工事を進めてまいります。

S様邸の工事の様子はこちらのブログでこちらのブログでお届けしていきます。
お楽しみに!

【ブログ更新】 📝
注文住宅と建売住宅、結局どっちが向いてる?後悔しない選び方

2026.09.07

情報を集めるほど、どちらも良く見えてくる。

「注文か、建売か」で決めきれないご夫婦は、実はとても多いです。
その迷い、なんとなくで決めなかった証拠だと思います。

費用の目安、決められる範囲、入居までの期間。
違いを知れば、意外とすっきり整理できます。

「暮らしを家に合わせるか」
「家を暮らしに合わせるか」

そんな視点で考えると、答えが見えてくるかもしれません。
ご夫婦で話し合うきっかけになれば嬉しいです。


家探し中の方に、ぜひ読んでほしい内容です。続きはブログでご覧ください。

👉 ブログを読む

「【どっちが向いてる?】注文住宅と建売住宅、それぞれの魅力と後悔しない選び方とは?」の文字と、グレーの外壁と黒い屋根が特徴的なモダンな住宅が整然と並ぶ分譲地の街並み。

【どっちが向いてる?】
注文住宅と建売住宅、それぞれの魅力と後悔しない選び方とは?

2026.09.07

こんにちは。
高槻市を中心に注文住宅やリノベーションを手掛ける工務店、woodplus代表の武下です。

「注文住宅にするか、建売住宅にするか」——家探しを始めたばかりのご夫婦から、本当によくいただくご相談です。情報を集めれば集めるほど、どちらにも良さそうな面が見えてきて、かえって決めきれなくなってしまう。そんなお声を、これまで数えきれないほど伺ってきました。この迷い、実は家づくりを真剣に考えている証でもあります。何も考えずに「なんとなく」で決めてしまう方には、むしろ訪れない悩みだからです。

今回は、注文住宅と建売住宅、それぞれの特徴とメリット・デメリットを、費用の目安も含めてできるだけフラットにお伝えします。そのうえで、「家族の暮らしに家を合わせるのか」「家に家族の暮らしを合わせるのか」という、少し違った角度からの視点もご紹介いたします。

木の温もりを感じるダイニングテーブルで、間取り図やパソコンの3Dパースを見ながら家づくりの計画を話し合う夫婦。




建売住宅と注文住宅、まず知っておきたい基本の違い


建売住宅と注文住宅、何が一番違うのでしょうか?
答えは、間取りのデザインよりも先に、「契約の仕組み」そのものにあります。すでに完成した家(または完成間近の家)を買うのか、土地に合わせて一から設計してもらうのか——ここが根本的な分かれ道です。

建売住宅は、不動産会社や住宅会社があらかじめ土地と建物を用意し、「売買契約」という形で購入します。間取りや仕様はすでに決まっており、実際に建物を見てから購入を判断できるのが特徴です。すでに建築確認申請を終え、法律に沿って建てられているかどうかの確認も済んでいますので、間取りや設計プランは、基本的に変更できないと考えておいたほうがよいでしょう。

明るいグレーの外壁に黒の屋根とサッシがアクセントになった、シンプルモダンな住宅が並ぶ分譲地の外観。豊かな植栽が玄関アプローチを引き立てています。


一方、注文住宅は、ご家族が土地探しから始め、住宅会社と「建築工事請負契約」を結び、間取りや仕様を一つひとつ決めながら建てていきます。着工前の設計段階から関わることができるので、土地の形や周辺環境に合わせた提案も可能になります。

家づくりの第一歩となる建築予定の更地で、担当者と一緒に図面を見ながら建物の配置や計画について打ち合わせをする夫婦。



▶ 費用の目安はどれくらい違うのか


住宅金融支援機構が公表している「2025年度フラット35利用者調査」(2026年7月24日公表)によると、建売住宅の所要資金は全国平均で約4,215万円、土地付き注文住宅は約5,313万円とされています。単純に差し引くと、全国平均でおよそ1,100万円程度の開きがあることになります。

ただ、これはフラット35を利用された方のデータであって、住宅購入者全体の平均というわけではありません。あくまで大まかな目安として、頭の片隅に置いていただければと思います。実際の金額は、土地の条件や建物の仕様、エリアによって大きく変わってきますので、ここでの数字は検討のスタートラインくらいに捉えていただくのがちょうどよいでしょう。
※本記事の費用データは、執筆時点で確認できる最新の公的調査をもとにした参考値です。今後、新しい年度の調査結果が公表されれば、数値が変わる可能性があります。


▶ 入居までの期間と決められる範囲の違いについて


建売住宅は完成済み、または完成間近の物件が多いので、契約から入居までの期間は短くなりやすい傾向にあります。対する注文住宅は、土地探しから設計、着工、竣工と工程が積み重なっていくため、一般的には建売住宅より時間がかかります。その代わり、間取りや仕様を決められる範囲は、注文住宅のほうがぐっと広がります。


項目建売住宅注文住宅
契約の形態売買契約建築工事請負契約
間取り・仕様の決定範囲原則変更不可自由に設計できる
入居までの期間比較的短い比較的長い
資金計画の立てやすさ総額が明確で立てやすい打ち合わせを通じて確定していく

※上記は一般的な傾向であり、物件や住宅会社によって異なります。

グレーのタイルが敷かれたモダンな新居の玄関アプローチで、完成と引き渡しを祝してテープカットを行うご家族。



▶ 住宅ローンの支払いタイミングにも違いがあります


建売住宅と注文住宅では、お金の支払われ方にも違いがあります。
建売住宅は、物件の引き渡し時に一括で決済することが多く、住宅ローンも引き渡しのタイミングでまとめて実行されるケースが一般的です。
一方の注文住宅は、土地の決済、着工金、上棟時の中間金、竣工時の残金というように、複数回に分けて支払いが発生することが多く、住宅ローンが実行されるまでの間は「つなぎ融資」という一時的な借入れが必要になる場合があります。

このつなぎ融資には、別途金利や手数料がかかることもあります。注文住宅を検討される際は、総費用だけでなく、支払いのタイミングや諸費用についても事前に確認しておくと安心です。資金計画の立て方は、住宅会社によって案内の丁寧さに差が出やすいところでもあるので、見積り段階で遠慮なく質問してみてください。こうした細かな流れをあらかじめ知っておくだけで、住宅ローンの相談時に慌てずに済みますし、打ち合わせもぐっとスムーズに進みます。


▶ 土地探しの進め方にも違いがある


建売住宅は、土地と建物がセットになった状態で販売されるので、土地探しを別に行う必要はありません。一方の注文住宅は、多くの場合、ご自身で土地を探すところから始まります。希望のエリアに理想通りの土地がすぐ見つかるとは限らず、土地探しに思いのほか時間がかかってしまうこともあります。

woodplusでは、家づくりを前提とした土地探しをサポートするために、地域の土地情報を一括で確認できる仕組みを活用しています。価格や立地だけでなく、「その土地にどんな家が建てられるか」という建築の視点も合わせてご案内できるところが、土地から探す注文住宅ならではの強みだと感じています。



建売住宅のメリット・デメリット


建売住宅の魅力といえば、価格と間取りが決まった状態で判断できる「分かりやすさ」と、入居までの「早さ」でしょう。ただ、その分、間取りや仕様を選べないという制約もあります。

グレーのタイル張りがアクセントになったL字型の壁付けキッチンとダイニング。明るい木目の床と木製テーブルが調和する、ナチュラルテイストな空間です。


総額が確定しているため、住宅ローンの試算もしやすく、資金計画を立てやすいという声をよくいただきます。すでに建物が完成している、または完成間近であるケースも多いので、賃貸住まいの方なら家賃と住宅ローンの二重払いになる期間を短くできるのもメリットのひとつです。実際に建物を見て、日当たりや部屋の広さを自分の目で確かめてから決められる安心感も大きいと思います。

一方で、間取りや設備、外観のデザインなどはすでに決まっているため、「収納をもう少し増やしたかった」「コンセントの位置が使いにくい」といった、住み始めてから気づく声があるのも事実です。決して建売住宅が劣っているわけではなく、多くの方にとって使いやすいよう、あらかじめ間取りが整えられているからこそ生まれる面だといえます。

実際にご相談をお受けする中でも、「建売住宅の内覧に行ったら、思っていたより収納が少なかった」「隣の家との窓の位置が近く、カーテンを開けづらい」といったお声を伺うことがあります。珍しい話ではなく、こうした声はよく耳にします。建売住宅を検討される際は、実際に建物を見学して、収納量や窓の配置、隣家との距離感を、ご自身の生活動線に当てはめて確認しておくと、住み始めてからのギャップをぐっと減らせるはずです。


▶ 建売住宅が向いているご家族


  • ・できるだけ早く新生活をスタートしたい方
  • ・総額をはっきりさせてから検討を進めたい方
  • ・間取りへのこだわりよりも、立地や価格を優先したい方



▶ 内覧時に確認しておきたいポイント


  • ✓ 収納の量と位置が、実際の持ち物に合っているか
  • ✓ コンセントやスイッチの位置が生活動線に合っているか
  • ✓ 隣家や道路との距離、窓からの視線が気にならないか
  • ✓ 建築確認や検査済証など、必要な書類が揃っているか


ハンガーパイプや造作の木製棚を備えた、大容量のクローゼット内部。衣類から日用品、掃除家電まで整理整頓できる機能的な収納空間です。


建売住宅は、実際にどのような仕様で、どのような工程を経て建てられたのかを、施主として細かく確認する機会が少ないという面もあります。使われている断熱材や構造材、施工中の検査体制などが見えにくいぶん、将来どこにどれくらいのメンテナンス費用がかかるのか、購入時点ではイメージしづらいこともあります。初期費用は抑えられていても、数年後に思っていたより修繕費がかさんでしまった、というお話を耳にすることもあります。

もちろん、すべての建売住宅がそうというわけではなく、仕様や検査体制をきちんと開示している会社も少なくありません。だからこそ、建売住宅を検討される際は、断熱や耐震などの性能面がどの程度確認されているか、保証やアフター点検の内容がどこまで含まれているかも、確認しておくと安心です。保証の範囲や期間は物件によって異なりますので、「何年目まで」「どの部分まで」対応してもらえるのか、契約前に書面で確認しておくことをおすすめします。



注文住宅のメリット・デメリット


注文住宅の魅力は何といっても、家族の暮らし方に合わせて、間取りや動線、収納の量まで一つひとつ設計できる自由度でしょう。もちろんその分、決めることは多く、時間も労力もかかります。

共働きのご家庭なら家事動線を短くする、お子さまの成長に合わせて将来間取りを変えられるようにする——こうした「暮らしに合わせた設計」ができるのが、注文住宅ならではの強みです。
woodplusでも「洗濯から収納までの動線を短くしたい」「リビングから死角のない子ども部屋にしたい」といったご相談を数多くいただき、実際の間取りに反映してきました。こうした積み重ねひとつひとつが、住み始めてからの暮らしやすさにつながっていくのだと思います。

洗濯から室内干し、収納までスムーズに行える家事動線に優れたランドリールーム。木製の造作カウンターやアイアンバーを備えたナチュラルな空間です。


ただ、土地探しから間取り、仕様、設備まで、決めることは実に多岐にわたります。打ち合わせの回数も建売住宅より多くなりやすく、完成までの期間も長くなりがちです。こだわりを詰め込みすぎると、想定していた予算を超えてしまうこともあるので、優先順位を整理しながら進めることが欠かせません。


▶ 注文住宅で後悔しやすいポイント


  • ✓ 打ち合わせの負担を軽く見てしまい、途中で疲れてしまう
  • ✓ 優先順位を決めずに進め、予算オーバーになってしまう
  • ✓ 標準仕様とオプションの境界があいまいなまま契約してしまう



▶ 進め方の工夫で負担は軽くできる


最初に「外せないこと」と「できれば叶えたいこと」を分けて整理しておくだけで、打ち合わせの負担も予算配分も、ぐっと考えやすくなります。複数のプランを比較しながら検討を進める方法も、優先順位をはっきりさせる助けになるでしょう。
woodplusでは、まずご要望をお伺いしたうえで、予算内に収まる複数の組み合わせをご提案し、比較しながら決めていただく進め方を大切にしています。

工務店のショールームで、壁面に並んだ無垢材の床材サンプルや住宅模型を見比べながら、素材選びの打ち合わせをしているお客様と担当者。


以前ご相談いただいたご夫婦は、当初「オープンキッチンにしたい」「書斎も欲しい」「収納もたっぷり欲しい」と、要望をすべて盛り込もうとされていました。
そこで一度、「毎日必ず使う場所」と「将来的にあれば嬉しい場所」に分けて整理していただいたところ、キッチンと収納は標準仕様のまま動線を工夫し、書斎は将来間仕切りで区切れる可変スペースとして計画することになりました。

結果として、当初の想定より予算内に収まり、ご夫婦どちらも納得できるプランに落ち着きました。要望を並べるだけでなく、優先順位をつけて整理していく過程そのものが、注文住宅づくりでは大切な工程なのだと感じています。



「暮らしを家に合わせる」か「家を暮らしに合わせる」か——選び方の視点


建売住宅は「暮らしを家に合わせる」住まい、注文住宅は「家を暮らしに合わせる」住まい。そんな言い方ができるかもしれません。どちらが正解というわけではなく、ご家族にとってどちらの考え方がしっくりくるかで選んでいただければと思います。


▶ 建売住宅は「型」に暮らしを合わせる住まい


建売住宅は、多くの方にとって使いやすいように考え抜かれた「型」に、家族の暮らしを合わせていく住まいといえます。すでに完成された空間に生活を当てはめていくイメージに近く、暮らしを始めるまでのスピード感や、価格の分かりやすさに強みがあります。

リビングやキッチン周りの整理に便利な、可動式の造作棚を備えた収納スペース。カゴやボックスを活用してすっきりと日用品を収納している様子。



▶ 注文住宅は「暮らし」に家を合わせていく住まい


反対に注文住宅は、家族の暮らし方に合わせて、家そのものの形を一つひとつつくっていく住まいです。「朝の身支度をもっと楽にしたい」「休日は家族でリビングに集まる時間を大切にしたい」——そんな暮らしの理想から、間取りを考えていくことができます。

木の質感を活かした天井と床が特徴的な、自然素材の温かみ溢れるLDK。対面キッチンから、明るいリビングで遊ぶ家族の様子を見守れる開放的な空間です。



▶ どちらが正解というわけではありません


もちろん、建売住宅であっても、暮らし始めてから家具の配置や収納の工夫で、ご家族らしい使い方に近づけていくことは十分にできます。注文住宅の側も、予算や土地の制約から、すべての理想を叶えられるわけではありません。どちらの住まい方にも、暮らしながら整えていく部分は必ずあるものです。大切なのは、「最初からどこまで家に合わせてもらいたいか」というご家族の希望の強さを、ご自身たちで把握しておくことでしょう。

建売住宅or注文住宅、どちらが良い・悪いということではありません。建売住宅を選ばれる方の中にも、価格や立地、入居までの早さを重視した結果、納得して選ばれている方はたくさんいらっしゃいます。ここで一度、「型に合わせる暮らし」「暮らしに合わせてつくる家」、どちらの考え方がご自身のご家族に合っているのか、ご夫婦で話し合ってみてはいかがでしょうか。

もし「間取りにこうしたいという理想がある」「暮らし方から家を考えてみたい」という気持ちが少しでもあるなら、それは注文住宅という選択肢が合っている、ひとつのサインなのかもしれません。
私たちは長年、住宅業界で多くのご家族の家づくりに携わってきました。その経験からいうと、「建売か注文か」で迷われる方ほど、家に対する解像度が高いように感じます。
何となく決めるのではなく、暮らしの一つひとつの場面を想像しながら検討しているからこそ、選択肢が絞りきれず悩んでしまう。それだけのことです。その迷いは、決して遠回りではありません。むしろ、後悔の少ない選択にたどり着くための、大切な過程です。焦らず、じっくりご夫婦で話し合いながら、納得できる答えを見つけていただければと思います。



この記事のまとめ


建売住宅と注文住宅は、どちらが優れているというものではありません。契約の仕組みも、決められる範囲も、向いているご家族のタイプも、それぞれ違います。ご自身のご家族にとって「暮らしを家に合わせたいのか」「家を暮らしに合わせたいのか」を意識してみると、選び方の軸が見えやすくなるはずです。


  • ・建売住宅は価格と間取りが明確で、入居までのスピードに強みがある
  • ・注文住宅は間取りや仕様を自由に設計でき、暮らし方に合わせられる
  • ・費用差は全国平均でおよそ1,100万円程度とされているが、条件によって変わる
  • ・建売・注文のどちらにも、それぞれ向いているご家族の特徴がある
  • ・迷ったときは「型に合わせる暮らし」か「暮らしに合わせる家」かを話し合うとよい


家探しは、正解を探す作業ではなく、ご自身のご家族に合った形を見つけていく作業です。この記事が、ご夫婦で話し合うきっかけの一つになれば幸いです。
※本記事には、内容理解を助ける目的で一部AI生成画像を使用しています。



引用元・参照元


・独立行政法人住宅金融支援機構「2025年度フラット35利用者調査」(2026年7月24日公表)

https://www.jhf.go.jp/about/research/loan/flat35/2025.html


・独立行政法人住宅金融支援機構「フラット35利用者調査」ページ

https://www.jhf.go.jp/about/research/loan/flat35/index.html


※本記事は執筆時点の情報です。統計データや制度、金額などは今後変更・更新される場合がありますので、最新の情報は各公的機関・公式サイトにてご確認ください。



よくある質問<FAQ>



Q1. 結局、建売と注文どちらが多くの人に選ばれているのですか?


A. 新築住宅の中では、注文住宅(土地付き注文住宅を含む)を選ぶ方がやや多い傾向にありますが、その差は年々小さくなってきており、最近は中古住宅を選ばれる方も増えています。また、都市部など土地価格が高いエリアでは建売住宅の割合が高くなることもあります。地域や時期によって傾向は変わりますので、一つの参考情報として捉えていただければと思います。

Q2. 建売住宅でもオプションで多少手を加えることはできますか?


A. 物件によっては、設備のグレードなど一部変更に応じてもらえる場合もありますが、基本的には間取りや構造部分の変更は難しいことが多いです。ご検討中の物件で対応可能な範囲を、販売担当者に事前に確認しておくと安心です。

Q3. 注文住宅は本当に建売より高くなってしまうのでしょうか?


A. 全国平均で見ると注文住宅のほうが総額は高くなる傾向がありますが、土地の条件や仕様の選び方によって差は変わります。標準仕様の範囲を明確に提示してもらいながら進めれば、予算内でも納得のいく家づくりは十分に可能ですので、まずは資金計画から一緒に整理していくことをおすすめします。

Q4. 迷っていて、まだ何も決められていないのですが相談してもいいですか?


A. もちろんです。むしろ迷っている段階からのご相談を多くいただいています。建売か注文か決まっていなくても大丈夫ですので、気になることがあれば、まずは気軽にお話を聞かせてください。



woodplus の施工エリアについて


woodplusでは、高槻市を中心に、島本町、茨木市、枚方市、摂津市、守口市、寝屋川市、吹田市、箕面市、豊中市、交野市などのエリアで、家づくりのご相談を承っています。
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ご相談・お問い合わせについて


「うちは建売と注文、どちらが合っているのだろう」——そんな漠然とした段階でも大丈夫です。
woodplusでは、家づくりの基本を短時間で学べる「家づくり勉強会」を開催しており、注文住宅と建売住宅それぞれの特徴を整理しながら、ご自身のご家族に合った進め方を一緒に考えるお手伝いをしています。
まずは情報収集からでも構いませんので、気になる点があれば、お気軽にご相談ください。



woodplus【9月EVENTのご紹介】


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お引き渡し前に、もうひと手間。I様邸の完了検査を行いました。

2026.09.04

こんにちは。
woodplusスタッフです。

高槻は朝から雨が降り続いていますね。全国的にも雨模様の一日となっていて、九州では線状降水帯が発生しているというニュースも入ってきました。被害が大きくならないことを願うばかりです。窓の外の雨音を聞きながら、今日はブログを書いています。
さて、雨の日が続くと、家の中で過ごす時間について考える機会も増えます。今日は、そんな「家の中の安心」に関わるお話です。昨日、I様邸のお引き渡しを前に、スタッフ数名で完了検査を行いました。

完了検査という言葉を聞くと、第三者機関や役所が行う検査を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。もちろんそちらもきちんと実施していますが、スタッフでの完了検査は少し性格が違います。構造や法律の基準を確認するための検査ではなく、これから住まれるご家族の目線に立って、傷や汚れ、ちょっとした不具合がないかをチェックする、「暮らしの目線での最終確認」です。
今回はI様邸も参加したスタッフ一同、チェックに欠かせない道具を片手に目を皿のようにして完了検査を行ってきました。その様子を少しレポートさせてもらいますね。



なぜ一人ではなく、複数人でチェックするのか


検査というと、担当者が一人で見て回るイメージを持たれる方も多いかもしれません。でも私たちは、あえてスタッフ数名で見て回るようにしています。
理由はシンプルで、一人の目だけではどうしても見落としが出てしまうからです。長い時間現場を見てきた人には見えるものもあれば、逆に初めてその家を見る人だからこそ気づけることもあります。立場や視点が違う人間が何人か集まって見ることで、見落としの可能性をできる限り減らしていく。これが、私たちが大切にしているチェックの仕方です。

床の傷、壁のクロスの継ぎ目、建具の開け閉め、窓まわりのコーキング、コンセントカバーのゆがみ。ひとつひとつは小さなことでも、住み始めてから気づくと意外と気になってしまうものです。そう考えて、お引き渡し前のこのタイミングで、細部まで丁寧に見るようにしています。



見つけた箇所には印をつけて、その場で共有


チェックをしていく中で、気になる箇所が見つかることもあります。そういうときは、その場所にすぐ印をつけて、工事担当のスタッフへ知らせるようにしています。

「ここ、少し気になるかもしれません」
「この部分、もう一度確認してもらえますか」

そんなやりとりをしながら、見つかったものはひとつひとつ手直ししていきました。今回のI様邸でも、細かな部分をいくつか確認し、すべて対応を終えてからもう一度最終チェックを行いました。

こうした小さな積み重ねが、住み始めてからの「なんとなく気になる」をなくし、気持ちよく毎日を過ごしていただくことにつながると考えています。そんな思いで、お引き渡し前の物件全てでこの工程を欠かさず行っています。




自信をもってお引き渡しできる状態に


今回の完了検査を経て、手直しが必要だった箇所もすべて対応を終えました。スタッフ全員の目で確認した上での仕上がりですので、自信をもってI様にお引き渡しできる状態が整っているはずです。
家は、完成して終わりではなく、そこからご家族の暮らしが始まる場所です。その思いを胸に私たちは、お引き渡しの瞬間まで気を抜かず、最後まで丁寧に向き合うことを大切にしています。

I様、もうすぐ新しい暮らしの始まりですね。私たちも、お引き渡し当日を楽しみにしています。
I様邸のお引き渡しの様子はこちらのブログでレポートさせていただきますので、楽しみにしていてくださいね。

【ブログ更新】 📝
1歳が最多。家の中で子どもがケガをしやすい場所と、防ぎ方

2026.09.03

・歩き始めたばかりの我が子が、ソファから落ちそうになった。
・目を離したすきに、何かを口に入れていた。

そんなヒヤッとした経験、ありませんか。
実は子どもの家庭内事故、1歳児がもっとも多いというデータがあります。
場所は階段、窓、お風呂、キッチン。
どこも、毎日必ず使う場所ばかりです。

「まだハイハイだから大丈夫」と思っていた矢先に、歩き回っていた。
そんな話も、決して珍しくありません。
公的データをもとに、家づくりでできる防ぎ方をまとめました。

子育て中のご家庭に、知っておいてほしい内容です。続きはブログでご覧ください。
👉 ブログを読む

「【1歳が最多!】家の中で子どもがケガをしやすい場所と、家づくりでできる防ぎ方」というテキストと、フローリングのリビングで泣く子どもをあやす母親の様子。

【1歳が最多!】家の中で子どもがケガをしやすい場所と、家づくりでできる防ぎ方

2026.09.03

こんにちは。
高槻市を中心に注文住宅やリノベーションを手掛ける工務店、woodplus代表の武下です。

小さなお子さまがいらっしゃるご家庭にとって、「家の中での事故」は気になるテーマではないでしょうか。歩き始めた我が子が思わぬ場所から転落しそうになった、目を離したすきに何かを口に入れていた――そんなヒヤッとした経験をお持ちの方も多いかもしれません。

事故は、起きてしまってからでは取り返しがつきません。だからこそ、家づくりの段階で「どんな事故が起こりやすいのか」「どんな工夫で防ぎやすくなるのか」を知っておくことは、決して無駄にはならないはずです。

この記事では、消費者庁や東京消防庁など公的機関の最新データをもとに、子どもの家庭内事故がどんな場所・年齢で起こりやすいのかを整理したうえで、家づくりの中で無理なく取り入れられる対策の考え方を、実際のご相談例も交えてお伝えします。すべてをがちがちに固める必要はありません。大切なのは、成長に合わせて、あとから少しずつ足していける余白を、住まいのどこかに用意しておくこと。
これから間取りを検討される際の、判断材料のひとつとして読んでいただければ幸いです。

ナチュラルな木目調フローリングのリビングで、泣く子どもを優しくあやす母親の様子。明るい日差しが差し込む快適な居住空間。




家の中で、子どもの事故はどんな場所で起きているのか


家の中で子どもに起きやすい事故は、年齢によって傾向が大きく変わります。まずはこの点を知っておくことが、対策を考えるうえでの出発点になります。

年齢によって、起きやすい事故は違う


東京消防庁がまとめた最新の実態調査(令和5年版、令和6年10月公表)によると、0歳から5歳までの乳幼児では、令和5年の1年間だけで9,124人が日常生活事故で救急搬送されています。年齢別に見ると、1歳児が2,140人ともっとも多く、次いで2歳児が1,802人。歩き始める時期に、事故が集中しやすいことがうかがえます。

事故の種類にも、年齢ごとにはっきりとした特徴があります。
0歳では「落ちる」事故が562人ともっとも多く、ベッドからの転落が目立ちます。
1歳になると「落ちる」(575人)に加えて「ころぶ」(522人)が0歳の約3.6倍に急増し、階段からの転落も多く報告されています。
2歳では「ころぶ」「落ちる」がともに多く、階段が関わる事故が目立つそうです。
3〜5歳になると「ころぶ」事故が1,214人と最多になり、行動範囲の広がりとともに、事故の中心も移り変わっていきます。
年齢による違いを整理すると、次のようなイメージになります。

年齢の目安特に多い事故(東京消防庁 令和5年データより)
0歳落ちる(ベッドからの転落)、ものがつまる等(誤飲)
1歳落ちる(階段からの転落)、ころぶが急増
2歳ころぶ、落ちる(階段関連)
3〜5歳ころぶが最多、窓やベランダの足場からの転落にも注意


木目が美しい無垢材風フローリングのリビングをハイハイする赤ちゃん。奥には自然光を取り込む窓辺で家事をする母親の姿が見える、暮らしの風景。


件数だけでなく、重症化のしやすさにも注意


もう一つ、見過ごせないのが重症化のしやすさです。
同じ調査では、乳幼児の「おぼれる」事故は件数自体こそ多くないものの、入院が必要な中等症以上になる割合が58.1%と、他の事故種別より突出して高くなっています。特に1歳では71.4%にのぼるというデータもあり、件数の多さだけで判断できないところが、この事故の怖さでもあります。

採光用の窓が設けられた、清潔感あふれる白いバスタブ。壁面に落ち着いたグレーの石目調パネルを採用した、モダンな仕様のシステムバス。


「まだ大丈夫」と思っているうちに変化していく


実際の家づくりのご相談の場でも、「うちの子はまだハイハイだから大丈夫」「歩けるようになってから考えればいい」というお声をよく耳にします。もちろん、今すぐすべてを対策する必要はありません。
ただ、子どもの発達段階は数か月単位でどんどん変化していくものです。「気づいたときにはもう歩き回っていた」というケースも、決して珍しくありません。設計の段階で、将来どのタイミングでどんな対策が必要になりそうかを、ざっくりとイメージしておくだけでも、いざというときの動きやすさが変わってきます。

こうしたデータから見えてくるのは、「特別に危険な家」だから事故が起きるわけではない、ということです。子どもの発達段階と住まいの環境が噛み合っていないときに、事故は起こりやすくなります。裏を返せば、成長段階に合わせて住まい側を少し調整しておくだけで、防げる事故は少なくありません。
次の章から、特に気をつけたい事故のタイプと、住まいづくりでできる工夫を具体的に見ていきましょう。



見落としやすい「転落」事故——窓・ベランダ・吹き抜け・階段


子どもの事故の中でも、住まいとの関わりが特に大きいのが「転落」です。窓・ベランダ・階段・吹き抜けなど、住宅の設計や仕様が事故の起こりやすさに直結する場所だからこそ、家づくりの段階で意識しておく価値があります。

全国データと地域データ、どちらも「足がかり」が鍵になる


まず、全国的な傾向として、消費者庁が令和7年6月に公表した調査(消費者安全調査委員会による報告)では、6歳未満の子どもが住宅から転落して死亡した事故が、それまでの32年間で全国134件確認されています。そのうちベランダからの転落が68.7%(92件)ともっとも多く、さらにそのうちの84.8%(78件)で、椅子やエアコンの室外機など「足がかりになるもの」が関係していた可能性が指摘されています。

一方、東京消防庁管内に限った救急搬送データ(令和5年版)でも、3〜5歳の子どもについて、窓やベランダに置いてあった椅子や室外機にのぼって墜落する事故が発生しているとされ、窓への補助鍵の設置や、ベランダ・窓の近くに足がかりになるものを置かないことが呼びかけられています。全国のデータと地域限定のデータという違いはありますが、「足がかりになるもの」が転落のきっかけになりやすい点は、どちらにも共通しています。

大人が在宅していても、こうした事故は起きています。目を離した一瞬に、子どもは驚くほど早く動いてしまうものです。窓を開けたままソファに寄りかからせていた、ベランダにちょっとした荷物を置いていた――そんなささいなことがきっかけになることもあるため、見守りだけに頼らず、住まいの側にも一定の備えをしておきたいところです。

明るい木目調フローリングの室内から続く、日当たりの良い広々としたバルコニー。白いサッシの大きな掃き出し窓が、開放的な空間を演出する。


▶ 家づくりで検討したい転落対策の例


家づくりの中で意識しておきたい主な工夫を、表で整理します。


場所起こりやすい事故検討したい工夫の例
よじ登りによる転落窓・網戸への補助錠の設置、窓辺に足場になる家具を置かない配置計画
ベランダ手すりを乗り越えての転落手すり付近に室外機や物置を置かない配置、面格子の検討
階段踏み外しによる転落上下にベビーゲートを設置しやすい造り、緩やかな勾配の検討
吹き抜け手すり越しの転落、物の落下ネットをしっかり固定できる下地の準備


階段の降り口にしっかりと設置された木製のベビーゲート。踏み板や手すりも木の質感を活かした素材で統一された、子どもの安全に配慮した設計。


▶ 吹き抜け・階段・室外機で意識しておきたいこと


特に吹き抜けのある間取りは開放感があり人気ですが、小さなお子さまがいらっしゃる期間だけ、手すり部分にネットを設置するご家庭は少なくありません。
「せっかくの吹き抜けを塞ぎたくないけれど、子どもが心配」というご相談は、私たちも実際によくお受けします。そんなとき、あらかじめネットをしっかり固定できる下地を柱や梁の中に仕込んでおくことで解決してきました。こうしておくと、あとから設置・撤去がしやすく、必要な期間だけ対策を足すことができます。

吹き抜けに面した廊下に設けられた、黒いアイアン手すりと転落防止用の安全ネット。板張りの天井と木目調フローリングが調和する、明るく開放的な空間。


階段についても、東京消防庁のデータでは2歳前後で階段に関わる事故が多く報告されており、上下両方へのベビーゲート設置が呼びかけられています。あらかじめ壁や柱の位置を考慮しておけば、後付けの際にゲートが固定しづらいといった困りごとも防ぎやすくなります。最初からすべてを厳重に囲ってしまう必要はなく、成長に合わせて足したり外したりできる余白を残しておく、という考え方のほうが、日々の暮らしやすさを損ないません。

意外と見落とされがちなのが、エアコンの室外機の位置です。ベランダの手すり付近を避けて配置するだけでも、足がかりになるリスクを減らすことができます。外構・設備計画の段階で、一度検討しておくとよいでしょう。



水回り・キッチンでの事故——浴槽の溺水、やけど、誤飲


浴室やキッチンといった水回りは、毎日使う場所だからこそ、少しの工夫で事故のリスクを抑えやすい場所でもあります。

▶ 浴室での溺水事故は重症化しやすい


東京消防庁の実態調査(令和5年版)によると、乳幼児の「おぼれる」事故は件数自体は多くないものの、入院を要する中等症以上になる割合が非常に高く、0歳で33.3%、1歳では71.4%、3〜5歳でも62.5%にのぼるとされています。

同調査では、こうした事故の多くが家庭のお風呂で発生しており重症化しやすいことから、子どもは大人の後に浴室に入れて先に出す、大人が髪を洗う間は子どもを浴槽から出す、入浴後は浴槽の水を抜く、といった対策が呼びかけられています。乳幼児期は、わずかな水位でも事故につながる可能性があるとされているため、日頃からの習慣としてぜひ意識しておきたいところです。

お湯を張ったバスタブの前で、赤ちゃんを抱っこして風呂椅子に座る母親。落ち着いたベージュ系の壁パネルと換気窓を備えた、明るいバスルーム。


誤飲・やけどを防ぐ収納とキッチンの工夫


また、同じ調査では、0歳の「ものがつまる等」(誤飲・誤えんなど)が380人と、落下事故に次いで多く報告されており、ベッドまわりのたばこの誤飲などが目立つそうです。ボタン電池や磁石のおもちゃなど、大人には想像しにくいものを誤って口にしてしまう事故は、国民生活センターにも継続的に報告が寄せられています。手の届く高さに小さな部品や薬を置かない収納計画は、住まいづくりの段階から意識しておきたいポイントです。

キッチンでは、コンロやグリルの高温部分への接触によるやけども報告されています。対面キッチンは家族の様子を見守りながら家事ができる人気の間取りですが、コンロ前に子どもが入り込みやすい動線になっていないか、計画段階で意識しておくと安心です。
住まいづくりの視点でできる工夫を整理すると、次のようになります。


  • ・脱衣所や浴室の動線上に、子どもだけで浴室に入りにくい配置や建具を検討する
  • ・キッチンのコンロ周りは、子どもが近づきにくい動線やカウンターの高さを考える
  • ・洗面台や収納の下段には、日用の危険物(洗剤・薬など)を置かない前提で収納計画を立てる
  • ・誤飲につながりやすい小物は、扉付き収納や高い位置にまとめられるよう計画段階で考えておく


ダークトーンの木目調がスタイリッシュなシステムキッチンの引き出し。子どもの予期せぬ開閉を防ぐための、白いチャイルドロックが設置された様子。


いずれも、リフォームで大きく手を加えなくても、日々の使い方や収納の工夫でカバーできる部分が多くあります。新築の際に「将来、危険物をどこにしまうか」まで軽くイメージしておくだけでも、暮らし始めてからの負担は変わってくるものです。
実際、打ち合わせの中で収納の高さや扉の有無を細かく決めておいたご家庭ほど、お子さまが動き回るようになってからの慌ただしさが少ない、という声もいただいています。


▶ 万一のときは、迷わず119番を


なお、浴室での事故は一瞬の油断で重症化しやすいとされています。もし目を離した隙にお子さまが浴槽で異変を起こしているのを見つけた場合は、ためらわず119番へ連絡し、必要に応じて応急手当てを行うことを優先してください。



「がちがちにしすぎない」家づくりの工夫の考え方


ここまでの内容から分かるように、家の中の事故は「特別に危険な設計」だから起きるのではなく、子どもの成長に住まいが追いついていない期間に起こりやすいものです。だからこそ最初からすべてを厳重にするのではなく、「小さいうちだけ、必要な分だけ対策できる余白」を持たせておく考え方のほうが、現実的だと私たちは考えています。

▶ 後から足したり外したりできる工夫の例


たとえば、吹き抜けの手すりにネットを固定できる下地をあらかじめ仕込んでおけば、お子さまが成長してネットが不要になったときに、目立たない形で取り外すことができます。窓に補助錠を後付けできる仕様にしておけば、必要な窓だけ、必要な時期だけ対策を足すことも可能です。コンセントの位置を少し高めに計画したり、可動式のベビーゲートを設置しやすいよう廊下や開口部の幅に余裕を持たせたりすることも、暮らしながら調整できる工夫のひとつと言えるでしょう。

リビングの入り口に突っ張り式で設置された、木枠とメッシュ素材のベビーゲート。明るい木目調のフローリングや建具と自然に馴染む、子どもの安全対策。


一方で、間取りやデザインの自由度を大きく犠牲にしてまで対策を詰め込みすぎると、かえって暮らしにくさや将来の使い勝手の悪さにつながることもあります。「子どもが小さいうちは安全第一で」と考えるあまり、開放的なリビングや吹き抜けをあきらめてしまうご家庭もいらっしゃいますが、下地や仕様を少し工夫するだけで、デザインと安心が両立できるケースは、実は多いものです。


▶ 優先順位をつけて考える


woodplusでは、打ち合わせの中で「今すぐ必要な対策」「後からでも足せる対策」を分けてご提案するようにしています。すべてを一度に決めようとせず、優先順位をつけながら考えていく。それが、無理のない家づくりにつながると考えているからです。
「対策をどこまでやればいいのか分からず、決めきれないまま打ち合わせが進んでしまう」というケースもよくあります。こうしたときは、まずお子さまの現在の月齢・年齢と、今後数年の成長を一緒に整理しながら、優先順位をつけていくことをおすすめしています。

工務店の打ち合わせスペースで家づくりの相談をする両親と、そばのキッズコーナーで遊ぶ女の子。床には節の表情が豊かな無垢材が敷かれ、壁面には木材サンプルが並ぶ。


▶ 費用面で気をつけておきたいこと


費用についても、少し触れておきましょう。
「後付けできる下地や仕様を用意しておく」程度であれば、大きな追加費用がかからない場合が多いといえます。ただし、間取りや仕様、対策の範囲によって費用感は変わってきますので、この点は個別にご確認いただくのが安心です。

反対に、完成後に本格的な工事で対策を追加しようとすると、下地から手を加える必要が生じ、費用や手間がかさんでしまうことがあります。ここは、見落とされやすいポイントとして、打ち合わせの早い段階でお伝えするようにしています。

事故を完全にゼロにすることは、正直なところ難しいかもしれません。それでも、住まいの設計段階で少し意識しておくだけで、防げる事故や、被害を小さくできる場面は確かにあります。お子さまの成長を楽しみながら、安心して過ごせる住まいを一緒に考えていけたらと思います。

家づくりは、性能やデザインだけでなく、これから始まるご家族の暮らしを具体的にイメージしながら進めていくものです。お子さまの安全という視点も、その大切な要素のひとつとして、無理のない範囲で取り入れていただければと思います。



この記事のまとめ


家の中で子どもに起きやすい事故は、年齢によって傾向が変わり、住まいの設計や日々の環境が大きく関係しています。とはいえ、最初からすべてを厳重に対策する必要はありません。「必要なときに、必要な分だけ足せる余白」を家づくりの段階で用意しておくこと。それが、無理のない備え方だといえるのではないでしょうか。

この記事で押さえておきたいポイントを整理します。


  • ・0歳は「落ちる」、1歳以降は「ころぶ」「落ちる」の割合が高くなる傾向がある(東京消防庁 令和5年データより)
  • ・窓・ベランダ・階段・吹き抜けは、家づくりの工夫で転落リスクを抑えやすい
  • ・浴室・キッチンなど水回りは、動線や収納計画で誤飲・やけど・溺水のリスクを減らせる
  • ・吹き抜けの手すりへのネット固定など、後付けしやすい下地を仕込んでおくと安心
  • ・対策は「今すぐ必要なもの」と「後から足せるもの」に分けて考えると判断しやすい


まずはご家庭の状況やお子さまの成長段階に合わせて、無理のない範囲で取り入れられそうな工夫から考えてみてください。家づくりの打ち合わせの中で気になる点が出てきたら、遠慮なく専門家に相談しながら整理していくことをおすすめします。
※本記事には、内容理解を助ける目的で一部AI生成画像を使用しています。



引用元・参照元


・東京消防庁「救急搬送データから見る日常生活事故の実態(令和5年版)」(令和6年10月作成、集計期間:令和元年〜令和5年)

https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/content/000063566.pdf


・消費者庁「住宅の窓及びベランダからの子どもの転落事故」(消費者安全調査委員会 調査報告、令和7年6月公表)

https://www.caa.go.jp/policies/council/csic/report/report_025/


東京くらしWEB「ベランダからの子供の転落に注意!」(東京都、令和7年度)

https://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.lg.jp/anzen/kigaikiken/2025/documents/beranda25_09.html
→消費者庁調査結果の補足確認に使用


・国民生活センター「子どもの事故(テーマ別特集)」

https://www.kokusen.go.jp/soudan_now/data/kodomo_jiko.html


※本記事は執筆時点(2026年8月末日)の情報です。統計データや制度、注意喚起の内容などは、今後見直される場合があります。最新の情報は、各公的機関の公式サイトにてご確認ください。


よくある質問<FAQ>


Q1. まだ赤ちゃんなので、今から対策を考えるのは早すぎますか?


A. 決して早すぎることはありません。お子さまの成長は数か月単位で大きく変化するため、「気づいたら歩き回っていた」というお声もよく伺います。特に、吹き抜けのネット固定用の下地や、階段のベビーゲート設置スペースなど、後から追加しにくい部分は、家づくりの計画段階でイメージしておくと安心です。まずは気になる点を、打ち合わせの中で少しずつ整理していただければ大丈夫です。

Q2. 吹き抜けやリビング階段は、やはり避けたほうがいいのでしょうか?


A. 必ずしも避ける必要はありません。吹き抜けやリビング階段は、家族のコミュニケーションが生まれやすい人気の間取りです。手すり部分にネットをしっかり固定できる下地をあらかじめ用意しておくなど、設計段階で少し工夫をすることで、開放感と安心感を両立できるケースは少なくありません。ご家庭の考え方によって最適な形は異なりますので、一緒に検討していけたらと思います。

Q3. 対策をすると、費用が大きく増えてしまうのではないかと心配です。


A. お気持ちはよくわかります。後付けしやすい下地や仕様をあらかじめ用意しておく程度であれば、大きな追加費用がかからない場合が多いといえます。ただし、間取りや仕様、対策の範囲によって費用感は変わってきますので、資金計画とあわせて個別にご相談いただくのが安心です。反対に、完成後に本格的な工事で対策を加えようとすると、費用や手間がかさんでしまう場合があります。優先順位をつけながら、無理のない範囲で取り入れていくことができますので、お気軽にお声がけください。

Q4. 子どもが大きくなったら、対策はどうすればいいですか?


A. ネットや補助錠、ベビーゲートなどは、多くの場合、必要がなくなった時点で取り外すことができます。あらかじめ「後から外しやすい」形で計画しておけば、成長後も住まいの雰囲気やデザインを損なわずに済みます。お子さまの成長に合わせて、少しずつ暮らし方を変えていける。それも、注文住宅ならではの良さだと感じています。

Q5. 具体的にどんな工夫ができるのか、もっと詳しく知りたいです。


A. ご家庭の間取りやライフスタイルによって、向いている工夫は異なります。完成見学会や構造見学会では、実際の吹き抜けの手すりや階段の造りをご覧いただきながら、具体的なイメージを持っていただけます。まずは見学会や個別相談で、気になる点をお気軽にお聞かせください。


woodplusの施工エリアについて


woodplusでは、高槻市を中心に、島本町、茨木市、枚方市、摂津市、守口市、寝屋川市、吹田市、箕面市、豊中市、交野市などを主な施工エリアとして、家づくりのご相談を承っています。
事務所から車で1時間圏内を目安に対応しておりますので、施工可能エリアの詳細については、お気軽にお問い合わせください。



ご相談・お問い合わせについて


今回ご紹介したような「小さいうちだけできる対策」は、間取りの初期段階でご要望をお伝えいただくほど、無理なく取り入れやすくなります。woodplusでは、家づくり勉強会や個別相談、完成見学会、オンライン相談など、さまざまな形でお話を伺う機会をご用意しています。
「まだ何も決まっていないけれど、子育てと家づくりの両立について聞いてみたい」という段階でも、もちろん構いません。まずは情報収集からでも大丈夫です。
気になる点があれば、家づくり勉強会や個別相談を通じて、少しずつ形にしていきましょう。



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【ブログ更新】 📝
【実は他人事ではない?】住宅トラブルの実態データと、危険な兆候の見分け方

2026.08.31

「うちの工事、大丈夫かな」
そんな不安、実はみんな一度は感じています。
新築住宅の相談のうち、約7割で不具合が見つかっている。
これ、公的機関の統計に出ている数字なんです。

ひび割れ、雨漏り、性能不足。
聞くとドキッとしますよね。

でも大丈夫。
傾向を知っておけば、防げることがたくさんあります。
トラブルになりやすい会社や担当者のサインを、代表・武下が現場目線でまとめました。


危険なサインの見分け方、ブログで詳しく紹介しています。
👉「実は他人事ではない?住宅トラブルの実態データから見えてきた、危険な兆候の見分け方」

【実は他人事ではない?】住宅トラブルの実態データから見えてきた、危険な兆候の見分け方。背景には、木製家具のあるリビングでスマートフォンを操作する人物とwoodplusのロゴ。

【実は他人事ではない?】 住宅トラブルの実態データから見えてきた、危険な兆候の見分け方

2026.08.31

こんにちは。
高槻市を中心に注文住宅やリノベーションを手掛ける工務店、woodplus代表の武下です。

家づくりを進めていると、「トラブルが多い会社もあると聞くけれど、うちは大丈夫だろうか」「大手であれば、やはり安心なのだろうか」といった不安が、ふと頭をよぎることがあるかもしれません。楽しみなはずの家づくりが、こうした心配ごとで少し重たく感じられてしまうのは、もったいないことだと感じています。実は住宅業界には、毎年一定数の相談やトラブルが公的機関に寄せられているのが実情です。

この記事では、公的な統計データをもとに、実際にどのようなトラブルが多いのか、そしてクレームにつながりやすい住宅会社や担当者にはどのような傾向があるのかを、これまで多くのお客様と接してきた実感も交えながらお伝えします。数字や事例を知ることは、不安を大きくするためではなく、むしろ安心して一歩を踏み出すための備えになるはずです。
家づくりを不安なものとしてではなく、ご夫婦で楽しみながら進めていただくための判断材料として、ぜひ最後までご覧ください。

白い塗り壁と金属屋根が調和する、和モダンな住宅の外観。木目の玄関ドアや石畳のアプローチ、豊かな植栽が自然な温もりを演出しています。




住宅づくりで実際に多いトラブルとは?公的データから見る実態


家づくりにおけるトラブルや相談は、決して他人事ではありません。
国土交通大臣の指定を受けた公的な相談窓口である「住まいるダイヤル」(公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター)には、2024年度だけで30,812件の新規相談が寄せられており、そのうち新築住宅に関する相談は11,682件にのぼります。

この新築相談11,682件のうち、契約や仕様に関する相談を含む「トラブルに関する相談」は9,072件で、全体のおよそ8割を占めます。さらにこのうち、賃貸借契約や近隣とのやり取りなど住宅そのもの以外のトラブルを除いた「住宅のトラブルに関する相談」は98.7%にのぼり、その中でひび割れや雨漏りといった不具合が実際に確認された相談は74.6%を占めるとされています。
新築相談全体で見ると、およそ6割弱で何らかの不具合が確認されている計算になります。数字だけを見ると驚かれるかもしれませんが、これは「家づくりでは何かしらの確認・調整が発生することが珍しくない」という業界全体の実情を表していると捉えることができます。

不具合の内容として特に多く報告されているものを、新築住宅(戸建)のケースで見てみましょう。


  • ・ひび割れ 約19%
  • ・雨漏り 約16%
  • ・性能不足 約16%
  • ・変形(建具・床など) 約12%
  • ・汚れ 約11%
  • ・はがれ 約11%


※出典:住宅相談統計年報2025(住宅リフォーム・紛争処理支援センター)をもとに作成。件数や割合は集計時点のものであり、個別の物件やケースによって状況は異なります。

足場が組まれた建築現場で、木質パネルの施工箇所にメジャーを当てて正確に寸法を確認している現場担当者。

また、苦情の相手方としては「新築時の施工業者」が約64%と最も多く、不具合が発生する時期は築3年未満に集中する傾向があるとされています。つまり、引き渡し後の比較的早い段階で、何らかの確認や補修が必要になるケースが一定数あるということです。

相談内容の中身を見ると、「修補してほしい」という希望が最も多くを占めています。多くは補修や調整といった形で解決が図られているとされており、ちょっとした違和感をどれだけ早く共有できる関係性があるかが、その後の安心感を大きく左右すると感じています。

こうしたデータは、特定の会社の良し悪しを示すものではありません。ただ、「家づくりにはトラブルの可能性がゼロではない」という前提を持っておくことは、これから検討を始めるご夫婦にとって、決して不安をあおるものではなく、むしろ安心して進めるための土台になると考えています。
実際、woodplusにご相談くださるお客様の中にも、「以前検討していた会社では、疑問点をなかなか解消できず不安になった」というお声をいただくことがあります。数字上の傾向と、現場での実感には重なる部分が多いと感じています。

ガルバリウム鋼板仕上げのスタイリッシュな金属屋根と、シンプルで美しい白い外壁が組み合わされたモダンな住宅の外観。




クレームにつながりやすい住宅会社に、共通する傾向はあるのか


woodplusがこれまで多くのお客様とお話ししてきた中で感じるのは、「会社の規模の大小だけで、トラブルの起きやすさは判断できない」ということです。大手だから絶対に安心、地域の工務店だから不安、ということではなく、規模に関わらず注意しておきたいポイントがあると考えています。

これはあくまでwoodplusとしての視点であり、特定の会社を指すものではありませんが、お客様からお聞きする内容や業界の一般的な傾向として、以下のような点が共通しやすいと感じています。


  • ・標準仕様とオプションの境界があいまいなまま話が進む
  • ・工事中の検査体制(自社検査のみか、第三者機関が関わるか)が明確に説明されない
  • ・打ち合わせ内容が書面やメールなど記録に残る形で共有されない
  • ・契約前と契約後で、説明の内容やニュアンスが変わることがある
  • ・担当者が頻繁に代わり、要望の引き継ぎが十分でない


木目のデスク上で、「標準仕様」と「オプション」の付箋が貼られた住宅の御見積書にマーカーを引きながら確認する手元。

これらはいずれか一つが当てはまるからといって、必ずしもトラブルにつながるとは限りません。ただ、複数の項目が重なっている場合は、契約前に一度立ち止まって確認していただくことをおすすめしています。

こうした傾向は、決して「会社の努力不足」だけが原因ではないと感じています。
担当者一人あたりが抱える案件数が多く、丁寧な説明に十分な時間を割けない、という構造的な事情が背景にある場合も少なくありません。だからこそ私たちは、「なぜそうなっているのか」を批判的に捉えるより、「自分たちが検討している会社では、どうなっているか」を確認する視点を持っていただくことをおすすめしています。

woodplusでは、施工中の重要な工程について、自社基準で全工程の検査を行っています。さらに、最大6回の第三者検査も実施し、検査結果は写真付きの報告書として記録・保管しています。これは「品質を感覚ではなく仕組みで示す」という考え方によるもので、だからこそ、こうした体制の有無を確認することも、会社選びの一つの判断材料になり得ると考えています。
また、完成後には見えなくなる部分ほど重要だと考え、基礎配筋や構造体、防水下地といった工程を中心に、記録を長期保管する体制を整えています。そのため、将来的な点検やメンテナンスの際にも、判断の根拠として役立つものになっています。

木造住宅の建築現場で、柱や筋交いなどの構造躯体と接合部の金物を確認し、チェックリストとタブレットを用いて入念に構造検査を行う現場担当者。




「この担当者は少し注意したい」と感じるサイン(代表・武下の視点)


家づくりの満足度は、会社そのものだけでなく、担当してくれる「人」によっても大きく左右されます。これは特定の誰かを批判する意図ではなく、これまで多くのお客様からお聞きした声や、大工としての現場経験をもとに、代表である私自身が感じてきたことを、率直にお伝えするものです。
たとえば、次のような場面に心当たりがある場合は、少し立ち止まって確認してみることをおすすめします。


  • ・質問への回答があいまいなまま次の話に進む→後日改めて書面やメールで確認できるか
  • ・メリットの説明が多く、デメリットや注意点の説明が少ない→「向いていないケース」も聞いてみる
  • ・契約や決断を急がされているように感じる→一度持ち帰って検討する時間をもらえるか
  • ・見積りの内訳や標準仕様の範囲が説明されない→何が標準で何がオプションかを明文化してもらう


こうしたサインは、担当者の方の意図的なものというより、経験不足や社内体制の余裕のなさから生じているケースも少なくないと感じています。「この人はダメだ」と決めつけるというより、「気になる点は遠慮せず質問してみる」という姿勢を持っていただくことが、結果的にお互いにとって良い家づくりにつながると考えています。

自然光が差し込む明るい打ち合わせスペースで、住宅カタログを見ながら担当者の説明を聞き、熱心にメモを取る夫婦。

これまでお客様からお聞きした話の中には、「担当者が変わるたびに、以前伝えた要望が引き継がれておらず、何度も同じ説明を繰り返した」というお声もありました。こうした行き違いは、担当者個人の資質というより、社内の情報共有の仕組みが十分でないことが背景にある場合が多いと感じています。「打ち合わせ内容がどのように記録・共有されているか」を、契約前に一度確認してみるのも良い方法です。

woodplusでは、打ち合わせ回数を無制限にし、LINEや電話でも気軽にご相談いただける体制を整えています。これは「疑問をその場で解消できる関係性」こそが、後悔のない家づくりの土台になると考えているためです。あわせて、専任担当制を採用し、設計から現場、アフターサポートまで一貫して同じ担当者が関わることで、要望の行き違いを防ぐ工夫もしています。

木の家具と観葉植物が配置されたナチュラルなリビングで、くつろぎながらスマートフォンのメッセージ画面を操作する人物。




家づくりを安心して愉しむために、今からできること


ここまで、トラブルの実態や注意したいサインについてお伝えしてきましたが、最もお伝えしたいのは「家づくりは、本来とても楽しいものだ」ということです。不安な情報を知っておくことは、家づくりを恐れるためではなく、安心して愉しむための備えだと私たちは考えています。

実際、多くのトラブルは「知らなかったこと」がきっかけで発生しています。標準仕様の範囲を知らなかった、保証の内容を確認していなかった、契約書の意味を十分に理解しないまま進めてしまった、といったケースです。こうした「知らないままの失敗」は、事前に基礎知識を持つことで、かなりの部分を防げると考えています。

そのために有効なのが、住宅会社が主催する「家づくり勉強会」のような場です。予算の考え方、土地選びの基準、性能や品質の基本的な知識を、営業目的ではなくフラットな立場で学べる機会は、これから検討を始めるご夫婦にとって心強い判断材料になります。
woodplusでも、こうした基礎知識をわかりやすくお伝えする勉強会を定期的に開催しています。

木目のテーブルに予算計画や土地選びに関する家づくりの資料を複数広げ、要点をノートに書き留めている手元。

完成見学会や構造見学会のように、実際の建物を見ながら学べる機会も、判断材料を増やすうえで有効です。図面やカタログだけでは伝わりにくい断熱性能や動線、収納量などを、実寸で確認できることは、生活イメージを具体化するうえで大きな助けになります。資金計画についても早い段階で全体像を整理しておくと、見積り金額に一喜一憂せず、落ち着いて比較検討を進めやすくなります。

板張りの天井や木目の背面収納が温もりを演出するLDK。大きな掃き出し窓のそばで、担当者の説明を聞きながら見学する夫婦。

家づくりは、一生に一度という方がほとんどです。だからこそ、不安を抱えたまま進めるのではなく、正しい知識を味方につけて、ご夫婦で楽しみながら進めていただきたいと願っています。

柔らかな陽射しが差し込むナチュラルテイストのリビングで、木製家具に囲まれながらソファに座って笑顔で会話を楽しむ夫婦。




この記事のまとめ


住宅業界には一定数のトラブルや相談が公的機関に寄せられており、家づくりは「何も起こらない前提」で進めるより、「起こり得ることを知ったうえで備える」方が、結果的に安心につながります。


  • ・新築の「住宅のトラブルに関する相談」の約7割で実際に不具合が確認されており、トラブルは決して珍しいことではない
  • ・会社の規模だけでなく、検査体制や情報開示の姿勢を確認することが大切
  • ・担当者とのやり取りで気になる点は、遠慮せず質問・確認する姿勢を持つ
  • ・「知らないままの失敗」を防ぐには、契約前の基礎知識が役立つ
  • ・家づくりは不安なものではなく、正しい知識を味方にすれば十分に楽しめるもの


もし今、住宅会社選びや担当者とのやり取りで気になることがあれば、一人で抱え込まず、まずは基礎知識を整理するところから始めてみてください。woodplusの家づくり勉強会では、こうした不安や疑問を、押し売りなく丁寧に整理するお手伝いをしています。お気軽にご相談ください。

※本記事には、内容理解を助ける目的で一部AI生成画像を使用しています。



引用元・参照元



※本記事は確認時点(2026年8月10日)で公表されている最新の統計(住宅相談統計年報2025)をもとに作成しています。相談件数や統計の内容は次年度以降の集計・公表により更新される場合がありますので、最新の情報は上記リンク先でご確認ください。



よくある質問<FAQ>


Q1. 大手ハウスメーカーであれば、トラブルは少ないのでしょうか?


A. 会社の規模とトラブルの起きやすさは、必ずしも比例するものではないとされています。大手・地域工務店にかかわらず、検査体制や情報開示の丁寧さなど、会社ごとの姿勢を確認していただくことが、安心につながる近道だと考えています。

Q2. 契約前に、どんなことを確認しておけば良いですか?


A. 標準仕様とオプションの境界、工事中の検査体制、保証やアフターサポートの内容は、特に確認しておきたいポイントです。少しでも分からない点があれば、その場で質問し、可能であれば書面でも残しておくと安心です。

Q3. 担当者と少し話しづらさを感じています。変更をお願いしても良いのでしょうか?


A. 家づくりは長期間にわたるやり取りが続くため、担当者との相性はとても大切です。多くの会社では相談窓口や変更の仕組みが用意されていますので、まずは率直に、感じていることを伝えてみることをおすすめします。

Q4. トラブルの多くは、どのタイミングで発生しやすいのでしょうか?


A. 公的データでは、引き渡し後、比較的早い時期に不具合が確認されるケースが多い傾向が見られます。だからこそ、引き渡し後の定期点検や保証の内容を、契約前にしっかり確認しておくことが安心につながります。

Q5. 家づくり勉強会では、具体的にどんなことが学べますか?


A. 予算の立て方、土地選びの基準、性能や品質の基本的な考え方など、家づくりの土台となる知識を、営業色を抑えてお伝えしています。「何を質問すれば良いか分からない」という段階の方にも、安心してご参加いただけます。



woodplusの施工エリアについて


woodplusでは、高槻市を中心に、島本町、茨木市、枚方市、摂津市、守口市、寝屋川市、吹田市、箕面市、豊中市、交野市などを主な施工エリアとしてご相談を承っています。事務所から車で1時間圏内を目安としておりますので、エリア外であっても対応できる場合があります。
施工可能エリアの詳細は、お気軽にお問い合わせください。



ご相談・お問い合わせについて


家づくりに関する疑問や不安は、どんな小さなことでも構いません。
「まだ検討を始めたばかりで、何から聞けば良いか分からない」という段階でも大丈夫です。
woodplusでは、家づくり勉強会や個別相談、オンライン相談など、皆さまの状況に合わせてご相談いただける場をご用意しています。まずは情報収集からでも構いませんので、気になる点があればお気軽にお問い合わせください。



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【ブログ更新】 📝
削る順番が9割。予算オーバーで後悔しないコストダウンの優先順位

2026.08.27

見積もりが想定より高くなった。
家づくりでは、よくある話です。

キッチンをもう少し良くしたい、収納も増やしたい。
気づけば予算オーバー、というご相談を数多くいただきます。
でも、闇雲に削るのは危険です。

削る場所と順番を間違えると、住み始めてから後悔が残ります。
建物の形状、動線、収納の工夫。
削っても満足度を落とさない方法があります。
「後から追加できるもの」と「今決めておくべきもの」の見分け方も紹介しています。


納得のいく予算配分にするためのヒント、続きはブログでご紹介しています。
👉ブログを読む

「【削る順番が9割!】予算オーバーで後悔しない、コストダウンの優先順位とは?」という文字と、間取り図を見ながら家づくりの打ち合わせをする男女。

【削る順番が9割!】
予算オーバーで後悔しない、コストダウンの優先順位とは?

2026.08.27

こんにちは。
高槻市を中心に注文住宅やリノベーションを手掛ける工務店、woodplus代表の武下です。

家づくりのご相談の中で、「見積もりが想定より高くなってしまった」というお悩みは、実はとても多くいただくご相談のひとつです。
家づくりを進めていく中で、当初の想定より見積もりが膨らんでしまうことは、決して珍しいことではありません。打ち合わせを重ねるうちに、キッチンの仕様を少し良くしたい、収納をもう少し増やしたいといった希望が積み重なり、気づけば予算を超えていた、というお話もよく耳にします。「どこを削ればいいのか分からない」「妥協したことで後から後悔しないか不安」というお声を、私たちはこれまで数多くお聞きしてきました。せっかくの家づくりだからこそ、納得できる形で進めたいというお気持ちは、どのご家族にも共通しているように感じます。

本記事では、予算オーバーが判明したときに検討したいコストダウンの優先順位の考え方や、部屋を小さくしても満足度を保つための設計の工夫、後から追加しやすい設備と最初に決めておきたい設備の整理まで、具体例を交えてわかりやすくご紹介します。

木目の下がり天井と間接照明が温かみを演出する、アクセントウォールのあるリビングダイニング。




予算オーバー時、まず何から見直す?コストダウンの優先順位の基本


予算オーバーが分かったとき、多くの方がまず思いつくのが「部屋を小さくする」という方法です。
結論からお伝えすると、床面積を減らすことは、建築費用を抑えるうえで最も分かりやすく効果の出やすい方法のひとつです。住宅の建築費は、延床面積が増えるほど総額も大きくなる傾向があるため、面積を数畳減らすだけでも、総額への影響は決して小さくありません。

ただし、キッチンや浴室、玄関まわりなど、面積に関わらず一定の費用がかかる部分もあり、単純な比例関係ではない点には注意が必要です。だからこそ、打ち合わせの現場でも「まず部屋を小さくしましょう」という発想が最初に出てくることが多いのです。

そして、ここで注意していただきたいことがあります。
それは、「とにかく部屋を小さくすればよい」という単純な話ではないということです。何も考えずに面積だけを削ってしまうと、「思っていたより窮屈に感じる」「家具が置きにくい」「収納が足りない」といった、住み始めてからのがっかり感につながることがあります。せっかく予算を調整しても、暮らしにくさが残ってしまっては、本末転倒になりかねません。

大切なのは、削る順序と削り方です。
私たちが日々のご相談で大切にしているのは、「どこを削れば暮らしへの影響が小さいか」を、ご家族の使い方に合わせて一緒に整理していくことです。
例えば、来客の頻度が少ないご家庭であれば、応接的なスペースを見直す余地があるかもしれませんし、在宅ワークの時間が長いご家庭であれば、その部屋の広さは優先的に確保したいところです。
逆に、子ども部屋のように将来的に用途が変わる部屋は、最初から広く作りすぎず、成長に合わせて可変できる設計にすることで、面積と満足度のバランスを取りやすくなります。

また、予算オーバーの原因は面積だけとは限りません。打ち合わせを重ねるうちに、キッチンの仕様やお風呂のグレード、外構工事など、細かな希望が少しずつ積み重なっていくケースも多く見られます。ひとつひとつは小さな金額でも、積み重なると総額に大きく影響することがあるため、「何にいくらかかっているか」を早めに可視化しておくことが、冷静な判断につながります。

特に見落とされやすいのが、地盤改良費や外構工事、諸費用といった、建物本体以外にかかる費用です。これらは土地の条件によって金額が変わるため、当初の見積もりに含まれていなかったり、想定より高くなったりすることがあります。予算配分を考える際は、建物本体の仕様だけでなく、こうした付帯費用まで含めた総額で検討することが、後からの「こんなはずでは」を防ぐポイントになります。

実際にご相談いただいた事例では、部屋数を多めに希望されていたご夫婦が、予算の都合で間取りを見直すことになりました。当初は「部屋が減るなんて、狭くならないか心配」と不安そうにされていましたが、廊下を短くして家事動線をコンパクトにまとめ、独立した部屋の代わりにLDKの一角にスタディスペースを設ける形にご提案したところ、「思っていたより窮屈さを感じない」「むしろ家族の気配を感じられて良かった」というお声をいただきました。
面積を削ることそのものより、削った分をどう設計で補うかが、住み始めてからの満足度を左右すると、私たちは日々の現場で感じています。

リビングの一角に設けられた、木の風合いを活かした造作カウンターとオープン棚のあるスタディスペース。




部屋を小さくしても「がっかりしない」ための設計の工夫


部屋を小さくしても、設計の工夫次第で体感の満足度への影響を小さく抑えられる場合があります。ここでは、私たちが実務でよくご提案している工夫をいくつかご紹介します。

まず取り組みやすいのが、建物の形状をシンプルに整えることです。凹凸の多い建物は、外壁の面積が増えたり、屋根や基礎の形状が複雑になったりすることで、施工の手間が増え、コストが上がりやすい傾向があります。総二階に近い、四角形に近い建物形状にすることで、見た目の印象を大きく変えずにコストを抑えられる場合があります。凹凸を減らした分、外壁の素材やアクセントカラーで表情をつける、といった工夫を組み合わせると、シンプルさと個性を両立させることもできます。

落ち着いた色合いの塗り壁調の外壁に、木目の玄関ドアとフェンスがアクセントになったシンプルな住宅の外観。

次に、廊下や動線の見直しも効果的です。
廊下は「通るためだけの空間」になりがちですが、面積としては意外と大きな割合を占めます。玄関からLDK、洗面へと続く動線を短くまとめることで、床面積を抑えながら、むしろ家事のしやすさが向上することもあります。
私たちがご提案する「時短動線プラン」のように、キッチン・洗面・浴室・ランドリールームを一つのゾーンに近づける設計は、面積を抑えつつ暮らしやすさを高める、コストダウンと満足度向上を両立しやすい工夫のひとつです。

洗濯機の上部に造作のオープン棚とハンガーパイプを設けた、家事動線に優れた洗面脱衣室。

収納についても、考え方を工夫することで満足度を保ちやすくなります。
例えば、3畳の大きな納戸をひとつ設けるより、各部屋に必要な分だけの収納を分散して配置するほうが、結果的に使いやすく、無駄なスペースが生まれにくいという声もよくいただきます。収納は「大きさ」よりも「使う場所に、使う分だけある」ことが満足度につながりやすいポイントです。
天井高を抑える、造作家具でデッドスペースを収納に変えるといった工夫も、面積を増やさずに使い勝手を高める方法として有効です。

木目調の引き戸を備え、上部の可動棚とハンガーパイプで衣服を効率的に収納できるクローゼット。

もうひとつ見落とされがちなのが、窓の数や種類の見直しです。
窓は開口部が増えるほど費用がかかりやすく、また断熱性能にも影響します。すべての窓にこだわるのではなく、採光や通風のために本当に必要な窓を絞り込み、その分の予算を性能や仕上げに回す、という考え方も、コストと快適性のバランスを取るうえで有効です。

大きな掃き出し窓から明るい日差しが差し込み、庭の緑を楽しめるナチュラルテイストのリビング。

バルコニーや軒の出についても、見直しの余地があるケースがあります。
バルコニーは面積が広いほど防水工事の範囲が広がり、メンテナンス費用にも影響します。洗濯物を干す用途が中心であれば、必要最小限の広さに抑えつつ、室内干しスペースを充実させるという選択肢もあります。
軒の出についても、外壁の劣化を抑える役割がある一方で、コストとのバランスを見ながら検討する部分です。

白い外壁にダークカラーの縦格子手すりが映えるバルコニー。軒天には木目調の素材があしらわれています。

一方で、削ってはいけない部分もあります。
例えば、耐震性能や断熱性能、気密性能といった、住まいの安全性や快適性の根幹に関わる部分は、後から変更することが難しく、また暮らし始めてからの満足度や光熱費にも大きく影響します。こうした部分は、面積や仕様の調整とは切り離して考えることをおすすめしています。

※性能の感じ方には個人差があり、条件によって効果も異なりますので、事前にしっかりご確認いただくことが大切です。

建築中の住宅の壁面に、気密性と断熱性を高める発泡ウレタンフォームが隙間なく施工された様子。




「後から付けられるもの」「最初に決めておきたいもの」の整理


コストダウンを検討する際には、「後からでも追加しやすいもの」と「最初に決めておいたほうがよいもの」を分けて考えることが、後悔を防ぐポイントになります。後から追加できるものまで最初から予算に組み込んでしまうと、限られた予算を圧迫してしまうことがあるためです。
逆に、最初に決めておくべきものを先送りにしてしまうと、後から変更するために大掛かりな工事が必要になり、結果的に費用がふくらんでしまうこともあります。

一般的な傾向として、家具やインテリア、一部の照明器具、カーテン、庭の植栽などは、住み始めてから暮らしに合わせて少しずつ揃えていくことも可能です。一方で、断熱・気密・耐震性能、コンセントや配線・配管の位置、窓の大きさや位置、太陽光発電の下地などは、後から変更しようとすると、壁や床を壊す必要が出てきたり、費用が大幅に増えたりする場合があります。
下記に、一般的な目安として整理をまとめました。ご家庭の状況やご希望によって最適な判断は異なりますので、迷われた際には一度ご相談いただくと整理がしやすくなります。

無垢材のフローリングと塗り壁仕上げが特徴的な、ナチュラルテイストのリビング。木製サッシの大きな掃き出し窓から明るい光が差し込む、温かみのある空間。


分類後から追加・変更しやすいもの最初に決めておきたいもの
性能断熱性能・気密性能・耐震性能、太陽光パネルの下地
設備配線照明の一部・スマート家電コンセントの数と位置、配管・配線ルート
開口部カーテン・ブラインド窓の大きさ・位置・数
収納可動棚・追加家具造り付け収納の位置・パントリーの配置
外構植栽・ウッドデッキ・物置駐車スペースの配置
内装家具・インテリア雑貨床材・壁材など仕上げ素材の選定

※性能に関する仕様や基準は、今後見直される場合があります。最新の仕様については個別にご確認ください。
※太陽光発電の設置可否や下地仕様は、建物条件やご希望によって異なります。詳細は個別にご相談ください。

表を踏まえたうえで、私たちがよくお伝えしているのは、「迷ったら、後から変更しにくいものを優先する」という考え方です。
カーテンや家具は、住みながら少しずつ理想に近づけていく楽しみもありますが、構造や配線、性能に関わる部分は、完成後に手を入れようとすると想像以上に費用と手間がかかることが多いためです。実際に「配線を先に決めておけばよかった」「窓をもう少し絞ればよかった」というお声をいただくこともあり、こうした後悔は、事前の整理によって防ぎやすい部分でもあります。

具体的な検討の進め方としては、まず「絶対に外せないこと」と「できれば叶えたいこと」を分けて整理し、優先度の高い場所から予算を配分していくことをおすすめしています。私たちの家づくり相談でも、まずご要望を丁寧にお伺いしたうえで、複数のプランを比較できる形でご提案するようにしています。
「わがままかもしれない」と思うようなご要望でも、まずは率直にお聞かせいただくことが、納得できる予算配分への近道だと、私たちは考えています。難しいご要望であっても、どこかに解決の糸口があることが多いものです。

木のテーブルに広げた間取り図や外観パースを見ながら、家づくりの打ち合わせをしている様子。

予算オーバーへの対応で大切なのは、闇雲に削ることではなく、優先順位を整理し、削っても後悔しにくい場所から手をつけることです。部屋の大きさを見直す場合も、建物形状や動線、収納の工夫を組み合わせることで、体感の満足度への影響を小さく抑えやすくなります。
また、後から追加できるものと、最初に決めておきたいものを分けて考えることも、限られた予算を無理なく活かすための大切な視点です。

この記事で押さえておきたいポイントを、あらためて整理します。


  • ・コストダウンは面積を削るだけでなく「削る順序」が満足度を左右する
  • ・建物形状をシンプルにする、動線を短くするなど、設計の工夫で影響を小さくしやすい
  • ・耐震性能や断熱性能など、暮らしの根幹に関わる部分は優先的に確保する
  • ・家具やカーテンなど、後から揃えやすいものは無理に最初から予算化しない
  • ・迷ったときは、ひとりで抱え込まず、早めに相談することで整理がしやすくなる


家づくりは、正解がひとつではないからこそ、迷いや不安がつきものです。
もし今、予算のことで悩んでいらっしゃるなら、まずは今のご希望を整理するところから、一緒に考えていければと思います。
※本記事には、内容理解を助ける目的で一部AI生成画像を使用しています。



引用元・参照元


本記事は、外部の統計・制度情報の引用は行っておらず、woodplusにおける家づくりのご相談実務・自社一次情報をもとに作成しています(確認時点:2026年8月10日)。
今後、仕様や制度、標準仕様の内容などが変更される場合がありますので、詳細は個別にご確認ください。



よくある質問<FAQ>


Q1. 部屋を小さくすると、本当に窮屈に感じてしまいますか?


A. 感じ方には個人差がありますが、廊下や収納の配置、建物形状などを工夫することで、面積を抑えても窮屈さを感じにくくすることは可能です。私たちも、間取りの提案の中でその点を大切にしています。まずは一度、具体的なプランでイメージを確認していただくと安心です。

Q2. コストダウンできる場所とできない場所は、どうやって判断すればよいですか?


A. 目安としては、後から変更が難しいもの(性能・配線・窓の位置など)は優先的に確保し、後から揃えやすいもの(家具・カーテンなど)は無理に最初から予算化しない、という考え方がひとつの基準になります。ご家庭ごとに事情は異なりますので、迷ったときはご相談いただくと整理しやすくなります。

Q3. 予算オーバーが分かった場合、どのタイミングで相談すればよいですか?


A. 気づいた時点でできるだけ早くご相談いただくのがおすすめです。早い段階であるほど、間取りや仕様の調整の選択肢が広がります。「まだ相談するには早いかも」と感じる段階でも、大丈夫です。

Q4. わがままな要望を伝えても大丈夫でしょうか?


A. もちろんです。むしろ、率直なご要望をお聞かせいただくことが、納得できるプランづくりの第一歩だと考えています。すべてを叶えることが難しい場合でも、優先順位を整理しながら、一緒に落としどころを探っていきます。

Q5. 後から設備を追加する場合、費用はどれくらい変わりますか?


A. 設備の種類や工事の範囲によって差があるため、一概にはお伝えしにくい部分です。ただし、構造や配線に関わるものほど、後から追加する際に工事の範囲が広がりやすく、費用や手間も大きくなる傾向があります。気になる設備がある場合は、最初の打ち合わせ段階で候補として挙げておくと、比較検討がしやすくなります。



woodplus の施工エリアについて


woodplusでは、高槻市を中心に、島本町、茨木市、枚方市、摂津市、守口市、寝屋川市、吹田市、箕面市、豊中市、交野市など、事務所から車で1時間圏内のエリアを中心に家づくりのご相談を承っています。施工可能エリアの詳細は、お気軽にお問い合わせください。



ご相談・お問い合わせについて


「うちの場合、どこから見直せるんだろう」「予算内でどこまで叶えられるか知りたい」など、具体的な状況に応じたご相談は、個別相談やオンライン相談でも承っています。
まずは家づくり勉強会で全体像を掴んでいただくのもおすすめです。気になる点があれば、どんな小さなことでもお気軽にご相談ください。



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家づくりcafe
家づくり個別相談会

【ブログ更新】 📝
6割超が窓を開けっぱなし。夏の防犯調査でわかった、住まいの死角

2026.08.24

今年も暑い日が続いていますね。

涼しさを求めて、窓を開けたまま過ごすご家庭は多いと思います。
実はその「開けっぱなし」、夏特有の防犯リスクにつながっています。
玄関の鍵は気にしても、窓までは意識が届いていない。

そんな実態が、最新の調査で明らかになりました。
「2階だから」「昼間だから」という油断も要注意です。

侵入窃盗の主な手口や、今日から始められる対策もまとめました。


窓まわりの見落としがちなポイント、続きはブログでご紹介しています。
👉ブログを読む

『【6割超が窓を開放】夏の防犯リスクの実態調査から見える、住まいの死角とは?』と記された、大きな掃き出し窓を開け放った風通しの良いリビング。

【6割超が窓を開放】
夏の防犯リスクの実態調査から見える、住まいの死角とは?

2026.08.24

こんにちは。
高槻市を中心に注文住宅やリノベーションを手掛ける工務店、woodplus代表の武下です。

暑さが厳しくなるこの時期、少しでも涼しく過ごそうと、風を通すために窓を開けたまま過ごすご家庭は多いのではないでしょうか。夕方になっても気温が下がりきらない日が続くと、エアコンだけに頼らず、窓からの風で涼をとりたくなるのは自然なことだと思います。

ただ、実はこの「窓の開けっぱなし」が、夏特有の防犯リスクにつながっていることは、意外と知られていません。今回は、パナソニック株式会社の実態調査と警察庁の統計をもとに、夏に見落としがちな防犯の盲点をお伝えします。住宅初心者の方にも分かりやすいよう、通年で取り入れられる対策まで整理しました。これから家づくりを考えるご家族にとって、知っておいて損はない内容です。

白い塗り壁風の外壁と木目調の玄関ドアに、豊かな植栽のアプローチが調和する住宅の外観。




夏は6割超が「窓を開けたまま」。玄関との意識の差に注意


夏場は、電気代の節約や換気を目的に窓を開けて過ごす方が多く、そこに防犯上の死角が生まれやすいというのが結論です。
パナソニック株式会社は、首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)にお住まいの一戸建て居住者800名を対象に「夏の防犯リスクの実態調査」を実施しました。この調査によると、暑い時期に電気代対策として窓を開けて過ごすことが「かなりある」「たまにある」と答えた人は合わせて65.8%にのぼりました。
特に60代では71.3%に達しており、シニア世代を中心に、猛暑を乗り切るための「窓の開放」が生活の一部になっている様子がうかがえます。地域による差はあるかもしれませんが、電気代や暑さへの対応として窓を開ける機会が増えるという傾向自体は、多くのご家庭に共通するのではないでしょうか。

庭へ繋がる大きな掃き出し窓を開け放ち、無垢材の床に心地よい風が吹き込む開放的なリビング。


一方で、同じ調査では自宅の防犯対策として意識している場所を尋ねたところ、「玄関のドア」への意識は78.1%と非常に高いのに対し、「2階以上の部屋の窓」は44.8%、「ベランダ・バルコニーの掃き出し窓」は42.3%、「キッチンや浴室・トイレなどの小窓」は39.1%と、いずれも半分以下にとどまっています。玄関まわりの施錠にはとても敏感な一方で、風を通すために開け放たれた窓が、意識の外に置かれやすいという実態がここから見えてきます。

この傾向は、私たちが日々お客様と接する中でも感じるところです。「玄関の鍵は防犯性の高いものを選んだけれど、窓のことまでは考えていなかった」というお声を、家づくりのご相談の場でもよく耳にします。夏は特に、風通しの良さと防犯のバランスをどう取るかが、住まいづくりの実務的なテーマになります。

意識している場所割合
玄関のドア78.1%
2階以上の部屋の窓44.8%
掃き出し窓(ベランダ等)42.3%
キッチン・浴室・トイレの小窓39.1%


防犯性に配慮されたダブルロック式の鍵と、シルバーのハンドルを備えた木目調の玄関ドア内側。


換気そのものをやめる必要はありません。網戸のロックを併用する、窓を開ける幅を制限するストッパーを取り入れる、外から室内の生活パターンが読み取りにくいようカーテンやブラインドの使い方を工夫するなど、風を通しながらも死角をつくらない工夫は十分に可能です。
「開けるか、閉めるか」の二択ではなく、「安全に開ける方法」を考えていただくのが、無理のない防犯対策の第一歩になります。

アームストッパーで一定の角度に開いて固定された、白いサッシの縦滑り出し窓。




「2階だから安心」「昼間だから大丈夫」という油断が生まれる理由


高い場所や日中の時間帯であっても、侵入のリスクがなくなるわけではないという点を、まず押さえておく必要があります。
先ほどの調査で、2階以上の窓を開放している人に高所の窓についての意識を聞いたところ、「在宅中であれば安全だと思う」と答えた人が45.5%、「昼間であれば比較的大丈夫だと思う」が34.7%、なかには「高い場所なので不審者に侵入される心配はないと思う」という回答も17.8%見られました。

しかし、実際にはエアコンの室外機や雨どい、物置などが、2階への侵入を試みる際の「足場」として利用されるケースが少なくないとされています。高い場所だからといって、侵入のハードルが下がるわけではないという点は、意外と見落とされがちなポイントです。

白い外壁に黒いサッシの窓がアクセントになった住宅の外観と、下部に設置されたエアコン室外機。


あわせて、警察庁の統計データもご紹介します。
政府広報オンラインが警察庁「住まいる防犯110番」の情報をもとに公表している内容によると、令和6年(2024年)の住宅侵入窃盗は、住宅の形態にかかわらず、鍵の掛かっていない箇所からの侵入が多くを占めているとされています。

また、警察庁「犯罪統計書:令和5年の犯罪」では、住宅への侵入手段のうち「無締り(鍵の閉め忘れ)」が全体の46.5%ともっとも多く、次いで「ガラス破り」が30.5%、ピッキングなどの「施錠開け」は8.4%にとどまるという結果が示されています。年度によって数値の内訳は多少異なりますが、いずれの年も「鍵の掛け忘れ」と「窓ガラスを破っての侵入」が主な手口となっている点は共通しており、一戸建て住宅では窓からの侵入割合が高い傾向にあるともされています。

なお、ピッキングなどの「施錠開け」の割合が低くなっているのは、防犯性能の高い錠が普及してきたことも背景にあるとされています。裏を返せば、鍵そのものの性能を高めるよりも先に、「開けっぱなし」「閉め忘れ」をなくすことのほうが、日々の暮らしの中では取り組みやすい対策だといえそうです。

つまり、「鍵をかけ忘れた窓」と「人目につきにくい窓」の二つが、特に注意すべきポイントということになります。また、警察庁「住まいる防犯110番」では、侵入に時間がかかるほど犯行を諦める傾向にあることも紹介されています。「侵入に時間がかかりそうな家だ」と思わせることができれば、それ自体が有効な防犯対策になるということです。
ここで、夏に見直しておきたいチェックポイントを整理します。


  • ・短時間の外出や在宅中でも、使っていない窓は施錠する習慣をつける
  • ・室外機や物置、フェンスなど、2階への足場になりやすいものの配置を見直す
  • ・死角になりやすい窓(裏手・勝手口・浴室など)には補助錠や防犯フィルムを検討する
  • ・掃き出し窓や小窓など、意識が薄れがちな窓ほど優先的に対策する


キッチンの横に設置された、格子付きの採風勝手口ドアの内観。


補助錠を一つ追加する、窓ガラスに防犯フィルムを貼るといった工夫は、大がかりな工事をしなくても比較的取り入れやすい一般的な防犯対策として知られています。まずはご自宅の窓を一つずつ点検してみることから始めてみてください。



長期不在時の「不安7割」と「対策は戸締まりのみ」というギャップ


夏休みの帰省や旅行など、家を空ける機会が増える時期は、不安を感じるだけで終わらせず、複数の対策を組み合わせることが結論として大切です。

同調査では、長期不在時に空き巣などの防犯面で不安を感じるかという質問に対し、「かなり不安を感じる」「少し不安を感じる」を合わせて70.5%の人が不安を抱いていると回答しています。一方で、実際に行っている対策を聞いたところ、「すべての窓・ドアの戸締まり」が76.5%と圧倒的多数を占め、それ以外の対策の実施率は限定的でした。センサーライトの設置は30.1%、窓への補助錠設置は25.9%、防犯カメラの設置は17.0%、近隣の知人や親戚への声掛けは11.1%にとどまっています。

この数値をみてわかることは、不安は感じているものの、具体的な行動には移せていない方が多いという実情です。戸締まりはもちろん基本ですが、それだけに頼らない備えを、いくつか組み合わせておくことが安心につながります。

旅行鞄を持ち、木目調の玄関ドアを開けて外出または帰宅する男女の後ろ姿。


長期不在時の対策実施率
すべての窓・ドアの戸締まり76.5%
センサーライトの設置30.1%
窓への補助錠設置25.9%
防犯カメラの設置17.0%
近隣への声掛け11.1%


戸締まり以外に取り入れやすい対策としては、以下のようなものが挙げられます。


  • ・照明を自動で点灯・消灯させ、在宅しているように見せる仕組みを利用する
  • ・敷地内への接近を検知して知らせるセンサーライトやカメラを設置する
  • ・新聞や郵便物がたまらないよう、あらかじめ止める手続きをしておく
  • ・近隣の方に一言声をかけておき、様子を気にかけてもらえる関係を保つ


白い外壁に設置されたセンサー付き屋外照明と、木目調の玄関ドアが見える住宅の外観。


近隣とのつながりが薄れつつある地域も増えていますが、ちょっとした声掛けが防犯の面でも意味を持つことがあります。ご夫婦だけで抱え込まず、周囲との関係性も含めて対策を考えていただければと思います。

私たちがこれまでにお聞きした中には、「実家への帰省中に、隣家の方が郵便受けの新聞を毎日取り込んでくださっていた」というお話もありました。こうした関係性は一朝一夕には築けませんが、日頃の挨拶や声掛けの積み重ねが、いざというときの安心につながることもあります。防犯対策というと機器や設備を思い浮かべがちですが、暮らしの中の人とのつながりも、立派な備えのひとつだといえます。



家づくりの段階から考える、窓と間取りの防犯対策


防犯性能は、住み始めてから対策を足すよりも、設計の段階であらかじめ考えておくほうが、無理なく、見た目にも自然に取り入れやすくなります。
woodplusでは、標準サッシとして、YKK APの高性能樹脂窓「APW330」、または三協アルミの「エスティナ」のいずれかを採用しています。窓は夏の涼しさや冬の暖かさを左右する断熱の要であると同時に、防犯上もっとも意識したい部位でもあります。性能の高い窓を選ぶことは、快適性と安心の両方につながる選択といえます。

無垢材の窓枠や腰壁と組み合わされた、気密性の高そうな白いサッシ窓のクローズアップ。


また、間取りの計画段階でも防犯に配慮できる部分があります。
たとえば、道路や隣家からの視線をコントロールしながら光を取り込む設計や、勝手口・浴室の小窓など死角になりやすい位置の配置を工夫することで、侵入されにくい住まいづくりにつなげることができます。私たちが得意とする「光とプライバシーを両立する環境設計プラン」も、こうした考え方をベースにしています。

無垢材の床と塗り壁風の壁に囲まれ、高窓から自然光が差し込むリビングと奥に続く和室。


家づくりの段階で防犯を検討する際に、押さえておきたい視点を整理します。


  • ・窓の性能(防犯性・断熱性)を、価格だけでなく機能面からも比較する
  • ・死角になりやすい窓の位置や数を、設計段階で確認する
  • ・室外機や物置の配置が、2階への足場にならないか事前に検討する
  • ・完成後に後付けする場合の費用感も、あらかじめ確認しておく


すでにお住まいの方は後付けの対策が中心になりますが、これから家を建てる方は、性能・間取り・配置の三つを設計段階で組み合わせられるという利点があります。どちらの場合も、「窓は防犯の要」という視点を持っていただくことが、安心して暮らし続けるための土台になります。

実際のご相談の場でも、「デザイン優先で窓を大きく取りたいけれど、道路からの見え方が気になる」というご夫婦は少なくありません。そうした場合、窓の大きさや位置を変えずに、植栽や外構でさりげなく視線を遮る、あるいは高窓(ハイサイドライト)を組み合わせて採光と目隠しを両立させるなど、間取りの打ち合わせの中で調整できる方法はいくつもあります。
防犯とデザインは、対立するものではなく、設計の工夫次第で両立できる部分が大きいというのが、これまで多くの現場に携わってきた実感です。



この記事のまとめ


夏は換気や節電のために窓を開ける機会が増える一方で、その窓が防犯上の死角になりやすい時期でもあります。玄関の施錠意識は高くても、窓や長期不在時の対策までは手が回っていないというのが、多くのご家庭に共通する実態です。


  • ・夏場は6割以上が窓を開けて過ごしており、玄関に比べて窓への防犯意識は低めになりがちです
  • ・「2階だから」「昼間だから」という油断が、足場を使った侵入リスクを見落とす原因になります
  • ・住宅への侵入は、鍵の掛け忘れやガラス破りが多くを占めるとされています
  • ・長期不在時は7割が不安を感じる一方、対策は戸締まりのみに偏りやすい傾向があります
  • ・家づくりの段階から窓性能や間取りを工夫することで、無理のない防犯対策につなげられます


まずは、ご自宅やこれから建てる住まいの窓を一つずつ思い浮かべ、「ここは死角になっていないか」を確認することから始めてみてください。
小さな見直しの積み重ねが、ご家族の安心につながります。

※本記事は執筆時点(2026年8月中旬)の情報です。統計データや調査結果、制度、商品仕様などは、実施団体や公的機関により変更・更新される場合がありますので、最新の内容は各出典元にてご確認ください。
※本記事には、内容理解を助ける目的で一部AI生成画像を使用しています。



引用元・参照元


  • • 内閣府政府広報室「空き巣や強盗から命と財産を守る『住まいの防犯対策』」(資料:警察庁「住まいる防犯110番」、令和6年データ)
    https://www.gov-online.go.jp/article/202310/entry-9977.html

  • • 警察庁「住まいる防犯110番」(侵入者プロファイリングhttps://www.npa.go.jp/safetylife/seianki26/theme_a/a_e_3.html

  • • パナソニック株式会社 コミュニケーションデザインセンター「夏は6割超が“窓を開けたまま生活”。『2階だから安心』に潜む盲点。長期不在時も『戸締まり頼み』に。猛暑にともなう防犯対策の“盲点と課題”が明らかに【夏の防犯リスクの実態調査】」(PR TIMES、対象:首都圏一戸建て居住者800名)
    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001227.000024101.html

  • • HOME ALSOK研究所「最新の統計データから読み解く、侵入窃盗の傾向と防犯対策はコレ!」(出典:警察庁「犯罪統計書:令和5年の犯罪」/警察庁「令和6年の刑法犯に関する統計資料」)https://www.alsok.co.jp/person/recommend/071/





よくある質問<FAQ>


Q1. 夏だけ窓の防犯対策をすれば十分ですか?


A.夏は窓を開ける機会が増えるため意識していただきたい時期ではありますが、侵入窃盗そのものは季節を問わず発生するとされています。夏をきっかけに、窓の施錠や補助錠の設置など、通年で続けられる習慣に見直していただくと安心につながります。

Q2. マンションでも一戸建てと同じような対策が必要ですか?


A. 住宅の形態によって、狙われやすい場所や手口の傾向は多少異なるとされています。一戸建てでは窓からの侵入が多い傾向にありますが、共同住宅でも玄関の施錠忘れなどが原因になるケースがあります。ご自宅の形態に合わせて、優先度の高い場所から対策を検討していただければと思います。

Q3. 防犯カメラやセンサーライトは、新築時に付けたほうがいいですか?


A. 配線や設置位置を後から変更するのは手間がかかることが多いため、新築のタイミングで検討しておくと、見た目もすっきりと仕上げやすくなります。もちろん、入居後に必要な部分だけ追加していく方法も可能ですので、ご家庭の状況に合わせてご相談ください。

Q4. 窓の防犯性能は、断熱性能と両立できますか?


A. はい、両立は可能です。近年の高性能樹脂窓は、断熱性と一定の防犯性を兼ね備えたものが増えています。窓を選ぶ際は、デザインだけでなく、性能面の比較もあわせて行っていただくことをおすすめします。

Q5. 長期不在にする際、これだけはやっておいたほうがいいことはありますか?


A. 「すべての窓・ドアの施錠」を基本としたうえで、照明を自動で点灯・消灯させる、郵便物がたまらないようにする、近隣の方へひと声かけておく、といった対策を一つでも組み合わせていただくと安心感が高まります。無理のない範囲から、少しずつ取り入れてみてください。



woodplus の施工エリアについて


woodplusでは、高槻市を中心に、島本町、茨木市、枚方市、摂津市、守口市、寝屋川市、吹田市、箕面市、豊中市、交野市など、事務所から車で1時間圏内のエリアで家づくりのご相談を承っています。
施工可能エリアの詳細については、お気軽にお問い合わせください。



ご相談・お問い合わせについて


窓の性能や、防犯に配慮した間取りの工夫は、実際の完成見学会や構造見学会で体感していただくこともできます。「実物を見ながら確認したい」という方はぜひ見学会情報もあわせてご覧ください。
もちろん、まずは個別相談やオンライン相談で気になる点だけお聞かせいただく形でも大丈夫です。ご夫婦のペースに合わせて、じっくりお話しさせていただきます。



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【ブログ更新】 📝
【耐震だけで安心?】南海トラフ地震に備える、今日からの防災リスト

2026.08.20

熊本地方の地震、ニュースで見て不安になった方も多いと思います。
「次は南海トラフ地震では」と、ふと頭をよぎることはありませんか。

高槻市では、南海トラフ地震で全壊棟数約1,797棟という想定も出ています。
でも、怖がるだけでは何も変わりません。
避難所の確認、水や非常食の備蓄、家具の転倒防止。
実はどれも、今日から一つずつ始められることばかりです。

そして忘れてはいけないのが、住まいそのものの強さ。
耐震性能だけで安心していい理由になるのか、あらためて考えてみました。

👉続きはブログでお読みいただけます!

グレーのタイル床とフロートタイプの白い玄関収納がある土間に置かれた防災リュック。「【耐震だけで安心?】南海トラフ地震に備えて、今日から始めておきたい防災リストについて」というテキスト。

【耐震だけで安心?】
南海トラフ地震に備えて、今日から始めておきたい防災リストについて

2026.08.20

こんにちは。
高槻市を中心に注文住宅やリノベーションを手掛ける工務店、woodplus代表の武下です。

日々のご相談の中で、地震への備えについてお話しする機会が増えてきましたので、今日はその内容を整理してお伝えします。
先日発生した熊本地方の地震のニュースをご覧になり、「次は南海トラフ地震ではないか」と不安を感じたご夫婦も多いのではないでしょうか。テレビやスマートフォンでその映像を目にするたびに、他人事とは思えなくなるものです。これから家族の暮らしを築いていく最中だからこそ、漠然とした不安がふと頭をよぎることもあるかもしれません。高槻市周辺でも、南海トラフ地震についてのご質問を最近よくいただくようになりました。

この記事でお伝えするのは3つです。南海トラフ地震について今分かっていること、日頃からできる備え、そして住まいの性能面で押さえておきたいポイント。この3つを整理してお伝えします。読み終えたときに、漠然とした不安がそのまま「今日からできる行動」に変わるきっかけになれば嬉しく思います。

白い外壁と木目調のアクセントウォールが特徴的な、シンプルモダンな2階建て住宅の外観。カーポート付きの駐車スペースを備えています。




南海トラフ地震は「いつ」「どのくらいの確率」で起きるのか


南海トラフ地震がいつ発生するかを、現在の科学で正確に言い当てることはできません。
政府の地震調査委員会は2025年に発生確率の算出方法を見直し、今後30年以内に発生する確率として「60〜90%程度以上」「20〜50%」という2つの値を公表しました。数字が2つあるのは、地震が起きる仕組みをどう見積もるかで計算方法が異なり、そのどちらも切り捨てずに示しているためです。2026年1月時点の最新評価でもこの枠組みは維持されており、いずれの数値で見ても低いとは言えない状況です。

2026年7月28日、熊本県熊本地方でマグニチュード7.1、最大震度7の地震が発生しました(気象庁命名「令和8年熊本地震」)。
この地震は、内陸の断層がずれて起きたタイプです。南海トラフ地震のように、海側のプレートが陸側のプレートの下に沈み込む境界で起きる海溝型地震とは、仕組みが異なるとされています。とはいえ、「このタイプではないから安心」と言い切れる根拠はどこにもありません。日本で暮らしていく以上、どの地域であっても大きな地震と隣り合わせであることに変わりはないのです。

高槻市が公表している資料によると、南海トラフ地震が発生した場合、マグニチュード9.0から9.1程度の規模が想定されており、市内での建物の全壊棟数は約1,797棟、避難所生活者数は約15,396人にのぼるとされています。
また、高槻市の直下を通る有馬高槻断層帯による地震では、マグニチュード7.3から7.7程度が想定され、全壊棟数は約32,009棟、避難所生活者数は約60,409人と、南海トラフ地震よりも大きな被害が想定されています。海溝型と直下型、それぞれで想定される被害の規模が異なることも、あわせて知っておいていただきたいポイントです。

※これらの確率や被害想定は、あくまで現時点で公表されている評価にもとづくものです。今後の調査や見直しによって数値が更新される場合がありますので、最新情報は気象庁や地震調査研究推進本部、高槻市の公式ページでご確認ください。

なお、南海トラフの想定震源域やその周辺でマグニチュード6.8以上の地震が観測されると、気象庁から「南海トラフ地震臨時情報」が発表される仕組みになっています。これは「地震が起きる」という予告ではなく、「大規模地震が発生する可能性が平常時よりも相対的に高まっている」ことを知らせるものです。この情報が出た際にあわてないためにも、普段からどのような情報が、どんなときに発表されるのかを知っておくことも、備えのひとつと言えます。

無垢材のダイニングテーブルで地図やタブレットを見ながら話し合う夫婦。背景には木の温もりが感じられるナチュラルな対面キッチンが広がっています。




「もしも」に備えて、今日から始められる具体的な準備


大きな地震はいつ起こるか分からないからこそ、事前にどれだけ備えておけるかが、その後の暮らしを大きく左右します。難しく考える必要はなく、まずは次のような項目から、ご家庭でできることを一つずつ確認していただければと思います。

日頃から確認しておきたいこと

  • ・お住まいの地域の避難所・避難場所の位置を、ハザードマップで家族全員が把握しておく
  • ・自宅から避難所までの経路を、実際に歩いて確認しておく(夜間や雨天時も想定)
  • ・家族が離れている時間帯に被災した場合の集合場所・連絡方法を決めておく(災害用伝言ダイヤル171なども活用)
  • ・自宅周辺のブロック塀や自動販売機など、倒壊しやすいものの位置を把握しておく
  • ・家具の転倒防止や、ガラスの飛散防止フィルムなど、室内の安全対策をしておく

地震対策として天井と木製本棚の間に設置された転倒防止用の突っ張り棒。背景には障子が見え、和の空間がうかがえます。



備蓄しておきたいものの目安

一般的に推奨されている目安として、飲料水は一人1日3リットルを基準に最低3日分、できれば1週間分、非常食もそのまま食べられるものを中心に3日分以上を用意しておくと、いざというとき慌てずに済みます。

品目目安の考え方
飲料水一人1日3リットル×最低3日分、できれば1週間分
非常食調理不要なものを中心に3日分以上
携帯トイレ・簡易トイレ断水時に備え、多めに準備しておく
モバイルバッテリー・ポータブル電源スマートフォンや懐中電灯の充電用に
懐中電灯・携帯ラジオ・乾電池停電時の情報収集・移動用に
非常持出袋すぐ持ち出せる場所に、家族の人数分を用意


飲料水やレトルト食品などの備蓄品が整然と並ぶ、木製棚板の可動棚式パントリー。日々の暮らしと防災を兼ねた収納スペースです。

このほか、常備薬やお薬手帳のコピー、母子健康手帳、現金(小銭を含む)なども、非常持出袋に加えておくと安心です。一度にすべて揃えようとせず、「今週は水を買い足す」「来月は非常食の賞味期限を確認する」というように、少しずつ準備を進めていただくのがおすすめです。

グレーのタイル床と白いフロートタイプの玄関収納がある土間に置かれたカーキ色の防災リュック。

また、備えは一度そろえたら終わりではありません。非常食の賞味期限や電池の使用期限は年に一度見直す、ハザードマップは自治体の更新にあわせて確認し直す、といったように、防災の準備を「年中行事」のひとつとして家族の習慣に組み込んでいただくと、いざというときに慌てずに行動しやすくなります。お子さんがいるご家庭では、避難訓練の内容を食卓での会話にしてみるのも、家族全員の意識を高める良いきっかけになります。

木目調のキャビネットとグレーのタイル張りの壁が特徴的なキッチンで、備蓄用缶詰の表示を確認する女性。




耐震性能だけでなく、断熱・気密・点検までを含めた「家の強さ」


地震に強い家というと、多くの方が「耐震等級」をまず思い浮かべます。もちろん耐震性能は非常に重要な要素ですが、それだけで住まいの強さのすべてが決まるわけではありません。断熱性能や気密性能、そして定期的な点検までを含めて考えることが、長く安心して暮らせる住まいにつながります。

断熱・気密の施工が甘いと、壁の中や床下で結露が起きやすくなります。目に見えない部分で湿気がこもったまま放置されると、柱や土台などの構造材が徐々に傷み、腐食が進んでいきます。どれだけ高い耐震等級を取得していても、構造材そのものが弱っていては、本来の強さを発揮できなくなるおそれがあります。
つまり、耐震性能と断熱・気密性能は、切り離して考えるものではなく、どちらも「地震に強い家」を支える土台なのです。

建築中の木造住宅の内部構造。柱や梁、筋交いが規則正しく組まれた堅牢な骨組みを確認できます。


要素家の強さにおける役割
耐震性能(耐震等級3など)地震の揺れに対して、建物が倒壊しにくい強さを確保する
制震性能(制震ダンパーなど)繰り返す揺れを吸収し、建物や構造材へのダメージを軽減する
断熱・気密性能結露を抑え、構造材の劣化を防ぎ、耐震性能を長期間保つための土台になる

施工中の室内で行われている気密測定の様子。開口部に専用の測定器を設置し、住宅の気密性能を確認しています。

woodplusでは全棟で耐震等級3(許容応力度計算による)を標準採用しています。加えて、2026年4月以降にご契約いただいたお客様には、制震ダンパーも標準採用としています。断熱性能・気密性能についても全棟で温熱計算と気密測定を行い、数値で確認したうえでお引き渡ししています。

そのうえで、第三者機関と連携した定期点検(お引き渡しから6ヶ月・1年・2年・5年・10年、さらに15年・20年・25年といった節目まで続く無償点検)を行うことで、構造材の状態を長く見守る体制を整えています。長期優良住宅の認定を受けた住まいでは、少なくとも10年ごとの点検が求められますが、こうした点検を「義務だから行う」のではなく、「家族の安全を守るために必要なこと」として大切にしています。

建築現場の足場上で外壁の透湿防水シートを施工する作業員。配管の貫通部周りに防水テープを貼り、雨水の侵入を防ぐ処理を行っています。

なお、体感できる断熱性能や気密性能の効果は、建物の条件や暮らし方によって差が出る場合があります。数値だけでなく、実際にどのような暮らしになるのかをあわせて確認しておくと、判断しやすくなります。



住まい選びと、万が一への経済的な備え


住まいの耐震性能や断熱・気密性能をしっかり確認することに加えて、万が一被災した際の経済的な備えについても、家づくりのタイミングであわせて考えておくことをおすすめします。
地震による損害は、一般的な火災保険だけでは補償の対象外となる場合が多く、地震保険は火災保険とセットで加入する仕組みになっています。加入するかどうか、どの程度の補償内容にするかは、建物の性能やご家庭の考え方によって判断が分かれるところですので、この記事では一律の結論はお伝えしません。保険会社や、資金計画にくわしい担当者に、ご自身の建物条件を伝えて相談してみてください。

工務店の打ち合わせスペース。無垢材の床やテーブルが配され、壁面の棚には多数の住宅模型や建材サンプルが展示されています。

また、住宅会社を選ぶ際には、「耐震等級がいくつか」という数字だけでなく、次のような点も確認しておくと、判断材料が増えます。

  • ・耐震等級の根拠となる構造計算の方法(簡易的な計算か、許容応力度計算かなど)
  • ・断熱性能・気密性能を数値(UA値・C値など)で確認できるか
  • ・施工中に第三者機関による検査を受けているか
  • ・引き渡し後の点検・保証の内容と期間
  • ・過去の地震で実際にどのような対応をしてきたか


一度にすべてを判断しようとせず、気になる点から一つずつ確認していくことで、ご夫婦にとって納得感のある選択につながっていきます。



この記事のまとめ


南海トラフ地震がいつ起きるかを正確に予測することは、現在の科学ではできません。だからこそ、「起きたときにどう行動するか」「日頃からどれだけ備えておくか」が何より大切になります。

  • ・南海トラフ地震の30年以内の発生確率は「60〜90%程度以上」または「20〜50%」とされており、決して低い数字ではないこと
  • ・高槻市では、南海トラフ地震に加え、直下の有馬高槻断層帯による地震でもより大きな被害が想定されていること
  • 避難所の把握、非常食・水の備蓄、家族の連絡手段の確認など、今日から始められる備えがあること
  • ・住まいの強さは耐震性能だけでなく、断熱・気密性能や定期点検まで含めて考える必要があること
  • ・地震保険など経済的な備えについても、住まいの性能とあわせて検討しておくと安心につながること


家づくりは、性能や間取りだけでなく、「もしものときに家族をどう守れるか」を考える機会でもあります。まずは今回ご紹介した備えの中から、ご家庭で取り組みやすいものを一つ選んで、今週の会話のきっかけにしていただければ幸いです。

※本記事内の発生確率や被害想定は、確認時点(2026年8月10日)で公表されている情報にもとづくものです。震度分布や被害想定は、自治体や国の調査により今後改定される場合がありますので、最新の情報は気象庁、地震調査研究推進本部、高槻市の公式ページでご確認ください。
制震ダンパーの標準採用は、2026年4月以降にご契約いただいたお客様が対象です。それ以前にご契約の方は、仕様について個別にご確認ください。
※本記事には、内容理解を助ける目的で一部AI生成画像を使用しています。



引用元・参照元





よくある質問<FAQ>


Q1. 南海トラフ地震は、本当に近いうちに起きるのでしょうか?

A. 正直なところ、それを正確に言い当てることは、現在の科学でもできません。ただし、今後30年以内に発生する確率は決して低い数字ではないと評価されています。「いつか来るかもしれない」という前提に立って、たとえば今月は避難所までの道を実際に歩いてみる、来月は非常食を買い足す、というように行動に移していただくことをおすすめします。

Q2. 耐震等級3を取得していれば、地震保険には入らなくても大丈夫でしょうか?

A. 耐震等級3は建物の倒壊しにくさを高める大切な性能ですが、地震保険は建物や家財への経済的な被害に備えるためのものですので、性質が異なります。加入するかどうかはご家庭の考え方や条件によって異なりますので、保険会社などに個別にご確認いただくと安心です。

Q3. 熊本地震のような地震が、高槻市周辺でも起こる可能性はありますか?

A. 高槻市の直下には有馬高槻断層帯があり、南海トラフ地震とはまた別に大きな被害が想定されています。どの地域でも「絶対に起きない」とは言い切れませんので、日頃からの備えを続けていただくことが大切です。

Q4. 断熱性能や気密性能は、耐震性能とどう関係しているのでしょうか?

A. 断熱・気密の施工が不十分だと結露が発生しやすく、目に見えない構造材が傷んでしまう場合があります。せっかくの耐震性能を長く保つためにも、断熱・気密性能や定期点検まで含めて確認しておくと安心です。

Q5. 防災の備えは、何から始めればよいか迷っています。

A. 一度にすべてをそろえようとせず、まずは避難所の位置確認や水の備蓄など、取り組みやすいものから始めていただければ十分です。今週はハザードマップを確認する、来週は非常持出袋の中身を見直す、というように期間を区切って進めると、負担なく備えを整えていけます。



woodplusの施工エリアについて


woodplusでは、高槻市を中心に、島本町、茨木市、枚方市、摂津市、守口市、寝屋川市、吹田市、箕面市、豊中市、交野市など、事務所から車で1時間圏内のエリアを中心に、家づくりのご相談を承っています。
施工可能エリアの詳細については、お気軽にお問い合わせください。



ご相談・お問い合わせについて


今回お伝えした内容が、少しでもご家庭での備えを見直すきっかけになれば幸いです。耐震性能や断熱・気密性能、点検体制について、実際の建物でご覧になりたい場合は、構造見学会で施工中の様子を確認していただくこともできます。まずは情報収集からでも大丈夫ですので、気になる点があれば、LINEやお電話、オンライン相談などお気軽にご相談ください。




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2026.08.17

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