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【定期点検は必要?】
引き渡し後の定期点検で防げる不具合と、修繕費への影響とは?

フローリングの床をお手入れする手元と「【定期点検は必要?】引き渡し後の定期点検で防げる不具合と、修繕費への影響とは?」のテキストが掲載されたサムネイル

こんにちは。
高槻市を中心に注文住宅やリノベーションを手掛ける工務店、woodplus代表の武下です。

「家が完成したら、あとは住むだけ」。
ご夫婦で家づくりを考え始めたころは、そんなイメージを持たれる方が多いのではないでしょうか。引き渡しの日は、ひとつのゴールのように感じますよね。けれど、家との付き合いは、そこから始まります。

家は毎日、雨や風、紫外線、湿気、地震の揺れなどの影響を少しずつ受けています。しかも不具合は、住んでいる方の目に触れにくい場所から始まることが少なくありません。「何か気になることがあれば連絡しよう」と思っていても、そもそも何が気になることなのか、専門家でなければ判断がつきにくいものです。その見落としが、あとの修繕費や保証にも関わってきます。

そこで大切になるのが、引き渡し後の定期点検です。
この記事では、点検を受けないと何が起きやすいのか、点検によって何が防げるのか、費用や保証とどう関わるのかを順番にお話しします。
あわせて、住宅会社に確認しておきたいことと、woodplusの点検体制もご紹介します。建てたあとの暮らしを長く楽しむために、家づくりを進めるときの参考にしていただければ幸いです。

作業着姿の点検員がタブレットを持ち、外壁やサッシの納まりを確認している戸建て住宅の点検風景

定期点検が必要なのは、不具合が「住んでいても見つけにくい」から

定期点検が必要な大きな理由は、家の不具合が、目に見えない場所で少しずつ進むことがあるからです。
たとえば雨水の浸入です。
屋根や外壁、サッシまわり、バルコニーの防水部分から入った水は、壁の内側や天井裏を伝って広がることがあります。床下の湿気やシロアリも同様で、普段、床下をのぞく機会はほとんどありません。

木目が美しい無垢材のフローリングに床下点検口がすっきりと収まり、奥に造作洗面台と浴室が続く明るい洗面脱衣室

法律にある「10年の責任」と「知ってから1年」の考え方

新築住宅の請負契約では、品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)により、基礎・柱・土台・壁などの「構造耐力上主要な部分」と、屋根・外壁・開口部などの「雨水の浸入を防止する部分」について、引き渡しから10年間、施工会社が責任を負うとされています。

ここで見落としやすいのが、民法の通知期限です。
請負契約では、注文者が、契約内容に合わない部分(不適合)を知った時から1年以内に施工会社へ通知しないと、補修などを求められなくなることがあります。国土交通省の資料では、品確法の10年の責任についても、この民法637条の規定を読み替えて適用すると整理されています。

なお、引き渡し時に施工会社が不適合を知っていた場合などの例外もあります。契約内容や保証書の定めによって扱いが異なることもありますので、ご自宅の契約書や保証書は一度ご覧ください。

専門家は「症状」になる前の小さなサインを見ます

住まい手の方が気づくのは、多くの場合、雨漏りやシミといった「症状」です。専門家は、その手前にある小さなサインを確認します。
たとえば、窓まわりのシーリング(ゴム状の目地材)の切れ、外壁の細かなひび、防水層の浮きなどは、暮らしの中では気づきにくいサインです。

仕上げのコテ跡が残る左官外壁の表面に生じた、構造や施工に関わる微細なヘアクラックの様子

点検を怠ると起こりやすいのは「補修が大きくなること」と「保証・記録への影響」

点検を省いた場合に起こりやすいのは、小さな不具合が大きな補修につながることと、長期保証や長期優良住宅の制度に影響が出ることの2つです。

小さな劣化が、広い範囲の補修につながる流れ

一般的な例を挙げます(特定のお宅の話ではありません)。
シーリングに小さな切れが入り、そこから少しずつ雨水が入って、壁の内部の木材が湿った状態になります。数年後、室内に症状が出て初めて気づいたときには、外壁と内装の両方を直す必要があった、というような流れです。

早い段階なら部分的な補修で済んだものが、範囲が広がると足場が必要になることもあります。金額は建物の条件で大きく変わりますが、早めに見つけるほど、負担は抑えやすくなります。屋根やバルコニーの防水、床下の配管まわりなども、同じように普段は見えにくい部分です。

白い養生メッシュシートに覆われ、外壁や開口部のメンテナンス工事を進めている戸建て住宅の足場架設状況

保証の条件に、点検の実施が関わる場合があります

長期の保証には、定期的な点検やメンテナンスを受けることが、保証を続ける条件になっているものがあります。受けていないと、保証を延長できない場合があります。仕組みは会社ごとに違うため、契約前に確認しておくと安心です。

woodplusの長期保証は、初期30年、最長60年です。5年目以降、5年ごとに(株)家守りの維持管理点検・維持管理検査などを受けていただくことが、条件となります。

長期優良住宅では、点検と記録が制度として求められています

長期優良住宅の認定を受けた住宅では、認定を受けた計画どおりにメンテナンスを行い、その記録を作成・保存することが求められています。国土交通省の告示では、点検は、建築の完了、または直近の点検・修繕・改良から10年を超えない間隔で行うこととされています。

また、同省の案内資料では、計画どおりに行わない場合は所管行政庁から改善を求められることがあり、従わなければ認定が取り消されることもある、と案内されています。大阪府でも、建築後5年を経過した住宅を対象に、維持保全の状況を確認する抽出調査が行われています。
※所管行政庁は大阪府または建築主事を置く市で、運用は異なる場合があります。最新の取り扱いは、所管の自治体にご確認ください。

「ご連絡をいただく形」と「定期的に伺う形」の違い

どちらが良い・悪いという話ではありません。
確認したいのは、「専門家が定期的に家を見る仕組みがあるかどうか」です。

住宅会社の中には、定期点検を設けず「気になることがあればご連絡ください」というスタイルのところもあります。ただ、不具合には専門家でなければ見つけにくいものが多く、住まい手の方の判断だけに頼ると、発見が遅れる可能性もあります。違いを表にまとめました。

項目ご連絡をいただく形定期的に伺う形
対応のきっかけ住まい手の気づき決まった時期の専門家の確認
良い点気になったときに、すぐ相談できる普段は見えない部分も、確認してもらえる
確認しておきたい点見えない部分を、どう確認するか点検の中身と、記録の残し方

契約前に担当者へ聞いておきたい6つのこと

点検は「あるかないか」だけでなく、「どんな点検か」が重要です。次の6点を、担当者に聞いてみてください。

  • 点検は、いつ、何回ありますか?無償なのは、いつまでですか?
  • 点検には誰が来ますか?(自社の担当か、第三者か)
  • どこを、どこまで見てもらえますか?(屋根・外壁・床下・設備など)
  • 点検結果は、記録として残りますか?
  • 有償になるのはいつからで、保証とはどう関係しますか?
  • 不具合が見つかったとき、補修費用はどう扱われますか?

答えが具体的で、納得できる説明かどうかも、ひとつの目安になります。

吹き抜け天井の木板貼りと間接照明が温かみを生み出し、ダイニングで家づくりの打ち合わせをする夫婦の後ろ姿

woodplusの定期点検の取り組みと、記録を残す理由

woodplusでは、引き渡しから25年目まで、定期点検を無償で行っています。5年目以降は、(株)家守りが弊社に代わって点検に伺います。点検の記録も、そのつど残しています。

無償点検は、引き渡しから25年目まで

点検の時期・担当・費用は、次のとおりです。

時期担当費用
6ヶ月・1年・2年woodplus無償
5年・10年・15年・20年・25年(株)家守り無償
30年〜55年(5年ごと)(株)家守り有償

点検を担当する「家守り」は、woodplusの施工段階における第三者検査も手掛けている専門機関です。
構造や断熱といった見えなくなる施工過程を把握している同じ検査機関が、お引き渡し後の暮らしも見守り続けます。

定期点検は、5年目以降5年ごとに実施されます。
規定の時期に点検を受けられなかった場合、その時点での保証延長は一時保留となりますが、後日点検を実施して不具合がないことを確認できれば、保証は問題なく再開されます。なお、30年目以降の点検は有償となり、最長60年まで保証を継続するための更新点検として位置づけられています。

さらに、施工エリア内で震度6強以上の大規模地震が発生した際には、定期点検のスケジュールとは別に、建物の安全確認を行う臨時点検を無償で実施します。

瓦屋根と落ち着いた外壁に植栽の緑が映える、手入れの行き届いた日本の伝統的な佇まいの戸建て住宅外観

点検では、屋内・屋外・設備まで確認します

点検の所要時間は、60〜90分ほどです。次のような項目を確認します。

区分主な確認項目
屋内床鳴り・床の沈み、クロスの剥がれ、建具の開閉や施錠、床下や天井裏の木材の傷み・水漏れ・害虫の侵入
屋外基礎のひび割れや地盤の沈下、外壁・シーリング・塗装の状態、屋根のズレ・ひび・浮き、雨どいの状態、バルコニーの防水層
設備水まわりの水漏れ・詰まり・臭い、スイッチなど電気設備の作動
暮らしの状況結露やカビ、乾燥、音、防犯性、アレルギーの発症など。お客様のご意見・ご感想も伺います

床下と天井裏(小屋裏)は、必要に応じて中に入って確認します。屋根は、基本的に目視で点検します。
結果は書面にまとめ、後日お渡しします。

廊下の白を基調とした壁面に映える、マットな黒い把手が取り付けられたシンプルな室内ドアを開ける様子

1〜2年目の点検では、補修材をお渡しし、手入れの方法もお伝えします

woodplusでは、無垢床や塗り壁を標準仕様としています。
毎日の暮らしの中では、どうしても小さなキズやへこみがつくことがあります。そこで、1〜2年目の定期点検の際に、簡易的な補修材をお渡しし、補修方法をご説明する取り組みを行っています。
簡易的な補修材ですので、小さなキズやへこみであれば、ご自身でも手入れしていただけます。日々の手入れはご自身で、見えにくい部分の確認は定期点検で、と分けて考えていただくと無理がありません。

フローリングにできた小さな傷やへこみに対し、同系色の補修材とコテを使って丁寧に補修作業を行っている手元

点検の記録は将来の根拠になり、費用の面でも役立ちます

点検の記録は、データで保管しています。保管期間は無期限で、woodplusが管理しています。記録は、保証を続けるときの根拠になります。

木目の温もりを感じる玄関ホールで、作業着姿の点検員がタブレットを片手に玄関ドアの立て付けを確認している様子

記録があれば、劣化の変化や過去の補修を振り返れるため、次に何をいつ直すかも相談しやすくなります。早めに見つけて直せば、費用の負担も抑えやすくなります。

なお、点検で不具合が見つかっても、補修がすべて無償になるわけではありません。
保証の対象となる不具合は、保証の内容や条件に基づいて対応します。経年劣化や保証対象外の箇所は、有償となることがあります。点検結果をご説明したうえで、必要な工事内容と費用をご案内します。
woodplusでは、全棟での「長期優良住宅」認定取得を基本としています。
ただし、敷地条件や建物規模などの個別要因によって、一部取得が難しいケースもあります。

認定住宅には「最長10年ごとの定期点検」と「点検記録の保存」が法律で義務付けられていますが、私たちは認定の有無に関わらず、すべての住まいの状態を末永く見守り続けたいと考えています。
施工中の見えなくなる工程を写真や書類で記録するのと同じように、お引き渡し後の点検記録も一棟ごとにカルテとして保存。住まいの適切な維持管理と、将来の資産価値を守るサポートを続けてまいります。

梁の見える勾配天井と無垢の床が広がり、クッションに腰掛けて寛ぐ家族の気配を感じられる開放的なリビングダイニング

この記事のまとめ

定期点検は、住んでいる方が気づきにくい劣化のサインを、専門家の目で見つけるための仕組みです。
不具合を早めに直すことで補修の負担を抑えやすくなり、長期保証や、長期優良住宅の点検・記録も続けやすくなります。woodplusでは、1〜2年目の点検で補修材をお渡しし、小さなキズやへこみの手入れ方法もお伝えしています。

最後に、要点を整理します。

  • 不具合は、床下・壁の内側・屋根まわりなど、住んでいても見えない場所で進むことがあります。
  • 品確法では、構造耐力上主要な部分と雨水の浸入を防止する部分について、10年間の責任が定められています。不適合を知ってから1年以内の通知が必要になる場合があります。
  • 点検を怠ると、劣化が大きな補修になることや、保証の条件に影響することがあります。長期優良住宅では、点検と記録が制度として求められています。
  • 「ご連絡をいただく形」と「定期的に伺う形」の違いは、専門家が定期的に見る仕組みの有無です。
  • 契約前に、点検の時期・担当者・内容・記録・有償になる時期を、担当者に確認してみてください。

家づくりでは、間取りや性能と同じくらい、「建てたあとに誰が、どう見てくれるのか」も比べてみてください。
※本記事には、内容理解を助ける目的で一部AI生成画像を使用しています。
※本記事は2026年11月初旬時点の情報です。制度や保証内容などは変更される場合があります。保証の条件や点検の内容は、ご契約の内容によって異なりますので、詳細は契約書・保証書または担当者にご確認ください。

引用元・参照元

よくある質問<FAQ>

Q1. 定期点検は、受けないといけませんか?

A. 長期優良住宅の認定を受けたお住まいでは、維持保全計画に基づいた定期点検と記録の保存が法律上の義務となっています。また、住宅の長期保証を維持する条件として、定期点検の受診を必須としている住宅会社も少なくありません。
woodplusの長期保証(最長60年)では、お引き渡し後5年目以降、5年ごとに(株)家守りによる点検・検査を受けていただくことを継続の条件としています。万が一、指定の時期に点検を受けられなかった場合、その時点での保証延長は一時保留となりますが、後日点検を実施し問題がないことを確認できれば、保証は再開されます。
普段の暮らしの中では、建物の小さな変化や雨漏りの予兆に気づくのは難しいものです。大きな不具合に発展する前に専門家の目で確認することは、住まいの寿命を延ばす一番の近道です。まずはご自宅の保証書や契約書類で、点検の時期や適用条件をご確認いただくことをおすすめします。

Q2. 点検や補修の費用は、かかりますか?

A. 会社によって異なります。woodplusでは、引き渡しから25年目まで無償で点検を行っています。30年目以降は有償で、長期保証を続けるための点検にあたります。
点検で不具合が見つかった場合の補修は、保証の対象かどうかで扱いが変わります。経年劣化や対象外の箇所は有償となる場合があり、点検結果のご説明とあわせて、工事内容と費用をご案内します。気になる点があれば、いつでもお尋ねください。

Q3. 住んでいて不具合に気づかなければ、点検は不要ですか?

A. そう感じる方は多いと思います。ただ、雨水の浸入や床下の湿気などは、症状が出る前から進んでいる場合があります。「気づかない=問題がない」とは言い切れないため、節目での点検をおすすめしています。難しく考えず、「プロに一度見てもらう日」くらいに捉えていただければ十分です。

Q4. 「何かあれば連絡してください」という会社でも、不安に思わなくていいですか?

A. 必ずしも不安に思う必要はありません。会社の対応が良い・悪いということでもありません。ただ、気づきにくい不具合を誰がどう確認してくれるのかは、確かめておきたいところです。点検の仕組みや保証の継続条件を、担当者に聞いてみると納得しやすくなります。

Q5. 点検では何を見て、記録はどう残りますか?

A. 屋内の床や壁、建具、床下・天井裏、屋外の基礎・外壁・屋根(基本は目視)・バルコニー、水まわりや電気設備などを、60〜90分ほどかけて確認します。結果は書面で後日お渡しし、記録はデータで保管します。長期優良住宅では記録の保存も求められていますので、保証を続けるときや、将来の修繕の相談でも役立ちます。1〜2年目の点検では、小さなキズやへこみをご自身で補修できる簡易的な補修材もお渡しし、補修方法をご説明しています。気になることは、点検のときに遠慮なくお伝えください。

woodplus の施工エリアについて

高槻市を中心に、島本町、茨木市、枚方市、摂津市、守口市、寝屋川市、吹田市、箕面市、豊中市、交野市などで家づくりのご相談を承っています。

お引き渡し後も迅速に駆けつけられる距離感を保つため、事務所から車で1時間圏内を主な対応エリアとして定めています。
近隣エリアで建築をご検討の方も、まずはお気軽にご相談ください。

ご相談・お問い合わせについて

図面やパースだけでは、数年後・数十年後のリアルな暮らし心地や素材の変化までは実感しにくいものです。woodplusでは、実際にお引き渡しを経て暮らされているお住まいを見学できる「OB宅見学会」をご案内しています。経年変化の様子やお手入れの実態、住まい手の生の声をご自身の目で確かめていただけます。

「定期点検の詳しい項目を知りたい」
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といった疑問や比較の段階でも問題ありません。対面での個別相談はもちろん、オンラインでのご相談も承っていますので、まずは情報収集の一環としてお気軽にお声がけください。


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