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【耐震だけで安心?】
南海トラフ地震に備えて、今日から始めておきたい防災リストについて

グレーのタイル敷きの玄関土間に置かれたカーキ色の防災リュック。「【耐震だけで安心?】南海トラフ地震に備えて、今日から始めておきたい防災リストについて」の文字とwoodplusのロゴ。

こんにちは。
高槻市を中心に注文住宅やリノベーションを手掛ける工務店、woodplus代表の武下です。

日々のご相談の中で、地震への備えについてお話しする機会が増えてきましたので、今日はその内容を整理してお伝えします。

先日発生した熊本地方の地震のニュースをご覧になり、「次は南海トラフ地震ではないか」と不安を感じたご夫婦も多いのではないでしょうか。テレビやスマートフォンでその映像を目にするたびに、他人事とは思えなくなるものです。これから家族の暮らしを築いていく最中だからこそ、漠然とした不安がふと頭をよぎることもあるかもしれません。
高槻市周辺でも、南海トラフ地震についてのご質問を最近よくいただくようになりました。

この記事では、そうした声にお応えする形で、南海トラフ地震について現時点で分かっていることと、万が一に備えて日頃からできる具体的な準備、そして住まいの性能面で意識しておきたいポイントを整理してお伝えします。
読み終えたときに、漠然とした不安がそのまま「今日からできる行動」に変わるきっかけになれば嬉しく思います。

白い塗り壁に木目調のアクセントウォールと玄関ドアが映える、シンプルモダンな住宅の外観。カーポートと自然な植栽を配したアプローチを備えています。

南海トラフ地震は「いつ」「どのくらいの確率」で起きるのか

南海トラフ地震がいつ発生するかを、現在の科学で正確に言い当てることはできません。
政府の地震調査委員会は2025年に発生確率の算出方法を見直し、今後30年以内に発生する確率について「60〜90%程度以上」あるいは「20〜50%」という2つの値を示すようになりました。
2026年1月時点の最新評価でもこの枠組みは維持されており、いずれの数値で見ても低いとは言えない状況です。

2026年7月28日には、熊本県熊本地方を震源とするマグニチュード7.1、最大震度7の地震(気象庁命名「令和8年熊本地震」)が発生しました。この地震は内陸の断層がずれて起きたタイプで、南海トラフ地震のように海側のプレートが陸側のプレートの下に沈み込む境界で起きる海溝型地震とは、仕組みが異なるとされています。
とはいえ、「このタイプではないから安心」と言い切れる根拠はどこにもありません。日本で暮らしていく以上、どの地域であっても大きな地震と隣り合わせであることに変わりはないのです。

高槻市が公表している資料によると、南海トラフ地震が発生した場合、マグニチュード9.0から9.1程度の規模が想定されており、市内での建物の全壊棟数は約1,797棟、避難所生活者数は約15,396人にのぼると言われています。

また、高槻市の直下を通る有馬高槻断層帯による地震では、マグニチュード7.3から7.7程度が想定され、全壊棟数は約32,009棟、避難所生活者数は約60,409人と、南海トラフ地震よりも大きな被害が想定されています。海溝型と直下型、それぞれで想定される被害の規模が異なることも、あわせて知っておいていただきたいポイントです。

※これらの確率や被害想定は、あくまで現時点で公表されている評価にもとづくものです。
今後の調査や見直しによって数値が更新される場合がありますので、最新情報は気象庁や地震調査研究推進本部、高槻市の公式ページでご確認ください。

なお、南海トラフの想定震源域やその周辺でマグニチュード6.8以上の地震が観測されると、気象庁から「南海トラフ地震臨時情報」が発表される仕組みになっています。これは「地震が起きる」という予告ではなく、「大規模地震が発生する可能性が平常時よりも相対的に高まっている」ことを知らせるものです。
この情報が出た際にあわてないためにも、普段からどのような情報が、どんなときに発表されるのかを知っておくことも、備えのひとつと言えます。

無垢材の床が広がるナチュラルなリビングダイニングで、地図やタブレットを見ながら家づくりや土地探しの相談をしている夫婦の様子。

「もしも」に備えて、今日から始められる具体的な準備

大きな地震はいつ起こるか分からないからこそ、事前にどれだけ備えておけるかが、その後の暮らしを大きく左右します。難しく考える必要はなく、まずは次のような項目から、ご家庭でできることを一つずつ確認していただければと思います。

【日頃から確認しておきたいこと】

✅ お住まいの地域の避難所・避難場所の位置を、ハザードマップで家族全員が把握しておく

✅ 自宅から避難所までの経路を、実際に歩いて確認しておく(夜間や雨天時も想定)

✅ 家族が離れている時間帯に被災した場合の集合場所・連絡方法を決めておく(災害用伝言ダイヤル171なども活用)

✅ 自宅周辺のブロック塀や自動販売機など、倒壊しやすいものの位置を把握しておく

✅ 家具の転倒防止や、ガラスの飛散防止フィルムなど、室内の安全対策をしておく

木製の造作本棚と白い天井の間に設置された、家具転倒防止用の白い突っ張り棒。地震の揺れから家族を守るための防災対策の様子です。

【備蓄しておきたいものの目安】
一般的に推奨されている目安として、飲料水は一人1日3リットルを基準に最低3日分、できれば1週間分、非常食もそのまま食べられるものを中心に3日分以上を用意しておくと安心です。


品目目安の考え方
飲料水一人1日3リットル×最低3日分、できれば1週間分
非常食調理不要なものを中心に3日分以上
携帯トイレ・簡易トイレ断水時に備え、多めに準備しておく
モバイルバッテリー・ポータブル電源スマートフォンや懐中電灯の充電用に
懐中電灯・携帯ラジオ・乾電池停電時の情報収集・移動用に
非常持出袋すぐ持ち出せる場所に、家族の人数分を用意


木製の可動棚を備えたパントリー。ペットボトルの飲料水やレトルト食品、缶詰などが整然と収納され、日常のストックと防災備蓄を兼ねています。

このほか、常備薬やお薬手帳のコピー、母子健康手帳、現金(小銭を含む)なども、
非常持出袋に加えておくと安心です。
一度にすべて揃えようとせず、「今週は水を買い足す」「来月は非常食の賞味期限を確認する」というように、
少しずつ準備を進めていただくのがおすすめです。

グレーのタイル敷きの玄関土間に備えられたカーキ色の防災リュック。いざという時にすぐに持ち出せるよう、玄関スペースに防災用品を配置しています。

また、備えは一度そろえたら終わりではありません。
非常食の賞味期限や電池の使用期限は年に一度見直す、ハザードマップは自治体の更新にあわせて確認し直す、といったように、防災の準備を「年中行事」のひとつとして家族の習慣に組み込んでいただくと、いざというときに慌てずに行動しやすくなります。
お子さんがいるご家庭では、避難訓練の内容を食卓での会話にしてみるのも、家族全員の意識を高める良いきっかけになります。

グレーのタイル張りの壁面が特徴的なキッチンで、缶詰の賞味期限を確認する女性。日常的に消費しながら備蓄するローリングストックの実践風景です。

耐震性能だけでなく、断熱・気密・点検までを含めた「家の強さ」

地震に強い家というと、多くの方が「耐震等級」をまず思い浮かべます。
もちろん耐震性能は非常に重要な要素ですが、それだけで住まいの強さのすべてが決まるわけではありません。
断熱性能や気密性能、そして定期的な点検までを含めて考えることが、長く安心して暮らせる住まいにつながります。

断熱・気密の施工が不十分な住まいでは、壁の中や床下で結露が発生しやすくなる場合があります。目に見えない部分で湿気がこもり続けると、柱や土台などの構造材が徐々に傷み、腐食が進んでしまうことがあります。どれだけ高い耐震等級を取得していても、構造材そのものが弱っていては、本来の強さを発揮できなくなるおそれがあります。

つまり、耐震性能と断熱・気密性能は、切り離して考えるものではなく、どちらも「地震に強い家」を支える土台なのです。

建築中の木造住宅の内部構造。柱や梁、筋交いがしっかりと組まれた構造躯体の様子で、壁材などが施工される前の骨組みを確認できます。


要素家の強さにおける役割
耐震性能(耐震等級3など)地震の揺れに対して、建物が倒壊しにくい強さを確保する
制震性能(制震ダンパーなど)繰り返す揺れを吸収し、建物や構造材へのダメージを軽減する
断熱・気密性能結露を抑え、構造材の劣化を防ぎ、耐震性能を長期間保つための土台になる


建築中の住宅で行われている気密測定の様子。開口部に専用の送風機を設置し、住宅の隙間面積(C値)を計測して高気密な住まいを確保します。

woodplusでは、全棟で耐震等級3(許容応力度計算による)を標準採用しており、2026年4月以降にご契約いただいたお客様からは制震ダンパーも標準採用としています。断熱性能・気密性能についても全棟で温熱計算と気密測定を行い、数値で確認したうえでお引き渡ししています。

そのうえで、第三者機関と連携した定期点検(お引き渡しから6ヶ月・1年・2年・5年・10年、さらに15年・20年・25年といった節目まで続く無償点検)を行うことで、構造材の状態を長く見守る体制を整えています。長期優良住宅の認定を受けた住まいでは、少なくとも10年ごとの点検が求められますが、こうした点検を「義務だから行う」のではなく、「家族の安全を守るために必要なこと」として大切にしています。

建築中の足場の上で、透湿防水シートの施工状態を確認する職人。外壁の配管貫通部に施された防水テープの処理をメジャーで正確に計測しています。

なお、体感できる断熱性能や気密性能の効果は、建物の条件や暮らし方によって差が出る場合があります。数値だけでなく、実際にどのような暮らしになるのかをあわせて確認しておくと、判断しやすくなります。

住まい選びと、万が一への経済的な備え

住まいの耐震性能や断熱・気密性能をしっかり確認することに加えて、万が一被災した際の経済的な備えについても、家づくりのタイミングであわせて考えておくことをおすすめします。

地震による損害は、一般的な火災保険だけでは補償の対象外となる場合が多く、地震保険は火災保険とセットで加入する仕組みになっています。加入するかどうか、どの程度の補償内容にするかは、建物の性能やご家庭の考え方によって判断が分かれるところですので、この記事では一律の結論はお伝えしません。
保険会社や、資金計画にくわしい担当者に、ご自身の建物条件をもとに確認していただくことをおすすめします。

無垢材の床と木のテーブルが温かみを感じさせる工務店の打ち合わせスペース。壁面の造作棚には住宅模型や建材サンプルが豊富に展示されています。

また、住宅会社を選ぶ際には、「耐震等級がいくつか」という数字だけでなく、次のような点も確認しておくと、判断材料が増えます。

✅ 耐震等級の根拠となる構造計算の方法(簡易的な計算か、許容応力度計算かなど)

✅ 断熱性能・気密性能を数値(UA値・C値など)で確認できるか

✅ 施工中に第三者機関による検査を受けているか

✅ 引き渡し後の点検・保証の内容と期間

✅ 過去の地震で実際にどのような対応をしてきたか

一度にすべてを判断しようとせず、気になる点から一つずつ確認していくことで、ご夫婦にとって納得感のある選択につながっていきます。

この記事のまとめ

南海トラフ地震がいつ起きるかを正確に予測することは、現在の科学ではできません。
だからこそ、「起きたときにどう行動するか」「日頃からどれだけ備えておくか」が何より大切になります。

・ 南海トラフ地震の30年以内の発生確率は「60〜90%程度以上」または「20〜50%」とされており、決して低い数字ではないこと

・ 高槻市では、南海トラフ地震に加え、直下の有馬高槻断層帯による地震でもより大きな被害が想定されていること

・ 避難所の把握、非常食・水の備蓄、家族の連絡手段の確認など、今日から始められる備えがあること

・ 住まいの強さは耐震性能だけでなく、断熱・気密性能や定期点検まで含めて考える必要があること

・ 地震保険など経済的な備えについても、住まいの性能とあわせて検討しておくと安心につながること

家づくりは、性能や間取りだけでなく、「もしものときに家族をどう守れるか」を考える機会でもあります。
まずは今回ご紹介した備えの中から、ご家庭で取り組みやすいものを一つ選んで、今週の会話のきっかけにしていただければと思います。

※本記事内の発生確率や被害想定は、確認時点(2026年8月10日)で公表されている情報にもとづくものです。
震度分布や被害想定は、自治体や国の調査により今後改定される場合がありますので、
最新の情報は気象庁、地震調査研究推進本部、高槻市の公式ページでご確認ください。
※制震ダンパーの標準採用は、2026年4月以降にご契約いただいたお客様が対象です。
それ以前にご契約の方は、仕様について個別にご確認ください。
※本記事には、内容理解を助ける目的で一部AI生成画像を使用しています。

引用元・参照元

・ 気象庁「令和8年熊本地震 ポータルサイト」

https://www.jma.go.jp/jma/menu/20260728_kumamoto_jishin.html

・ 地震調査研究推進本部・地震調査委員会「長期評価による地震発生確率値の更新について」

https://www.static.jishin.go.jp/resource/evaluation/long_term_evaluation/updates/prob2026.pdf

・ 地震調査研究推進本部「長期評価結果一覧」

https://www.jishin.go.jp/evaluation/long_term_evaluation/lte_summary

・ 高槻市ホームページ「地震災害リスクと対策(リスク編)」

https://www.city.takatsuki.osaka.jp/soshiki/2/77351.html

・ 高槻市ホームページ「高槻市地震ハザードマップ」

https://www.city.takatsuki.osaka.jp/soshiki/49/5866.html

よくある質問<FAQ>

Q1. 南海トラフ地震は、本当に近いうちに起きるのでしょうか?

A. 正直なところ、それを正確に言い当てることは、現在の科学でもできません。
ただし、今後30年以内に発生する確率は決して低い数字ではないと評価されています。
「いつか来るかもしれない」という前提で、少しずつ備えを進めていただくのが安心につながります。

Q2. 耐震等級3を取得していれば、地震保険には入らなくても大丈夫でしょうか?

A. 耐震等級3は建物の倒壊しにくさを高める大切な性能ですが、地震保険は建物や家財への経済的な被害に備えるためのものですので、性質が異なります。
加入するかどうかはご家庭の考え方や条件によって異なりますので、保険会社などに個別にご確認いただくと安心です。

Q3. 熊本地震のような地震が、高槻市周辺でも起こる可能性はありますか?

A. 高槻市の直下には有馬高槻断層帯があり、南海トラフ地震とはまた別に大きな被害が想定されています。
どの地域でも「絶対に起きない」とは言い切れませんので、日頃からの備えを続けていただくことが大切です。

Q4. 断熱性能や気密性能は、耐震性能とどう関係しているのでしょうか?

A. 断熱・気密の施工が不十分だと結露が発生しやすく、目に見えない構造材が傷んでしまう場合があります。
せっかくの耐震性能を長く保つためにも、断熱・気密性能や定期点検まで含めて確認しておくと安心です。

Q5. 防災の備えは、何から始めればよいか迷っています。

A. 一度にすべてをそろえようとせず、まずは避難所の位置確認や水の備蓄など、取り組みやすいものから始めていただければ十分です。
少しずつ進めていくことで、無理なく備えを整えていけます。

woodplusの施工エリアについて

woodplusでは、高槻市を中心に、島本町、茨木市、枚方市、摂津市、守口市、寝屋川市、吹田市、箕面市、豊中市、交野市など、事務所から車で1時間圏内のエリアを中心に、家づくりのご相談を承っています。
施工可能エリアの詳細については、お気軽にお問い合わせください。

ご相談・お問い合わせについて

今回お伝えした内容が、少しでもご家庭での備えを見直すきっかけになれば幸いです。
耐震性能や断熱・気密性能、点検体制について、実際の建物でご覧になりたい場合は、構造見学会で施工中の様子を確認していただくこともできます。
まずは情報収集からでも大丈夫ですので、気になる点があれば、LINEやお電話、オンライン相談などお気軽にご相談ください。

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